長く続いた残暑がようやく落ち着いた10月初旬
「新出先生と行くスケッチ旅行 オランダ・ベルギー・ルクセンブルク12日間」へ出発しました。
旅のメンバーは水彩画教室の新出紀久雄先生を中心とした、殆どが60歳以上の男性・女性・ご夫婦の計14名。
この旅行は、名所旧跡を巡るお仕着せのツアーと違い、小さな町にのんびりと滞在しスケッチなどを楽しみましょうという、とても贅沢なものです。また、歴史に精通されている迫田健路氏の話もとても興味深く、この旅の醍醐味です。
すでに開催10回目ですが、私が参加したのはこれが4回目。ヨーロッパの国々の宗教、王朝の興亡の話などまさに歴訪の旅。その時代の目撃者?!と思えるような迫田氏の解説に毎回わくわくさせられます。
今回もすてきな町ばかりでしたが、その中でも滞在が長かった印象深い所を紹介します。
オランダ・スキポール空港から乗り換え
最初のルクセンブルグ・フィンデル空港はもう秋の気配。ひんやりした空気に包まれていました。
ルクセンブルグから約100km、ベルギーのリュクサンブール州にあるデュルビュイに着いたのは3日目。周囲10kmくらいの世界で一番小さな町と称され、石造りの家々が立ち並ぶ様子はまるで童話の世界のよう。
小雨に濡れて光る小さな石畳の道を歩くと、ハム・ソーセージの店、ジャムの店、チーズ店、カトリックの修道院の影響でしょうか、小さなビール醸造所まであり、どこを取っても絵になる所。町の中を何度も散策しました。フランスとの国境で、とても美味しい本格的な料理も楽しめました。
そして、美しい橋が50以上架かる運河の町、ブルージュ。
先生がいつも「皆に秋のブルージュを見せたい」と言われていた場所。今回ついに実現しました。
広場とカリヨンと礼拝堂と、まるで中世そのままの町です。美術館巡りや運河沿いの散歩、そして運河クルーズ。この町のどの場所も絵画的。飽きることのない風景を満喫しました。
ムール貝の美味しい季節。ベルギーでは信じられないくらいの量がでてきます。美味しいのでついつい食べ過ぎてしまいます。必ず付いてくる山のようなフライポテト、これがもう病みつきで帰ったらしっかり体重がオーバーしていました。少々体型の犠牲を払っても、今回の旅も実り多いものでした。
思い出を巡りながら、スケッチが自分のものとして完成したら私のこの旅の成果です。