第24回ニューカレドニア
ヌメア・トライアスロン国際大会視察 6日間

期間:2009年4月29日〜2009年5月4日
日本トライアスロン連合視察団 様

GON-000349

「天国に一番近いスポーツ天国」-ニューカレドニアトライアスロンへのお誘い-

「頑張り過ぎて昇天してしまい、気が付いたら天国の近いところに居た」と言うタレント松村のギャグではありません。日本から8時間ほどのフライトで「天国に一番近い島」、南国ニューカレドニアに到着します。そこはサンゴ礁に囲まれた白砂のビーチ、フランス情緒があふれるヌメアの町並み、そしてグルメにあふれた島です。

しかしニューカレドニアが持久系アスリートの天国であることは、意外と知られていません。

ニューカレドニアのスポーツと言えばダイビングが有名ですが、1983年から始まったマラソン大会、そして今年で24回目を迎えたトライアスロン大会など、地元市民や各国からの参加者を得て続いているスポーツもあります。また近年はツール・ド・フランスの影響でサイクルロードレースへの関心も高まり、毎週のように島の各地でロードレースが開催されています。
さらに危険な動植物昆虫がいなくて水が特別奇麗だなど、自然や地形を生かしたトレイルランニングやアドベンチャーレースなど、近年持久系のスポーツが盛んになってきました。

ニューカレドニアと日本との時差は2時間ほどしかありません。そのため飛行機での長距離移動や時差に伴う辛さを感じることなく大会出場できるなど、コンディションがとても整えやすいところです。大会参加はもちろん、観光するにしても到着時からパワー全開モードです。

トライアスロン大会やマラソン大会が開かれるアンスバータビーチは、白砂に椰子の木が続く、ヌメアの代表的な観光地です。海辺の反対側にはホテルやレストラン、土産物店が並び、観光客だけではなく休日には地元の人たちも海水浴や海岸でのバーベキューを楽しむなどとても親しまれている場所です。
さらにこの海岸通りは、自転車やジョギングを楽しむ人たちで、特に朝夕は賑わっています。集団で走る人たちもいれば個人でマイペースに楽しむ人もいますが、おしゃべりが聞こえてきそうな楽しい雰囲気が伝わってきます。



ヌメア国際トライアスロンには

地元ニューカレドニアからは各クラブの参加やチームでの参加もあるほか、国際トライアスロンの名のとおり、オーストラリアやニュージーランドなど10カ国以上からの参加者があります。それでも参加人数は300人程度で、選手受け付けや大会当日のタイムテーブルも気ぜわしいことはなく、とてもフレンドリーなものとなっています。

それぐらいの大会規模ですが、エリート部門には世界のトップクラスが参加しますので、普段はとても近づけない選手に、パーティーやレース会場で声をかけることもできます。そしてトップ選手も気安く応えてくれます。

また、この大会は珍しいことにエイジグループでも上位入賞者には賞金が出るので、それを目標とする選手はかなり気合が入っています。過去に日本からの参加者も日本円で5万円(1位)~1万5千円(3位)ぐらいの賞金を受け取るなど、思いもよらぬご褒美に、さっそくレストランやお土産店で気を良くした選手もいました。

もっともお気軽参加組もたくさんいますし、えっ、その体型で、と見ているこちらが目を丸くするような体格の良い(メタボ?)選手もいますし、ロードレーサーでなくMTBやクロスバイクでの参加者もいますので、気軽に参加することができます。大会参加費も5500円ほどと日本国内でのレースと比べるとかなり安くなっています。



それではヌメア国際トライアスロン大会の様子をお伝えしましょう。

ヌメア国際トライアスロン大会は、水泳1500m、自転車40km、ランニング10km、の総距離51.5km(オリンピックディスタンス)で行われます。水泳はよほど水温が低くない限りウエットスーツの着用は認められませんが、この季節はだいたい26、7度ぐらいの水温なので大丈夫でしょう。

白砂のアンスバータビーチをスタートし、沖に設置されたブイを右に海岸沿いに泳いでまたブイを右に曲がり、そしてスタートにあるブイに戻る750mを2周します。水から上がるとシャワーをくぐり、トランジットに向かいます。少し道路を裸足で走るのですが、トランジッションエリアはすぐ右手にありますので、先に水泳を終えたライバル(?)や、これから自転車をスタートするチェックすることもできます。

自転車は朝の受付時にそれぞれがナンバー指定されたラックにかけています。レースに必要ないものもラックの上に乗せることができるので、とても便利です。ヘルメットを被りバイクを引っ張ってトランジッションエリアを出ると、自転車に乗り、すぐに右車線に入ります。そう、ここは日本と逆に車両は右側通行になるので、自転車もそこだけは気をつけなくてはなりません。

すぐに上りが始まりますが、30mほどの高低差なのであっというまに頂上につきます。下って再び海岸沿いに走ると、こんどはわずかな起伏があってそこを過ぎると、もう折り返しです。スピードを落として落ち着いて折り返すと、右側通行で逆送しスタート地点に戻ります。このコースを3周回するわけです。



自転車のコースには、日本では見かけないドレスアップしたハーレーに乗ったマーシャル(審判)がいます。ドラフティングルール(前走者との間隔)は前後7mなので、前の選手との差には気をつけましょう。ハーレーおじさんに黒いカードを出されるとペナルティでランニングを300m余分に走らなければなりません。注意注意・・・

ランニングは片道1.25km(往復2.5km)のコースを4往復します。海岸沿いの気持の良いコースです。スタートと折り返しには水などのドリンクが用意されていますので、喉が渇く前にボランティアから受け取りましょう。ランニングの折り返しでは周回チェックの腕バンドを受け取るので、これが4本になったら次はゴールです。たくさんの応援の中を気持ちよく走ってゴールしましょう。


ヌメア国際トライアスロン大会にはキッズ部門も併設されています。家族での旅行も兼ねれば、一緒に大会気分を味わうことができますよ!

レースの前日と次の日には参加者のためのパーティーがあります。前日は選手受付と競技説明会のあとのパスタパーティーで、次の日は、表彰式と懇親パーティーです。参加者同士仲良くなったり、パスタや美味しいものに舌鼓をうちましょう。

頑張って年代別入賞できればさらにお楽しみは増しますよね。賞金はいくらでしょうか!?ドキドキ・・・(賞金について要確認)

ニューカレドニアの楽しみはレース参加だけではありません。

トライアスロンと言えば水泳、自転車、ランニングと3種目の準備やコース試走がつきものなのですが、それぞれをニューカレドニアの自然や文化とつなげた楽しみもできます。

海で泳ぐ練習を兼ねれば、アンスバータビーチからすぐの小島(カナール島)へタクシーボートで渡り、サンゴ礁に色とりどりに群がる熱帯魚を眺めながら泳ぐことができます。島をぐるりと歩いても5分ほどの小島ですが、島の中央にはドリンクバーもあります。泳ぐのはブイの内側になりますがライフセーバーも浜辺で待機しているので安心です。フランスパンと果物を朝市で調達していけば、ビーチで手軽なランチも最高!



自転車の練習とコース下見を兼ねるならば、コースの先へ少し足を延ばして「チバウ文化センター」を訪れることもできます。自転車コースの折り返しの先に国内線空港であるマジェンダ空港があり、そのすぐ先に関西国際空港の設計者によるデザインの「チバウ文化センター」の建物がデーンと現れます。

ここでは博物館で見学するのとはちょっと違ったメラネシア文化を確かめることができます。バイクシューズから履き替えるビーチサンダルをバイクのジャージのポケットに突っ込んでおくと良いでしょう。チバウ文化センター内でのカフェで軽食を取ることもできます。(カフェでの軽食について要確認)

ランニングは、日の出や夕日を楽しみながらビーチ沿いの快適な歩道を走ることができます。あちこちに簡易トイレがあるので安心です。脚に自信のある人には、ちょっと足を延ばして(約5km)ヌメア市内の朝市を訪れることもできます。買い物代金と帰りのバス代金を持っていけば、ランチ用の新鮮な果物やパンを買うこともできます。



ニューカレドニアはフランス領ですので、本場フランス料理はもちろん、新鮮な地元食材を生かしたシーフード料理などを楽しむことができます。

倹約派には、コンドミニアムに滞在し、朝食やスーパーマーケットで調達した新鮮な食材にフランスパン・フルーツジュースそしてワインなどを楽しむことをお勧めします。
レストラン派には、フランス料理を始め各国のグルメが堪りません。ビーチ沿いやヌメア市内にも素敵な店がありますので、レストラン巡りも楽しいでしょう。

ビーチ沿いや市内の移動は路線バスが便利です。
バス路線図は簡単に手に入りますし、バス停も分かり易く設置されています。ヌメア市内観光地の概略を知りたいのなら、プチトレインがお勧めです。1時間ほどの乗車になりますが、日本語での音声ガイドもあるので便利です。プチトレインの路線沿いには博物館、水族館、森林公園などコンパクトにまとまっていますので、これらを訪ねてもいいし、あとでゆっくりと楽しむのも方法です。


ニューカレドニアを楽しむには

まずはしっかりと情報を集めておくことをお勧めします。インターネットで得られる情報は限られていますが、現地で入手できる日本語フリーペーパーには美味しい情報やお買い得情報がたくさん載っていますので早めに目を通し、作戦を立てておきましょう。

注意すべきものはお店などの営業時間です。
フランスの週35時間労働制により、週末になると特に日曜はヌメア市内のショップは見事にシャッターを閉めてしまいます。お土産など買えない場合もあるので、要注意です。

それでは、天国に一番近い島で気持ち良く身体に刺激を入れて、美味しいものを食べて飲み、天国に近い気分を味わいましょう!

ツアープランナーからのコメント

日本トライアスロン連合の方に、ニューカレドニアトライアスロン大会の視察に行っていただきました。貴重なレポートを頂き、ありがとうございます。今後ご参加されるお客様のご参考となると思います。

ページのトップへ