スペイン トマト祭り

期間:2006年8月28日〜2008年9月3日
N.Y 様

GON-000090

今回の旅行は、トマト祭り以外も

非常にたのしいものとなりました。初めての海外でしたが、行って帰ってくることが出来ました。
(パスポートを置き忘れたり、飛行機に乗り遅れそうになったりしましたが・・・。)
これも、パーパスさんのおかげです。とてもとても感謝しています。本当です。ありがとうございました。

*

バレンシアからAM6:48の電車に乗り、ブニョールへ。(既に、車内は満員。)
駅に着いたら、黙々と前を歩く外国人について行き、会場へと向かう。日本人もちらほら。

数分歩くと、開けた場所に出る。そこの出店でビールを買った。しかも、でかい方。
飲まなきゃやってらんねー。

祭りって一人で来るもんじゃなかったねと

やっと気づいた。まだ全然始まりそうもないので、散歩をした。地元っ子に出会い、何故か握手を交わしたり、通り過ぎる車から外国人が変なテンションで声をかけてきたりと、とても祭りっぽい。

街が見渡せる場所でしばらく休んでいると、「ウォー」という声や、楽器の音が聞こえてきて「そろそろかな?」と思い、再び街の方へと、適当に下って行く。すると、いい場所に出た。『パロ・ハボン』(石けん棒)がやる所。しかも、丁度よく始まった。

ただ石けんで湿らされた長い棒の先にある生ハムを、誰が一番先に取るか?という、あとに控えているトマト投げに劣らない単純さだけど、これが面白い。みんな超必死に登る。が、すぐにズルズルと落ちていく。周りに群がる人達は、「オーレ・オーレ」とか、「ブニョール・ブニョール」だとか連呼したり、たまにラッパがなったり。とても馬鹿っぽい。

それにみんな、登っている人をめがけて、容赦なくいろいろ投げる。破けたTシャツ(後で、僕も破られたけど・・・)・飲み終えたプラスチックコップ・ビニールボールなどなど。


しかも、女の人が登ったりするものなら、それはもう盛り上がる。そして、喧嘩も起きてる。目の前で、イギリス風の人がスペイン風の人に、おもくそ顔面を殴られてた。しかも2発も。鼻血がタラッと出てきて、ウケた。いや、超怖い。絶対、あの人鼻折れてた。

それから僕も棒に登ろうとした。一回目失敗。で、二回目は、ガタイのいい人が前にいたので、「よ~し」と思って足かけたけど、やっぱり失敗。というか、その人にキレられた。スペイン風のおっちゃんで、Tシャツにおっぱいのついたふざけた格好をしているのに、目が超マジ・・・。ひたすら謝った。スペイン人って怖いって思って、それからは少し離れた所から見てた。

何度となく取れそうになるけど、その度に下から引っ張る奴がいたりして、なかなか取れない。が、ついに取った。その人は、みんなに胴上げされて、気持ち良さそうだった。

「パーン」と合図が鳴り、みんなが

「トマティー・トマティー」と言い出すと、ついに始まる!でかいトラックが次々と・・・。
みんな投げる!ただトマトをひたすら投げる!

ゴーグルは持って行ったが、僕はつけなかった。しかし、至近距離から思いっきり投げてくる奴とかいて、超危険。しかも、振り向くと笑ってたりする。僕は、なるべく遠くの人に、しかし思いっきり投げた。(またキレられても、今度はバレないように・・・。)

トマト湖が出来てて、そこに浸かったりもした。みんな馬鹿みたいに笑顔で楽しそう。もちろん、僕も楽しんだ。



「パーン」と再び鳴る。終わりの合図!僕は、そそくさと退散しようとするのだが、まだ関係なくぶつけてくる。

人をかき分け、消防用ホースで水をまいている所に行って、トマトを洗い流す。少しキレイになり、早く駅へと思っても、混雑してなかなか抜けられない。しかも、途中でまたぶつけられるから、結局汚れちゃう。

クドイと思いながらも、やっと少し開けた所に出れた。途中途中、地元の人が水をまいてくれるから、そこで洗ってもらえばさすがにもう大丈夫!ぶつけられる心配もなく、安心して帰れる。トマト臭さは、消えないけど。

駅へ向かう道、「もー、来たくねー。」
しかし、今となると、やはり楽しくて、そしていい体験をしたなぁ~と思うのでした。

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