ハーブの香りを訪ねて
プロヴァンス&パリ・モンサンミッシェル

期間:2010年6月21日~2010年6月29日
ハーブサークル カモミール:小澤 様

GON-000406

私達6名はハーブサークルの仲間。

海外の庭園旅行も3回目、今回はフランス。数回ミーティングを持ち、フランスの地図を広げ、雑誌を読みあさりプランを練った。ある雑誌にパーパスジャパンの案内、あ!これ!ピッタリ!
皆でオフィスに行き社員の横田さんに相談したのが最初。その後2回通いメールやファクスでもたくさんの提案を頂き、贅沢なプランに一同わくわく。

待ちに待った6月21日 憧れのフランス。パリ・シャルルドゴール空港で乗り換え、夜遅く南仏マルセイユへ。現地スタッフ12年在仏の大塚さんの出迎えに一同笑顔。
翌朝、エクス・アン・プロヴァンスのホテルで朝食前、セザンヌが住んでいた家まで元気に散歩。

いよいよ、プロヴァンスの旅。

サラゴン修道院。ハーブが趣味な人には必見。
建物内には、当時の畑で働く修道僧の写真やイラストと共にラヴェンダーエッセンスの精製窯、農機具が展示されている。修道僧は修行以外に自分達の生活を維持する為、ラヴェンダー製品を売っていたとか・・・




セナンク修道院。紫に染まるラヴェンダー畑の先に、ひっそりと建つ古びた修道院、プロヴァンスの旅と言えば必ずこの写真が・・・


乾いた気候、石灰質のやせた台地が、ラヴェンダーに適しているのだろう、1200メートルの高地で10年程育てたラヴェンダーが最も香りがよいとされている。それ故この地方のラヴェンダーが最高品質といわれている。

今年は暖かくなるのが1ヶ月遅くラヴェンダーも薄いブルーに染まった程度。残念!
代わりに赤いヒナゲシ、黄色のエニシダ、ふわふわのスモークツリーが満開、サクランボの愛らしい赤い実も見ることが出来た。


ラヴェンダー畑の前で

途中で見つけたマルシェ。様々な野菜や果物、チーズ、香辛料、パン、に歓声を上げ、可愛い麦わら帽子を見つけマダムと記念写真。マルシェに寄ったのはこれが最初で最後、もっとゆっくり見たかった!


アヴィニヨン郊外のホテル、オーヴェルジュ・ドゥ・カッサーニュに連泊。
とても人気のホテル、食事もおいしいし庭もきれい、庭から部屋に入るコテージ風。庭のテラスでお茶を飲みながらおしゃべりでリラックス。



プロヴァンスの美しい村、ボニュー、赤い壁のルシオン、石垣に囲まれたゴルド、可愛い雑貨屋にはハーブを使った製品がいっぱい。生地屋、カフェ、ケーキ屋とぶらぶら街歩き、すっかり少女気分。

ボニュー。ネコがいました
ボニュー。ネコがいました

ルシオン
ルシオン

ルシオン
ルシオン

ボニュー
ボニュー

ルシオン
ルシオン

ゴルド
ゴルド

プロヴァンスからパリへの移動日の朝

日本の横田さんから電話が入り、TGV(新幹線)がストライキのため状況次第では時間通りに移動出来ないかも・・・その日の予定は移動だけで他にキャンセルするプランもない。でもどうなるの!不安でいっぱい!

当時の現地スタッフは武藤ミサさん、長身でスリム、さっぱりとした頼りがいのある姉御タイプ、「私がいるから大丈夫」の言葉に一同リラックス。

幸運なことに私達の列車はスト対象外、スケジュールどおりに列車に乗れた。パリまでの3時間弱、車窓は美しくまさに農業大国、どこまでも続く小麦、コーン、ブドウ畑、牧草地に牛ややぎ、とってものどか・・・

アヴィニヨン ローヌ川岸。法王庁宮殿とサン・ベネゼ橋。
アヴィニヨン ローヌ川岸。法王庁宮殿とサン・ベネゼ橋。

アヴィニヨン駅内。ミサさんと
アヴィニヨン駅内。ミサさんと

パリでの2日目

ヴェルサイユ宮殿とトリアノン、楽しみにしていたジベルニーのモネの庭への終日観光。日本人で数人しかいない正式なガイド資格を持つ今津さんが帯同。知識あふれたフランスの歴史の話に感激、日本人として彼女が誇らしく感じた。

豪華なヴェルサイユ宮殿見学の後、トリアノンへ。マリーアントワネットが好んですごしたここはヴェルサイユとは正反対。茅葺き屋根の家、野菜畑、果樹園、家畜、池や小道、道化師が茂みに隠れ突然飛び出したりしたとか、まるで素朴なユートピア。王妃でない別の彼女の姿がそこに感じられた。

ヴェルサイユ宮殿の庭師
ヴェルサイユ宮殿の庭師

トリアノン
トリアノン

トリアノン
トリアノン

トリアノン。家畜小屋
トリアノン。家畜小屋

前日、安藤さん(駅~ホテル~空港の送迎をお願いした)お薦めのオランジェリー美術館でモネの事前勉強。そして、ジベルニーへ・・・

モネの村、道沿いの花、モネの家、そして庭、どこも絵のようにきれい。40年の半生をかけて、花作りと絵の創作をしたあまりに有名な庭。

あらゆる種類、色彩の花々に埋め尽くされた花壇がモネの家の前に、少し離れた場所に睡蓮の庭。池に沿って小道を歩く、およそ200メートル、モネが毎日散歩したであろう庭には睡蓮の花が水に浮かび、フジや柳と美しいハーモニーがそこにあった。

家の中には、ここは日本?と思わせるような浮世絵のコレクション、こんなに日本の絵に影響されたと思うと、モネが身近に感じた。





モン・サン・ミシェルを日帰りにするかどうか、ロワールの古城巡りもしたい、との希望をもとにアレンジしてくれたパリから1泊2日の旅。TGV、ローカルバス、ローカル列車、ミニバス、メチャメチャ個人旅行って感じ。

でも言葉の不安に、元パーパスジャパンの社員、3年前に結婚してパリ在住の神野藤志穂さんが帯同。いつも笑顔でおだやかで主婦の立場からパリでの生活など貴重な話も伺い、また、おばさんたちのわがままに付き合って頂き、感謝!

レンヌ駅からローカルバスに揺られ

窓越しに遠くにポツンと、モン・サン・ミシェル修道院が見えた時は感激!

“大通り”とは名ばかりで狭い道には観光客でいっぱい。
歩いて行くとチャッチャッとリズムの良い音に、ある店の前に人だかり、のぞいたり写真を撮ったり、あの有名なプラールおばさんのオムレツレストラン、卵を泡立てる音だった。あいにく満席で別のレストランでオムレツ1個注文、フワフワに膨らんだオムレツは口の中で溶ける食感。量は多く、カロリーを気にする私達にとっては6ぶんの1で充分だった。

狭い道の両脇は土産物屋、レストラン、ホテルが立ち並び、坂を歩いて行くと修道院の入り口へと続く。幾段もの階段はやがて神聖な礼拝堂へと導く。

モン・サン・ミシェルの独特の姿は500年の歳月をかけて増改築を重ね、現在の姿に、歴史の重さを感じた。世界でも最も人気のある観光地の一つ、というのも納得。
水色の海に浮かび、ある時は灰色の砂の上に建ち、空色の天空を仰ぐその姿をこの次は、夕日に染まる中で見てみたい。


レンヌ泊。近くに小さな宮殿ときれいな庭が
レンヌ泊。近くに小さな宮殿ときれいな庭が

レンヌ泊。ホテルの近く。木組の家が残っている
レンヌ泊。ホテルの近く。木組の家が残っている

締めくくりはロワールの古城巡り。

ロワール川沿いには数百もの城があるとか。庭園が美しい3つの城、シュノンソー城、アゼルリドー城、ヴィランドリー城を見学することにした。

シュノンソー城は川の貴婦人。代々6人の城主が女性だった。厨房も再現されていていかにも女の館という城。2つの異なる庭を持つ、最初に作られたのがアンリ2世の愛人ディアヌ・ド・ポワティエの庭、次の城主となる正妻カトリーヌ・ド・メディシスが作ったのが2番目の庭、こちらはやや小ぶり。
“どっちが好き”って聞かれたけどバラがきれいだったのでカトリーヌの庭かな?

シュノンソー城。カトリーヌの庭
シュノンソー城。カトリーヌの庭

シュノンソー城。キッチン
シュノンソー城。キッチン

ヴィランドリー城のフォーマル庭園はすごい!の一言。

幾つかに分かれている庭園の一つに装飾庭園があり、ハート形、ダイヤ形、扇形、などたくさんのパーツで作られた幾何学模様のヘッジボックスはツゲの刈り込み。ヘッジの中には情熱的な赤やピンクのベゴニア。そこは愛の庭園と呼ばれ、4つの模様に4つの愛のメッセージがあるという。

装飾菜園のコーナーは様々な野菜、特にレタス類がヘッジの中に行儀よく植えられていた。ツゲの全長が数十キロメートルもあるというのも驚き。城そのものより庭園で知られている、に納得。

ヴィランドリー城。手前 装飾庭園
ヴィランドリー城。手前 装飾庭園

ヴィランドリー城。装飾菜園
ヴィランドリー城。装飾菜園

歴史、世界遺産、文化、芸術、ワインや料理、ファッション、どれも世界をリードするフランス、それでいて素朴、人のやさしさにふれたりと、思い出の詰まった素晴らしい旅でした。

ツアープランナーからのコメント

皆様のとっっっても楽しそうなお写真と旅行記、ありがとうございました!何度もご来社いただいて、一緒にご相談しながら旅程を組み立てていったので、私自身もご一緒にご旅行出来た気分です。盛りだくさんの内容になりましたが、本当に楽しんでいただけて嬉しいです。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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