初秋のドイツ周遊 ライン川クルーズと古城めぐりの旅10日間
期間:2013年9月1日~2013年9月10日
大谷 様
1. Wiesbaden
ヴィースバーデンはフランクフルト空港から S バーンで30分ほどのところにあります。フランクフルトから近いので賑やかな都市かと思いきや、文化的な雰囲気のする落ち着いたところです。
訪問の目的はその名が示す通り温泉( Thermalbad Akuammtal )がメインです。それと、水で動く電車( Neroberg 鉄道)。どちらもバスで15分くらいです。
Neroberg 鉄道に乗るには Nerotal 行(系統1)バスの終点で下車するとすぐです。乗っている時間は5分ぐらいでしょうか。山上からの市街地の眺望はなかなかのものでした。
温泉へは系統18のバスで行きます。市内バスはあと何分で停留所に到着するか、行き先とともに電光表示されるので、いらいらすることはありません。
Neroberg 鉄道
Neroberg 鉄道
2. ライン下り
翌日は、リューデスハイムまで電車で行き、そこから KD でライン下りです。乗船のとき船員に German Rail Pass を見せるだけで OK です。
乗り場の正面にあるホテルのテラスでリューデスハイマー・コーヒーを飲んで体を少し温めてからボッパルトに向けて出発しました。多くの観光客は途中のザンクト・ゴアルスハウゼンで下船してしまいます。ボッパルトはその次です。
なぜ、ボッパルト?
あまり知られていませんが、山の上から大湾曲を一望できるからです。それと、ライン川には橋が少ないので次の目的地に行くためにはライン川を横切って対岸に渡る必要があるのですがそのフェリーがあるのです( www.faehre-boppard.de )。
ボッパルトで下船して15分ほど川沿いを北(下流)に向かって歩くとチェアリフト( Sessellift )があります。日本のスキー場にある2人乗りのリフトです。
ヨットスリルも楽しめるチェアリフトに乗っているときや山上から眺めるライン川(大湾曲)は大変素晴らしいです。特に頂上の乗降場から10分ほど歩くとレストランがあり、その横からは大湾曲部が4つの湖のように見えるところがあります。
チェアリフトから眺めたライン川とボッパルト(右)
4つに見える場所への案内看板
そして、再びライン川とボッパルト市街を眺めながらチェアリフトで降り、市内まで河畔を歩きます。
ボッパルトから対岸の Filsen に渡るフェリー乗り場は KD 乗船場を通り過ぎて50mほど行くとあります。20分間隔で出ており乗船時間はわずか5分で、フェリーに勝手に乗っていると料金を徴収に来ます(確か数ユーロ)。
対岸の Filsen に行き、そこから15分ほど歩いて DB の Filsen 駅に行き、マルクスブルク城に行くため隣り駅のブラウバッハ駅を目指しました。
Filsen から見た Boppart
ブラウバッハ駅舎を出て、すぐに右折して路線に沿って100m ほど行くと大きな道に出ます。道を渡り右手に写真のような道路を走るマルクスブルク城行の SL 型観光車両の乗り場があります。
10名いないと出発しないといわれたので仕方なくそこでタクシーを呼んでもらいました。すると、タクシーを待っている間に8人にふえたため、出発することになったのでタクシーはキャンセルしてもらい電車に乗って出発しました。お城の下に到着すると戻りの出発時刻を言ってくれます。
リューデスハイムで夕食をとるためにブラウバッハ駅から U ターンしました。
夕食はリューデスハイムの Drosselhof で季節限定のアンズ茸の料理をいただきました。あまり香りがないキノコでした。
SL型観光車両(背景は鉄道)
3. Heidelberg
3日目はハイデルベルグです。
ハイデルベルグではまず哲学の道を歩きましたが、哲学(散策)をするどころか足を鍛える道でした。 Theodor Heuss 橋から Karl-Theodor 橋に戻るという道順が逆よりはるかに楽ですが、それでも結構疲れます。足に自信がないと後悔することに・・・。写真は哲学の道の途中から見た対岸のハイデルベルグ城です。
ハイデルベルグでは、写真でもよく紹介される Zum Ritter St.Georg に泊まることができました。このようなホテルをさりげなく予約していただいたパーパスジャパンに感謝。
ハイデルベルグは1日で主要な場所は訪問できます。
4. Wuerzburg
次の日の午後、ロマンティック街道の北の起点ヴュルツブルクに到着しました。
チェックインのとき Alte Meinmuehle の予約の電話をしてもらいましたが、あいにくとテラス席は満席とのこと。でも、行くとテラス席を探してくれました。日が暮れるまで、テラス席からの眺めを満喫しました。特に日が沈んでから真っ暗になるまでの空の色の変化が何とも言えません。それと見事にライトアップされたマリエンベルク要塞も。もちろん食事もおいしくいただきました。
レジデンツとマリエンベルク要塞はぜひ訪れてください。
それと、有名なフランケン・ワイン Buergerspital は試飲できますので好みのワインを選んでください。小さなボトルもあり、日本へも発送してくれます。有料ですが5種類ほどのワインも250ml グラスで飲めますが(入口は西側)、おつまみはありません。
ライトアップされたマリエンベルク要塞
5. Rothenburg
ロマンティック街道の名所、ローテンブルクは30年ほど前に新婚旅行で行ったところです。
今回はのんびりと、市庁舎の鐘楼に上がったり、城壁を半周したり、シュピタール門まで行ったりと、町中を散策しました。シュネーバルを食べましたが、サクサクッとして物足りません。
6. Tuebingen
大学の街テュービンゲンはこじんまりとした街です。日本人観光客は見当たりませんでした。
シュトッハカーン(棹船)に乗りました。乗り場には写真の右にある川沿いの細い道から行きます。この道に出るには駅から Eberhard 橋を渡ってすぐの左にあるレストランの川側の横の階段を降りますが、まるで店の中に入っていくようでした。写真でおわかりのように多くの(若い)カップルが座って川を眺めていました。
それと、Alte Weinstube Goehner のマウルタッシェン、おいしかったです。
シュトッハカーン乗り場
Alte Weinstube Goehner
シュトッハカーンに乗船中
マウルタッシェン
ホーエンツォレルン城はテュービンゲンから電車で20分のところにあるヘッヒンゲン駅からバスに乗り換えて25分ほどです。
テュービンゲン発13:00の電車に乗りヘッヒンゲン駅から13:25発のバスに乗りました。途中お城がよく見える場所でバスは停まってくれました。
ヘッヒンゲン駅ではバス乗り場が結構多くあったのですが停車しているバスは1台もないので、ホーエンツォレルン城行きのバス乗り場はどこかとバスを待っている人に聞くとあちこち探してくれました(本当にドイツの人々は親切です)。
結局わからなかったのですが、出発予定時刻になって来た1台のバスがホーエンツォレルン城行だったので、難なく乗ることができました。駅にはタクシーが数台客待ちしていたように思います。
ホーエンテュービンゲン城からの眺め(右端はEberhard橋)
ヘッヒンゲン駅(写真の左にバス乗り場)
7. Konstanz
最後の訪問地コンスタンツでは、まず1日目にフライトブルク、トリベルクに行きました。ちょうど黒い森をひと回りしたことになります。
トリベルクは黒い森にあるカッコウ時計で有名な町です。駅には人影もほとんどありません。そこから、50mほど行ったところにある橋を渡って下を通っている大きな道路に階段で降り、そこから緩やかな上り坂を20分ほど歩くと中心部に到着です。道路の右に時計などを置いているお店がいくつか並んでいます。
道が右にカーブしているところをそのまままっすぐ行けば滝があります。ドイツで一番高い所にあるそうです。たくさんのマイナスイオンが出ているような豪快な滝というわけではありません。
そのあと、有名なケーキ Schwarwaelder Kirschtorte を食べました。日本のショートケーキの2倍ほどあり、リキュールが結構入っていました。
コンスタンツはライン川の源であるボーデン湖の西にある街です。隣の駅はもうスイス、国境の街です。スイスは物価が高いこともありスイスから気軽に買い物に来ているそうです。
チェック・インのとき市内バスが無料になるチケットをもらいました。これを使ってバス( Line 5 )で Bodensee Therme に行きました。ボーデン湖でも泳げるようになっています。もちろん泳ぎましたが水は冷たかったです。
大聖堂の塔にものぼりました。たくさんの鐘、直径1m以上もある鐘があり、そのそばを通っていたとき、突如カーン、カーンと鳴りはじめました。この大音響にはまいりました。
パノラマ写真は大聖堂の塔上から北川を撮ったものです。右に見える湖がボーデン湖です。温泉は湖に突き出た半島のところです。
8. 最後に
今回は温泉で始まり温泉で締めた旅でした。旅行の途中でもう一か所楽しめたらよかったかも・・・。それと、いくつかの教会や美術館でリーメンシュナイダー製作の祭壇や像などを鑑賞することができました。日本ではあまり知られていない人だと思いますが、どの作品も大変すばらしい作品です。
残念なことは時間の関係でローテンブルグからヘルゴット教会に行けなったことです。いつか、きっと・・・、近くに温泉もありますし。
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