毎年3月はメルボルンへという習慣がこの5年間続いています。
この時期オーストラリアは夏の終わりの季節ですが、昨年は「cold-summer」でした。今年はどうかと心配しながら念のため成田へは秋物の防寒具を持参し、そのまま手荷物に入れました。
今年は例年利用しているカンタスを再建途上のJALに変えて出発。PPJの手配があったのか、エコノミーで予約したのですが「プレミアムエコノミーへグレードアップ」との事。旅の出だしから幸運の女神が一緒に搭乗していました。
JALとカンタスの比較では、JALはアテンダントが日本人という安心感はありますが、機内のシート等ではカンタスがサイズもゆったりしており、快適でした。両社とも機内サービスも年々簡素化されてきましたが特に不満はありません。
今回のJALはカンタスより10分しか出発時刻が早くない(19時50分)のですが、シドニー~メルボルンへのドメスティックへの乗り継ぎはいつも入国手続きで慌しいのが少し余裕ができ一安心。JALで発行してもらった「EXPRESS」のお陰でシドニーの通関もスムーズでした。
シドニーからメルボルンへの乗継ぎは木曜日のせいか、観光シーズンのせいか離陸便が渋滞し滑走路は離陸を待つ飛行機が列を作って並び、渋滞道路の有様。
メルボルンへは遅れて到着。空港から市内へもタクシーとバスを待つ長い列が待っていました。5年前の「知恵」でホテル送迎専用乗合いタクシーへ乗り込み無事ホテルへ。(しかも安い)
気候は昨年ほどではありませんがやはり「cool-summer」で日が暮れると初冬用のブルゾンかジャケットが必要でした。現地の人も長袖シャツに羽織ものというスタイル。例年は半そでシャツなのです。
街の中はバブル終期のせいか新築ビルが増え、繁華街も旧建物を撤去中の場所も多く、エリアによりますが景色が変わった場所や、昨年まであった商店、レストランが無くなっている所も見かけます。一番驚いたのはここ5年間みかけなかった「ホームレス」も何人かアーケードの下で寝ていました。
物価は少し上がっていましたが、輸入品は豪ドル高のため安く、マックや外食の大手は「お値打ち品」として安いメニューをTVコマーシャルで宣伝していました。
食品はミネラルウォーターを含め地元の食品スーパーが圧倒的に安いです。「コールズ」というSMが市内各所に出店しています。クレジットカードも使えます。水の価格はセブンイレブンやドラッグストアの半額以下です。パンやハム類は日本のSMの価格の半分以下です。(少量パックはありませんが対面販売です。)
夜の外出は少し(他の外国並み)の注意が必要になりました。トラムのチケットもセブンイレブンが取り扱いを中止しており、駅での発売になってました。(自動販売機で簡単に買えます)
F1GP会場のアルバータパークは
例年通り市民ボランティアが交通整理や会場案内で活躍していました。昨年までインフォメーションにいた高齢の女性と会えるのを楽しみに今年も探したのですが会えません。「年齢が年齢ですから体調が悪いのか」と心配しながら後任の人に伝言を頼みました。
豪ドル高と欧州債務不安の影響か英国人を除いたイタリア等欧州系の応援団が今年は居ません。ローマ戦士の衣装を着用し「フェラーリの応援をする彼等」にも会えませんでした。バブル景気の恩恵か豪州北部とニュージーランドの「最近リッチになった人」とたくさんお友達になりましたが。
レースは気温が低いため路面温度が下がり英国系のマクラーレンが勝利したのでレース場は沸きましたが、ご当地ドライバー2人(マーク・ウエバーとリカルド)は表彰台へは届きません。
レースの合間にビクトリアマーケットへ行きました。
週末は観光客も多く来街し賑わっていました。
食品以外の衣料品や雑貨を扱う店も多く、軽食を扱う店も増えていましたがやはり主役は生鮮品を扱う店で鮮魚(牡蠣やマグロ)、生肉(当然ビーフ、ラムのステーキ肉)、加工肉(ローストビーフ、骨付ハム等)一度は買ってみたい商品が築地の市場のような格安で並んでいます。ブドウや黄桃、リンゴ等日本で昔見た品種改良前の小粒ですが懐かしい果実が並んでいます。やはり秋なんですね。
既に美術館や博物館には行ってみましたが、今回予定した動物園とステーキハウスのランチはサマータイムの寝不足による疲れからギブアップしました。来年の課題に残しておきました。
帰路は早朝4時起きで
5時半にはホテルをチェックアウトし、メルボルン空港へ。6時半のシドニー行きに乗りJALへ乗継ぎ当日夕方に成田へ。いつも帰りはあわただしい旅になります。それでも丸1日でメルボルンから成田へ帰国できるのは便利で有難いです。
いつか時間に縛られずにのんびりシドニーとメルボルン、キャンベラ、アデレード等南部の都市を巡ってみたいと思いつつ、今年もレース観戦主体の旅になってしまいました。
PPJの皆様へは勝手なリクエストを組み込んだスケジュールの実現にご助力いただいた事を感謝して旅行記のエンディングといたします。Many Thanks!!
追伸:お土産は、マヌカハニーとワインがお薦めです。