ラ・ロシェルからミュールーズへ フランス横断の旅11日間

期間:2018年8月31日~2018年9月10日
F様 ご家族

GON-001420

ヨーロッパ旅行の本命と云えばやはりフランスでしょうか。

国内情勢も落ち着いたようでしたので8月末からのフランス旅行を企画しました。しかも今回はいつも私達夫婦の旅行の留守番していた娘も一緒に同行することになりました。そして私の希望、家族の希望を取り入れたフランス西部の港町からパリを経由してスイス近くの東部の小さな町までの11日間の旅行プランを今回もまたパーパスジャパンの三世様にお願いしました。

 久しぶりに飛行機の乗り継ぎを経験し、多少戸惑いながらも親娘3人がたどり着いたのは大西洋ビスケー湾の古い港町ラ・ロッシェルでした。ここにはアランドロンの青春映画「冒険者たち」の後半の舞台となったフォート・ボヤール要塞(ナポレオンが作った要塞島)があり、TV放映を見た当時中学生の私にとってはとても印象深い場所でした。

以来40数年、ようやく訪ねることが出来ましたが、日本人にとってはさほど興味有る場所ではないらしく周りを見ても日本人はゼロ、土産物屋では日本人が珍しいとみえて初老の男性から話しかけられたり、挙句にホテルでは日本で当たり前の某有名クレジットカードは使用できませんでした。やはり海外ではVISAカードなのだ、と実感しました。

今回フォート・ボヤール要塞を訪れるにあたり通常の遊覧船ツアーだけでなく映画のラストシーンと同じアングルから見るべく奮発してヘリ遊覧も手配致しましたが、上空から見たフォート・ボヤール要塞の姿も格別で誠に思い出深いものとなりました。

ラ・ロッシェルの旧港風景
ラ・ロッシェルの旧港風景

ヘリから眺めたフォート・ボヤール要塞
ヘリから眺めたフォート・ボヤール要塞

ラ・ロッシェル到着後、フォート・ボヤール要塞ヘリ遊覧に出発
ラ・ロッシェル到着後、フォート・ボヤール要塞ヘリ遊覧に出発

2日目の遊覧船から見たフォート・ボヤール要塞
2日目の遊覧船から見たフォート・ボヤール要塞

ラ・ロッシェルは港町ですから海産物が豊富で丁度日曜日のお昼時はどこのカフェレストランも一杯です。私たちはタクシーのドライバーさんお勧めのシーフード・レストランに何とか席を確保してランチをとりましたが、遥かフランスの古い港町でいただく生ガキの味は格別のものでした。

また噂には聞いていた日曜日の商店休みは(以前ほどではなくなったとは言え)メインストリートの面立ったショップはシャッターが下りておりました。

3日目午後にはTGVに乗っていよいよ花の都パリです。

TVや写真で見慣れた光景が車窓から徐々に見えてくるにつれ「いよいよパリに着たんだー」と三人共、気分も高まってきました。終着駅からホテルに近いサン・ラザール駅までのメトロではカルネ(回数券)を購入することにして結局パリ滞在中はカルネで移動しておりました。

今回宿泊したホテルもそうですが、今迄もパーパスジャパンさんの手配してくれるホテルはいつも駅に近くてとても助かりました。チェックインもそこそこに早速パリ市内散策に出掛けましたが、私はまさか親娘3人でパリを歩けるなんて思いもしておりませんでしたが。

パリ初日の散策は早々に切り上げて夜はセーヌ川ディナークルーズです。事前に「ドレスコードがあります」と言われていたので私は上着と革靴姿に着替えてから迎えの車に乗り込みました。

 いざセーヌ川河畔の船着き場に到着してみれば、男性はスーツ姿、女性は着飾ったドレス着用で、流石に短パン・サンダルのラフな格好で乗り込む者はおりませんでした。日が長いパリの街を両側に見ながら夜8時にクルーズ船は出航しました。

オードリーヘプバーンの映画「シャレード」を初めて観たのはいつだったのか忘れてしまいましたが、ケーリーグラントとのセーヌ川ディナークルーズのシーンはとても印象的で「自分もいつかは家族とディナークルーズを」との想いが今かない、飲むワインの味も格別なものでした。夜のシャンパンイルミネーションのエッフェル塔も美しく、ディナークルーズを選んで大正解でした。

セーヌ川ディナークルーズにて
セーヌ川ディナークルーズにて

パリ2日目はパリ在住18年のOさんのガイドによる一日パリ市街観光。

あらかじめ大まかな希望をつ立てておき、ホテルのロビーで待ち合わせてから市街に繰り出しました。

 娘が第一希望のオルセー美術館を始め、エッフェル塔、凱旋門、ノートルダム寺院等々、やはり主要な観光地を効率良く案内していただきパリ初心者にとってはとても助かりました。

パリ市街を散策中の天気は曇り空、途中パラパラと小雨が降るものの傘をさすほどではなく、結局今回の11日間の旅行で雨の心配をしたのはこの日限りで済みました。

パリ市内ガイドのOさんと打合せ中
パリ市内ガイドのOさんと打合せ中

エッフェル塔をバックに
エッフェル塔をバックに

パリ3日目は郊外のヴェルサイユ宮殿、ルーブル美術館、そしてパリ市街地上空ヘリ遊覧。その素晴らしい建物や美術館には只々ため息が出るばかりでした。

 パリ観光もひと段落して今度はパリから約300キロ離れた有名なモンサンミッシェル修道院に向かいました。私達は日本人専用バスでの気楽な1泊2日のツアーでしたが、同乗の多くの方は日帰りの、いわば弾丸ツアー。名物のオムレツランチもそこそこに添乗員さんからパリへの帰りのバスの出発時刻を念押しされてから修道院に向かいましたが、あれでは落ち着いて修道院見物が出来なかったのではないでしょうか?私達はランチの後はブラブラと木橋を歩いて渡って修道院の外観だけ眺めて帰り、翌日ゆっくりと修道院内部と土産物屋を回る事にしました。

モンサンミッシェル修道院2日目は無料シャトルバスで修道院に向かい午前中一杯ゆっくりと内部見学出来ました。

さて、昨日とりあえず名物と言われるオムレツランチを団体専用食堂でいただきましたが、ガイド本によれば本家は門前のレストラン「ラ・メール・プラール」なのだとか。昼時はさぞかし混んでいるのでは?と店を覗くと意外に空いていて入口のメニューも見ずに2階席に案内されメニューを見てビックリ!たかがオムレツごときがセットメニューとはいえ結構なお値段なのでした。「道理で空いているわけだナ」などと言いながら本家のオムレツをいただきました。

パリへ戻るバスの車窓からもう二度と来る事の無いであろうモンサンミッシェル修道院の景色を脳裏にしっかりと刻んでおきました。

遊覧ヘリでヴェルサイユ郊外上空にて(左上がヴェルサイユ宮殿です)
遊覧ヘリでヴェルサイユ郊外上空にて(左上がヴェルサイユ宮殿です)

本家オムレツ屋ラ・メール・プラールの店先で
本家オムレツ屋ラ・メール・プラールの店先で

モンサンミッシェルに渡る木橋の上で
モンサンミッシェルに渡る木橋の上で

フランス滞在9日目はいよいよ最後の訪問地

=フランス東部の町ミュールーズです。どのガイド本にも紹介される事の無い町ですが、ここには仏国立自動車博物館(俗称シュルンプコレクション)が有るのです。かつて自動車のオークションで世界最高額をつけたブガッティ・ロワイヤル・「クーペ・ナポレオン」を始め、戦前のいわゆるヴィンテージ・ブガッティ車が約150台も収蔵されているのです。

当日ホテルからタクシーで向かう途中、博物館に近づくにつれ段々ポルシェ車が目に付くようになりました。そして着いてビックリ、丁度この日は日曜日で博物館側はポルシェ車誕生70周年を記念する仏ポルシェクラブ主催のポルシェミーティングを催していたのでした。博物館併設のミニサーキットには新旧様々なポルシェ車が整然と並べられヴィンテージ・ブガッティ車目当てに博物館を訪ねたクルマ好きの私にはとてもラッキーでした。

しかし、ポルシェもそこそこに館内に戻るとそこには本当に約150台ものブガッティ車が館内にあふれかえっていたのです。先のロワイヤル・クーペを筆頭に比較的日本でもポピュラーなフレンチブルーのグランプリ・ブガッティ迄様々なブガッティ車を「お腹一杯になる迄」堪能致しました。これを味わうためにTGVで2時間半もかけて来ただけの甲斐は有るというものでした。

やがて帰りのタクシーとの待ち合わせの午後2時はアッという間にやってきました。名残惜しくも我が家族はパリへ戻る為にバーゼル国際空港へと向かいました。

フランス国立自動車博物館の入口(元紡績工場跡)
フランス国立自動車博物館の入口(元紡績工場跡)

元世界最高額車 ブガッティ・ロワイヤル・「クーペ ナポレオン」
元世界最高額車 ブガッティ・ロワイヤル・「クーペ ナポレオン」

ボンネットにはポルシェ車誕生70周年記念ステッカーが
ボンネットにはポルシェ車誕生70周年記念ステッカーが

フレンチ・ブルーのブガッティの群れ
フレンチ・ブルーのブガッティの群れ

流石に旅も10日目となるとややホームシックにもなるものです。

パリへの飛行機を待つ間、親娘3人でこの10日間の行程を振り返って、天気に恵まれてヘリ遊覧は2回とも無事に搭乗出来、盗難にも合わず、ケガ・病気にもならずに親娘3人無事・元気に日本に帰国できることを喜んでおりました。

 2015年秋のイギリス「ビートルズを訪ねる旅」から始まったヨーロッパ旅行もこれで早や4回目。今回は旅行日数、行程範囲共過去最高のものとなりましたが、パーパスジャパン様の親身なプランニングのおかげで個人旅行の楽しさを十分堪能する事が出来ました。

今回のフランス旅行をもって4年続いた楽しかったヨーロッパ旅行もひと区切りと致しますが、時期を改めて是非またパーパスジャパン様にお願いして気ままなヨーロッパ個人旅行を再度満喫しようと思っております。その際はどうぞ宜しくお願い致します。

ツアープランナーからのコメント

今回も素敵な旅行記とお写真をありがとうございまいした!
知る人ぞ知るフォート・ボヤールの遊覧やパリを上空から遊覧するという経験は滅多にできることでないので格別なものだったと思います。旅行記からご旅行中のお気持ちが伝わってきて、とても臨場感があり一緒に旅行をしている感覚でした。
今回は娘さんも同行され、記念になるご旅行になったのではと思います。そのお手伝いができてとても光栄でした。またご旅行を計画される際はぜひお声がけください。楽しみにしています!

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