隣県出身の大谷選手の生観戦と、約25年前に訪れたドジャースタジアムでやり残した宿題の達成が旅の目的。同じ友人との再訪である。
円安が進行中だったが、還暦の今年こそ行くしかない!
4月初めに日程、内容とも希望どおりのツアーをパーパスさんのHPで見つけ、申し込んだ。スタジアムでのグッズ調達はやめることにし、ユニフォーム、キャップ、クリアバッグ、極めつけに花巻東高校タオルを買い揃え、出発に備えた。
その間、パーパスさんとのやり取りをしたものの、海外旅行は超ひさしぶりの私。電子化された手続きと英語(汗)は不安しかなく、海外慣れしている同行者に出国後のことはお任せすることにして、期待の旅が始まった。
1日目
地元空港 → 羽田空港 → 成田空港 → 日本出国 → ロサンゼルス着
約10時間のフライトをシンガポール航空の上質の機内サービスで楽しんだ。
LAXでの入国審査に1時間以上かかったが、ドライバーさんと無事電話がつながり合流。80年代のアメリカ音楽を聴き、4年後開催のオリンピック関連施設を遠めに見ながら宿泊先のミレニアムビルトモアに到着。翌日のスタジアム送迎の場所と時間を確認した。見かける日本人は大谷選手のユニフォームだらけだった。
ホテルはドライバーさんから聞いたとおり格調高く豪華な造りで、ゴーストバスターズやオーシャンズ11など映画撮影にも利用された場所。廊下にはそれら縁ある作品の写真が多く飾られていた。
2日目
ガーディアンズ戦(試合開始13時10分のデイゲーム)観戦
前日に続いて警報が出る暑い日。渋滞に巻き込まれたとの送迎バスは集合時刻を過ぎて到着し、スタジアムに向かう。25年も前のことだからか、街並みも、スタジアムからの眺望も、何よりスタジアム自体の記憶がない。すべてが初体験のような新鮮な気持ちと、これから始まる観戦への期待で心がはやる。
入場口では空港のような手荷物検査があり、クリアバッグの中身も確認された。暑さ警報?のため、熱中症対策のドジャースロゴ入りの水ボトルが無料配布されたようだった。気づかずにもらわなかったことを悔やむ。また25年前の宿題である試合前の国歌斉唱に着席が間に合わず、翌日に持ち越し。
計画どおりゲットした生ビールとヘルメットに入ったポテトフライを手に103°F(39.4℃)の下、観戦を楽しんだ。応援ボードや鳴り物がないなか、ピッチクロックの10秒前に止まるエレクトーンに合わせての手拍子、その後静寂の中での打席、投球直後の歓声、拍手、そして大谷選手の打席前にはスマホを構えて立ち上がる観客、スタジアムの空気感は最高だった。
そしてこの日は大谷選手の特大46号ホームランが出た。テレビで何度も聞いた『カキーン』を目前で聞き、見た。試合はドジャース快勝、帰りのバスは大盛り上がりだった。明日は盗塁が見られますように。
3日目
カブス戦(試合開始19時10分のナイター)観戦
午前中は大谷選手の肖像壁画を見に行った。立ち寄ったグランドセントラルマーケットにはロコな飲食店が並んでいた。ミヤコホテルでは多くの日本人が大谷選手の壁画を撮影していた。
帰りに映画ラ・ラ・ランドの撮影が行われたエンジェルフライト(1$)に乗車。わずか2分弱で宿泊先ホテルにつながるグランドアベニュー近くに到着。登れない坂道ではなかったが、あの暑さの中ではラッキーだった。
この日は同じホテルから、パーパスさんを利用の2組と一緒の送迎。トップデッキに行き、スタジアム全体を見回す。今日こそは国歌斉唱だ。銀だこ、ドジャードック、ビールをゲット。徐々に陽も陰り気分が上がり、準備万端で着席。試合前のイベントや待望の国歌斉唱に立ち会えた。月曜日なのに前日より明らかに観客が多い。
この試合で大谷選手は47盗塁目を達成。ドジャースは試合には敗れたが大谷選手の46-47を、そしてカブスの鈴木誠也選手のヒットと盗塁が見られ、大満足の観戦となった。
4日目・5日目
ロサンゼルス → 帰国
友人手配による送迎によりロサンゼルス空港へ。デイゲームとナイター、違うチームとの試合、日本人選手の活躍など十分に得た変化ある感動を思い出しながら帰国の途に着いた。
その後大谷選手は更に記録を伸ばし54-57でシーズンを終えた。来年のドジャース開幕戦は対カブス。チケットは入手できないだろうから、せめて東京ドーム近くで空気を感じたいものだ。
そして、今回で卒業のつもりだった海外旅行だが、次は二刀流の大谷選手に会いに行きたくなった。あなたの還暦旅行にパーパスさんを利用して3度目のドジャースタジアムへ行こうね、と同行のちょっと年下の友人に伝えたい。
関係の皆様には大変お世話になりました。