パリを匂わす
チュニスの町並み、白と青の町シティブサイド、サハラ砂漠の真ん中で見た朝日、そのどれもが素晴らしかったですが、何よりも私たちの心に残ったのは、チュニジアの人たちの暖かなホスピタリティでした。
どの街でもチュニジアの人たちは、いつも私たちを笑顔とオーバーリアクションで楽しませてくれました。何よりうれしかったのは、楽しませよう、理解しようと努力してくれている姿がどこに行っても伝わってきたことでした。
期間:2007年2月10日~2007年2月17日
K 様
GON-000129
チュニスの町並み、白と青の町シティブサイド、サハラ砂漠の真ん中で見た朝日、そのどれもが素晴らしかったですが、何よりも私たちの心に残ったのは、チュニジアの人たちの暖かなホスピタリティでした。
どの街でもチュニジアの人たちは、いつも私たちを笑顔とオーバーリアクションで楽しませてくれました。何よりうれしかったのは、楽しませよう、理解しようと努力してくれている姿がどこに行っても伝わってきたことでした。
電車で移動しました。「次は○○」なんて案内があるわけではなく、ひたすら停留所の数を数えて何とか無事に到着。遺跡の印象は意外にでかい!
ガイドがいないので、頼りはガイドブックのみです。ガイドブックを覗いていると、なんと、もぎりの人が遺跡ガイドしてくれました。いい人です。(友人はお金をとられるんじゃないかと冷や冷やしていたようですが。)
ひたすら歩いて点在する遺跡を観光しました。歩いて回るには広すぎるかもしれません。6箇所くらいのポイントを見終わった頃には遺跡見学にも飽きてきて、シティブサイドへ移ることになりました。
シティブサイドは、チュニジア一きれいな町と言われています。青い空と青い海に白壁がよく映えます。
とびっきり興味をひいたのは家々のドアでした。なんともかわいいドアがあちこちに。気づけばドア写真家のようにドアの写真を撮り続けていました。
チュニス市内を歩いていると、オープンカフェでお茶する人たち、すれ違う人たちからしつこいくらい「ジャパン」と声がかかります。人懐っこいのか、日本人が珍しいのか?はじめは楽しんでいた私たちもだんだんうっとうしくなり、「そんなに珍しいか?それがどうした?」とまるっきり無視するように。
スークに到着すると、そこはまったく違うアラビックな世界。通り一面にところ狭しと店が並んでいます。ここでもあちこちから声がかかりますが、スークの雰囲気が気持ちに変化を与えたのか、妙にハイなテンションで返事したりして、おかげでスークを抜け出た時は異常なほどの疲労感でした。
今回の旅において私の中ではメインイベント。「サハラ砂漠の赤い土の上で見る朝日は人生一度くらい見ておいたほうがいいですよ」とのパーパスさんからの言葉に、すっかりその気になった私。ここで私たちは、期待以上の満足に出会ったのでした。
ホテルで遅い夕食を終えると、宿泊のテントへ案内されます。テントといっても日本のレジャーで使うテントとは比べ物にならない安心感。荒涼とした道ならぬ道を散々走った挙句に突然現れるオアシスと人の気配だから、安心感が余計増長されているのかもしれません。
シャワーもトイレもベッドもエアコンもあるけれども、そうはいってもテントだから細かい砂が入るのも当たり前。エアコンが切れると激寒。シャワーの出は物足りない。鍵など当たり前だけど無い。所詮はテント、されどパンシア。
全ての不満が薄れ、「泊まって正解!」の記憶を残させるのは圧倒的な静寂と星空、極め付けがスタッフによるホスピタリティの高さ。ちょっと聞きたいことがあるなぁ、と姿を探すと、まもなく現れるマント姿のコンシェルジュ。彼のマジックにかかると多少の不満など不満でなくなっていたのが不思議。とにかく一度訪れてみてください。
各自で日の出鑑賞というスケジュールだったのにもかかわらず、ドライバーが砂漠の真ん中まで車で連れて行ってくれました。朝から砂漠サファリ!テンションは朝からハイです。ジェットコースターのノリで砂漠を走り、本当に砂漠の真ん中で朝日を拝みました。
砂の風紋にまず感動、そして序々に顔を出す太陽にしばし誰もが無言に。本当に来て良かった。
スターウォーズのロケ地は、本当にあっという間に観光終了。見て回るところもないし、正直手持ち無沙汰。サービス精神旺盛なドライバーが連れて行ってくれたのはベルベル人の住居。実際のベルベル人の暮らしが見られるとガイドブックにはあったものの正直乗り気でない私たち。ここはいいわと訴えるものの困惑するドライバー。
仕方なしに立ち寄ってみると、ドライバーが楽しそうにガイドしてくれます。一緒に写真を撮れ、パンを食べろ、台所で料理しているところを見ろ、この衣装を着てみろ、しまいにはなぜか住居2階へあがれ。階段はなく、2階からつたっているロープを頼りにあがります。そこはただの洞穴。なぜわざわざ2階に・・・
ふと、さてどうやって降りるんだ!必死でロープにしがみつきながら降りたものの、ベルベル人よ、階段作りなさい。
マトマタから飛行場へはまっすぐ戻るはずだったのにもかかわらず、またまたドライバーの好意でぐるっと観光しながら飛行場へ。息を呑むような美しい景色、数々のクサールに大満足でした。
ここでまたチュニスの人たちとの出会いがありました。道に迷っていると誰かが寄ってきて「どこへ行きたいんだ。英語はしゃべれるか?」と聞いてきます。懸命にアラブ語を覚えさせてくれようと、片言の英語でアラブ語の意味を教えてくれる人たちにも何人にも出会いました。チュニジアのどこに行っても現地の人たちの笑顔があり、また楽しませようとしてくれる一生懸命さが見られました。
「どうだった?チュニジア」と聞かれるたび、町はきれいだし、料理もおいしい、砂漠の日の出は絶対みておくべき、でも何よりも感動したのは、チュニジアのホスピタリティだよ!と話しています。