令和4年11月21日から29日までカタール・ドーハで行われた
「サッカーワールドカップ予選リーグ」のドイツ戦とコスタリカ戦の観戦旅行に行ってきました。
行きの行程は、羽田発午前1時30分のフィリピン航空を利用し、マニラ経由でドーハ着は午後6時35分(現地時間)です。予定通り到着したドーハ・ハマド国際空港は、大変大きな空港で、各国からやってきた多くのサポーターで賑わっていました。カタールへの入国は、事前に申請して許可を得ていた「Hayya Card」をスマホ画面で見せることで問題なく済ませることができ、用意していただいた車でホテルへ向かいました。
ドーハは、既に日が暮れていましたが、体感気温は高く半袖で十分でした。ただし、日本のような湿度の高さはなく、過ごしやすい暑さといったところでしょうか。
到着した日は、ホテル近くにある「スーク(市場)」に行き、さっそく中東の雰囲気を味わってきました。聞くところによれば、カタールでは、暑い日中を避け、多くの人が日没後に外出するということですが、海外からのサポーターと思われる人が混じって「スーク」は、大変賑わっていました。
翌日(ドイツ戦前日)、プラスチック製の「Hayya Card」を作ってもらうため「Hayya Service
Center」に向かいました。ドーハは、地下鉄が整備されスタジアムのほとんどが駅の近くにあるため移動に地下鉄は不可欠で、「Hayya Card」を見せれば乗り降り自由だったことから、駅改札口でいちいちスマホ画面を出さずに済むプラスチック製の「Hayya Card」が必要でした。
午前中、日本代表の練習場に隣接する「Hayya Service Center」にやってくると長蛇の列で、日差しも強かったため先が思いやられましたが、列が少し進むと列の整理員が建物の入り口の方に手招きして、そのまま並んでいれば、まだ二度、三度折り返さなければたどり着けないところに案内してくれたのです。どうやら、妻と一緒だったので「女性に優しい」ということで、ショートカットさせてくれたようでした。
プラスチック製の「Hayya Card」は、チケットを持っていれば作ってくれるということで、ドイツ戦のチケットを見せるとすぐに無料で作ってくれました。首からかけるホルダーに入れてくれて、以後駅改札口でのスマホ操作がなくなり大変楽になりました。
次にチケットはないものの、大会の雰囲気に慣れるためアルゼンチン対サウジアラビアが行われるスタジアムに向かったところ、途中、地下鉄車内で気勢を上げる両チームサポーターと遭遇し、その群れがそのままスタジアムに吸い込まれて行くのを目撃しました。それぞれのサポーターは、友好的で互いにリスペクトしているようでした。
ワールドカップそのものは、サッカーの試合でその勝敗に一喜一憂するわけですが、サポーターにとっては見ず知らずの相手国サポーターとの交流も大事で、対戦国のサポーター同士が記念撮影する様子があちらこちらで見られました。
さて、いよいよドイツ戦当日です。
ツアー参加者の皆さんもホテル出発当初から気合が入っているようでした。
結果は、皆さんご承知のとおりですが、逆転した時点で既にスタジアム内の日本人全員が興奮状態だったと思います。
帰り際、日本代表のユニフォームを着ていると多くのドイツ人サポーターから祝福され、街を歩いていても「Japan」と声をかけられました。日本人として非常に誇らしく思え、至福の時間を与えてくれたサッカー日本代表に感謝します。
ドイツ戦翌日、カタール国立博物館を見学しました。大きくて広い建物の中に並べられた展示品や映像は、厳しい環境を克服して定住し、カタールの地を発展させた先人たちの苦労を十分伝えていました。
ドイツ戦とコスタリカ戦の間に三日間あったのでその間、イラン対ウェールズの試合を観戦しました。拮抗した試合は、終盤、ウェールズのGKが退場となるとイランが2得点を上げて決勝トーナメント進出に望みをつなげました。
そして予選リーグ第2戦のコスタリカ戦です。
ドイツ戦同様ツアー参加の皆さん、ホテル出発時から気合が入っていました。
もちろん、連勝して決勝トーナメント進出を決定的にしたのを見届けて帰国したいとの共通した思いがありましたが、結果的に決勝トーナメントに進出できたものの、コスタリカ戦の敗戦は悔しい思い出として残ってしまいました。
今回のカタールワールドカップは
各スタジアムが近いところにまとまってあるうえほとんどが地下鉄の駅に近く、同じホテルに続けて宿泊して観戦することが可能でした。このような、環境で行われた大会はなかったと思います。前回ロシア大会も観戦しましたが、会場の移動だけでも数日を要する規模だったことを考えれば非常に観戦しやすい大会だったといえるのではないでしょうか。
また、各スタジアムは、暑さ対策のため客席やピッチ上に涼風が送られていました。スタンドにエアコンが設置されていたのです。日本のスタジアムでは、考えられない設備でFIFAが、酷暑対策を徹底させた結果だと思います。おかげで昼間行われた日本戦2試合は、暑さを感じることなく(人によっては寒く感じるくらいだった。)観戦することができました。
終わりに、コスタリカ戦の結果は、残念でありましたが、勝利したドイツ戦を現地観戦できた経験は、得難いものでドイツ戦翌日以降も日本代表ユニフォームを着て街を歩いているとあちこちで声をかけられ、非常に心地よい時間を過ごすことができました。繰り返しになりますが、監督以下日本代表選手、スタッフに「ありがとう。」と申し上げて旅行記を締めたいと思います。
また、準備していただいたパーパスジャパンの皆さんと現地スタッフの方に感謝いたします。