春祭りで賑わうセビリアへ グラナダ、ギター工房を巡る9日間

期間:2015年4月21日~2015年4月29日
S 様

GON-001038

1日目 4.21(火) 成田からヘルシンキ経由でバルセロナへ

バルセロナ行きの飛行機は30分遅れていた。ヘルシンキでは乗り換えで迷うはずがないと言われていたが、ボードに表示されている出発時間が違う。ゲートが違うのだろうか?ここからはもう日本語は通じない。カウンターでチケットを見せ「 Where? 」

語学力のなさに不安を覚えながら、バルセロナへ到着。
プラット空港からタクシーでホテルへ。夕食を買いに出かけようとしたら鍵が閉まらない。ホテルの従業員を呼んで、英語、スペイン語、日本語、身振り手振りでやっとわかってもらえた。

が、ホテルのお兄さん、鍵を直そうと電池を持って来たり、何やら小型マシンを持って来たりで、悪戦苦闘。部屋を替えてくれた方が早いのでは?と思ったが、一緒に鍵を直すのを手伝ったりした。さすが、建造物の修復に情熱を燃やすスペイン人。安易に代替で済まそうとはしない。

2日目 4.22(水) バルセロナ

ウニベルシタット駅からメトロに乗り、サグラダファミリアへ。
ガイドを読むと、メトロはスリやひったくりが多いと書いてあったが、何事もなく到着。見学後再びメトロに乗り、ディアゴナル駅へ。スペイン人は背があまり高くないので、街中を歩いていても違和感がない。セルベセリア・カタラナで昼食。魚のフリッターはとても美味しかった。

その後カサミラ、カサバトリョを見学。グラシア通りをぶらぶら歩く。ランブラス通りの露店で買い物をし、夕食はサンジョセップ市場のバルで、「エスト、ポルファボール」と言って注文。白ワインと共に有頭エビ、ホタテなど焼いてもらった。バルのおじさんは荒々しいがチャーミングで、とても居心地がいいところだった。21:00頃まで空が明るいので、夕暮れまでカタルーニャ広場でボーっとして過ごした。バルセロナは街中が香水の香りがした。

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3日目 4.23(木) バルセロナ ~ グラナダ

メトロでカテドラルに行き、ランブラス通りをコロンブルの塔まで歩いた。マイヨール広場、グエル邸も見学した。

昼食はイラティという店でビンチョスを食べた。
大皿に乗っているものを自由に取り、残った楊枝の数で代金を支払う。空の皿の数で会計をする回転寿司のようなシステム。

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ビンチョス
ビンチョス

4日目 4.24(金) グラナダ

楽しかったバルセロナを後にし、バスで飛行場へ。国内線に乗りグラナダへ到着。
小さな飛行場で、市内へ行くバスも飛行機の到着に合わせて運転するという。グラナダの飛行場から市内へ行く道、たくさんの綿毛のようなものがフワフワと空中を飛んでいた。ポプラの綿なのだそうだ。

夕食はホテルの近くのバルで。ただタパスの店がよかったのだけど、呼び込みで入ったところはただタパスではなかった。夜遅く食事が終わり、ホテルまで歩いていると、男性が寄ってきて「フラメンコ見に行かない?」的なことを聞かれた。ちょっと興味があったが、怪しそうなので「ノ」と言って断った。

ホテルへ戻って寝ようと思ったら毛布がなかったのでバスタオルをかけて眠り、翌朝フロントへ「ウナ・マンタ・ポルファボール」と電話して持ってきてもらった。通じてよかった。

4日目 4.24(金) グラナダ

いよいよ今回の旅の目的であるギター工房巡り。10:00にガイドの坂本さんがホテルへ迎えに来てくれた。30年ほどグラナダに住んでいるという紳士。日本語が通じる人にやっと会えて、ホッとした。

グラナダの工房は、基本受注制作なので、出来上がったギターを置いてある工房はあまりないそうだ。でも、今回の旅では、試奏してみて気に入ったものがあれば購入し、即持ち帰りたい。

グラナダの街の細い小道を歩き回り、アントニオ・マリン、ラジャ・パルド他、初めての旅ではとても行けないような工房へ。アントニオ・マリンはあまりにも有名で、予約がたくさん入っていて手に入るのは6カ月ぐらい先だそうだ。出来上がったギターは1本も置いていなかった。

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アルハンブラ宮殿へ続くゴメレス坂にあるマニュエル・デュアス工房。

フラメンコギターを何本か試奏させてもらい、音質、響き共にとても気に入った1本に会えた!写真右の息子さんの作品だ。グラナダのギター工房は、ほとんどのところがクレジットカードが使えないと聞いていたのだが、OK ということで無事購入。価格は €2925 日本で購入すれば3倍ぐらいの値段。というか、これは売っていない。 素晴らしいフラメンコギターに巡り会えて、感激!!

マニュエル・ディアスさん、お孫さんが山口県にいるそうで、和服姿の可愛らしい女の子の写真を見せてくれた。

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早々にお目当てのギターが手に入ったので、残りの時間は坂本さんにサンニコラス展望台やアラブ人街、お気に入りのバルへ案内してもらった。ただバルにも行けた!やっぱり魚のフリッターは美味しい。

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夕刻、カテドラルの前で坂本さんとお別れ。
「ギター頑張れよ!」と言って手を振って、グラナダの街へ去って行ってしまった。
坂本さんのお陰でギターが買えました。本当にありがとうございました!

夜はロス・タラントスで洞窟フラメンコショー。
バスツアーで連れて行ってくれた。夜更けのアルバイシンの案内もしてくれた。集合場所がはっきりしていなくて、ショー終了後、アルハンブラ宮殿の夜景を見ながらなんとなく歩いていったところにバスが待っていた。ロス・タラントスの前でじっと待っていたら、夜のアルバイシンに取り残されてしまったのかもしれない。エキサイティングなバスツアーだった。

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5日目 4.25(土) グラナダ ~ セビリア

アルハンブラバスで昨日全景を見たアルハンブラ宮殿へ。
今そこに王や王女が歩いていそうな、ロマンチックな宮殿だった。あらゆるところに水路があり、水の音が印象的だった。

マニュエル・ディアス工房のあるゴメレス坂に再び行ってみると、いきなり妖しげなおばさんが近寄ってきて、祝福の言葉とともにおまじないのように手のひらに香草を乗せた。「チップは?」的なこと聞くので小銭入れを出すと、「コインじゃダメ」的なことを言って、1枚だけ入っていた€5札を持って行かれてしまった。やられた。

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午後は長距離バスでセビリアへ。

セビリアのロス・ガリョスでフラメンコショー。列車移動では開演時間に間に合わなかったので、稲毛さんがバス移動の手配をしてくれたのだが、問題なく開演前に着くことができ、サンタクルス街でお土産も買う時間もあった。評判に違わず、素晴らしい舞台だった。

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6日目 4.26(日) セビリア

午前中はアルカサルを見学し、カテドラルやヒラルダの塔を見て、セビリアの街をぶらぶら歩き、午後は春祭りを見学。パブリックカセタで休憩しながら、春祭りの雰囲気を味わった。セビリアの土はオレンジ色だ。

夕刻から闘牛場へ。
満員の観客は、ヒマワリの種をつまみながら観戦している。春祭りの特別なショーで有名な闘牛士が何人も出演しているらしく、闘牛は何度も繰り返し行われ、長い時間続いていたが、途中で退散した。夕食はホテル近くのバルで。

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7日目 4.27(月) セビリア ~ マドリッド

12:00から TALLER FRAMENCO にてギターレッスン。
素晴らしい先生に、高い技術の指導を受けることができた。グラナダで購入したばかりのギターを弾いた。

終了後、サンタフスタ駅からマドリッドのアトーチャ駅まで列車で移動。ホセ・ラミレスにも行けたが、ギターの試奏はせず、楽譜を購入。

夜は、ムセオ・デル・ハモンで生ハムを思う存分食べた。ホテルは今までにない豪華さ。2部屋あり、明日朝早く出てしまうにはもったいないようだった。

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8日目 4.28(火) マドリッド ~ 東京

今日でスペインともお別れ。

10:15発の飛行機で往路と同じくヘルシンキ乗り換えで成田へ。翌29日8:45に到着。
預けたら乱暴に扱われてしまうかもしれないと心配していたギターの持ち帰りも、普通に機内に持ち込めた。出発前まで心配していたようなことは何もなく、目的のギターも手に入り、とても楽しい旅となった。もう少しスペイン語がわかれば、もっと楽しく過ごせただろうと思う。

初の海外旅行にして、初の個人旅行、しかも英語もスペイン語も自信なし。最初は団体ツアーじゃないとスペイン旅行なんて絶対無理と思っていた。だけど、稲毛さんの話を聞いているうちに、なんか行けそうな気がしてきた。

いろいろな手配してくださって、細かいスケジュール表を作成してくださって、たくさんのアドバイスもくださった稲毛さんに感謝!パーパスジャパンさんに相談して本当によかったと思う。

このギターでコンクール目指して頑張っています!

ツアープランナーからのコメント

S 様、この度は素敵な旅行記をお送り頂き誠にありがとうございます。当初は添乗員が付かない個人旅行にご不安を感じていらっしゃいましたよね。。。旅行記を拝見しているとそんなことが嘘だったかのように感じられます。
グラナダではギター工房を巡ってギターをゲットし、セビリアではプライベートのフラメンコギターレッスンを受講。マドリッドでは闘牛観戦!またスペイン国内の移動には列車だけでなく LCC やバスまでもご利用されましたね。お手配をお手伝いさせて頂いた私まで達成感で一杯になりました♪思いがたくさん詰まったギターですから、きっとコンクールでも良い結果が得られることだと思います。またお話しできる日を楽しみにしております。

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