「次は(まだ見ぬ)将来の夫と!」と
再訪を心に誓ったトルコ旅行から40年、パンデミックの中で「行けるときに行っておかないと」との思いもつのり、自分への約束を果たすべく、夫婦で彼の地を旅してきました。
トルコが初めての夫にはエーゲ海沿いの遺跡やカッパドキアが外せませんし、私は先史時代の遺跡、考古学博物館をゆっくりまわりたい。そんな欲張りな願いは既製のツアーで叶うはずもなく、手配旅行と相成りました。
円安と石油高騰の折り、限られた予算内で希望する旅程になるよう、担当の方には細かいことまで何度も相談し、いつも誠意の感じられるお答えをただきました。
旅行中は、「ベテランです」という
事前の案内にたがわない日本語ガイドさんが、昼食時や移動中、生活習慣から家族、教育、宗教、政治情勢に至るまで、いろいろな話を率直にしてくれ、トルコ社会の理解を深めるよい機会となりました。
念願だった、日本調査隊による遺跡発掘現場併設のカマンカレホユック博物館を訪問した際には、ガイドさんの尽力で、日本人考古学者の松村先生から直接展示や発掘の解説をゆっくりお伺いすることができ、大感激でした。
さらに旅の終盤、これも予定にはなかったのですが、数か月前に公開が始まったばかりの古代遺跡カラハンテペをどうしても観たくなり、無理を承知でリクエスト、追加料金はかかりましたが、歴史好きご夫婦のためにとオフロードを走っていただき、もう心残りはありません。
移動は快適なベンツのサロンカーで、疲労がかさむこともなく、用心に携帯した山のような薬に手を付けることもなく、すべての旅程を消化し足掛け17日の旅行を完遂しました。
料理好きの夫は、イスタンブールで買ったスパイスを使ってのトルコ料理に挑戦中です。