南仏ラベンダーとワインを巡る旅

期間:2008年7月18日〜2008年7月24日
佐久間 様

GON-000216

これまでヨーロッパ系の海外旅行は

ほとんど団体ツアーで行っていましたが、今回、ツアーでなかなか催行していない南フランスを中心に旅をしたいとインターネットで調べるうち、パーパスジャパンさんに出会いました。

英語はかなり昔の受験英語で、フランス語は全くわからないので、飛行機の予約から、ホテル、現地日本人ガイドの手配まですべてやっていただけたのには大変助かりました。

最初の滞在地は

エクサンプロバンスです。前日の夜にホテルに到着し、翌日は、早速、朝市に出かけました。

地元の方も新鮮な生鮮食料品など買いに来ており、とても活気にあふれた街の姿を体験することができました。ラベンダーなど様々な種類のはちみつを売るお店で、初日にしてタイムのはちみつを買ってしまいました。




朝市を楽しんだ後

エクサンプロバンスを出発し、アプトの街へ向かいました。

途中、小さな村のワイン販売所(日本でいう地域の農協販売所のような所)に立ち寄りました。中では、地元の方がミネラルウォーターより安い量り売りのデイリーワインをボトルで買い求めていました。その入れ方も、まるでガソリンスタンドのようです。

アプトの街では、大きな朝市がたっていたので、念願のマルシェかごを買ったりしながら散策を楽しみました。

そうこうしていると、いつの間にか、街を抜けるメイン通りが通行止めに。どうやらツール・ド・フランスが今日ちょうどこの街を通るらしく、2、3時間は動きが取れない状況になってしまいました。特にサイクリングは趣味ではありませんが、ツール・ド・フランスを直に見ることは、またとない機会ですので、地元の人に交じって見物しました。




ようやくアプトの街を出て

次の目的地ルシヨンへ。

ここはオークルという特殊な土質の山の上にある街で、街中がオークル色に染まっています。こじんまりとした街の入り組んだ小路は、どこもかわいらしく、角を曲がるたびにシャッターを切っていました。

今回の旅の中でもお気に入りの街の一つです。




ルシヨンの山から

下りると、周囲は麦やぶどう畑が広がり、センターラインもない、“これぞプロバンスの田舎道(イメージ)”という中を進むと、シャトーの看板が。

日本人現地ガイドの大塚さんの「入ってみます?」の一言で、フランスワイン試飲1件目となりました。

日中はかなり日差しが強く、乾燥し、のどが渇く中、冷えたロゼワインはきりりと甘すぎず辛すぎず、いくらでもいけそうなおいしさでした。もちろんお買い上げです。




有名なゴルドの街です。街を軽く散策後、街を出た帰りに街全体を望める展望台から撮りました。

雑誌などでゴルドの街が撮影されるときは、ほとんどこのアングルなのは、途中、止まって撮れる場所がないため、と現地に行ってよくわかりました。

しかし、当たり前ですが、現地で見るのは写真と違って圧巻です。


2日目と3日目の宿は

フォンテーニュ・ド・ヴォークリュースの街にとりました。これは地球の歩き方を見て、パーパスさんにお願いして手配していただきました。

行ってみると、きれいな水が豊富に流れる川にかわいらしい建物がこじんまりと並び、とても気持ちのいい街でした。

特に早朝の散歩で、この川の水が湧き出る泉まで、川沿いを15分ほど歩いたのですが、誰もいないすがすがしい川のせせらぎの音の中、マイナスイオンたっぷりの雰囲気でリフレッシュできました。

ちなみにこの場所はフランスの人にとってもいわゆる避暑地で、キャンプなどにくる人も多く、おみやげ屋やレストランも結構あるので楽しめます。




2日目は

リル・シュラ・ソルグの街へ日曜日市を訪ねて行ってきました。

ここは日本人観光客も来る有名な市なので、とにかく露店の数も観光客の数も膨大で歩くのが大変でした。それでも午後には露店はすっかりたたんでしまい、普通の街に戻ります。食料品から衣料、雑貨、アンティークなどが売られています。

この街へ訪れる方への注意点ですが、日曜市期間はタクシーがつかまりません。タクシープールにもいませんし、走ってる姿すらみません。私たちは食事をとったレストランにお願いして呼んでいただきました。




3日目は

世界遺産セナンク修道院を訪れました。山の谷間に修道院とラベンダーがある姿は非常に絵になり、しきりにシャッターを切っていました。修道院の売店は、書籍やここで採れたラベンダーの香水などおみやげが充実していましたので、おすすめです。

セナンクからソーへ向かう途中、ジュカスという丘の上にある小さな村へ立ち寄りました。

お店なども入口にコンビニのようなものが1つあるだけのほんとに小さな村で、車も入口に止めて後は上に向かって歩くだけなのですが、石畳の小道と家や植栽が、とにかくかわいらしく絵になり、写真を何枚も撮りながら散策を楽しみました。

観光予定にはなかったのですが、移動ルート上の村だったのでちょっと寄っていただき、“いい村見つけた”といった感じです。



ちょっと長めのドライブ後、ソー高原へやってきました。

高原全体が見渡す限りラベンダー畑で、展望台から写真を撮ったとき、風に乗ってラベンダーの香りが流れてきました。今年はラベンダーの収穫がちょっと遅めらしく、一部は刈り取りが始まっていましたが、なんとか間に合ったようです。

この日はミストラルが吹き荒れていましたが、風に負けずにあたりはラベンダーの香りでいっぱいでした。

ソーの街はラベンダー畑を一望できる高台にあります。とても小さな街ですが、ガイドブックなどでも有名な、ソーのヌガーを買いました。ラベンダーのはちみつを利用しているので、ここのヌガーはとても良い香りがします。





今日の最終目的地

シャトー・ヌフ・ド・パブの街です。ローヌ川を見下ろす丘の上に街があり、周囲をブドウ畑がぐるりと取り囲んでいます。

街中のほとんどのお店がワインのお店です。2件ほど試飲をし、ワインカーブも見学させてもらいました。ちょっと値は張りますが、記念に1本購入しました。




宿泊は、シャトー・ヌフ・ド・パブ近くのブドウ畑に囲まれたホテルに宿泊しました。食事に定評のある宿ということでしたが、一つ一つの素材が新鮮で、ソースなども繊細で、おいしくいただけました。

1階のフロアを広く食事スペースとして使っており、周りにも近郊から食事を求めて来たと思われるお客さんが多くいました。



出発してすぐ近くのタヴェルの街に立ち寄りました。コート・デュ・ローヌの代表的な銘柄のワインの街です。こちらのお店は、古くからあるワインメーカーで、最近では元F1パイロットのジャン・アレジプロデュースのワインを手掛けているそうです。

タヴェルの街を出て、ローヌ川より西へ車で1時間半ほど移動し、世界遺産ポン・デュ・ガールへ。その圧倒的なまでの大きさは、行ってみないと体感できません。水道橋のかかる川は水もきれいで、付近にはハイキングのルートも多くあり、観光客以外にもピクニック目的で来る人も多くいました。




ポン・デュ・ガールから

東へ1時間ほどでサン・レミ・ド・プロバンスへ。雑貨や衣料など扱うこじゃれたお店が並んでおり、おみやげを買いつつ、散策を楽しみました。

途中、オープンカフェスタイルのレストランで、のんびりと通る人や車を眺めつつ昼食をとりました。




午後は

レ・ボード・プロバンスへ。岩山の頂上まで登ると周囲が遠くまで一望できました。

ただ、足元を見ると、切り立った崖で、腰が引けます。おまけに当日は、ミストラルが吹き荒れていましたので、飛べそうな気分でした。




最後の宿泊地は

アルルの街です。アルルは、見どころも結構ありますが、以前もおとずれたことがある街でしたので、今回は、特に観光の予定はありませんでしたが、夕方に夜ごはん探しも兼ねて、2時間ほど散策しました。

ガイドの大塚さんから、アルルで有名な水牛とカマルグ米の料理の話を聞き、円形闘技場付近で入口のメニューを見ながらレストランを探したところ、そこやや北にある小さな広場にレストランを見つけました。食前酒のパスティスを試しつつ、水牛の煮込みとカマルグ米をおいしくいただきました。お店の雰囲気も落ち着いた感じでなかなか良かったです。




5日目は、帰国の日です。

ガイドの大塚さんとは昨日でお別れしてしまいましたので、アルルから、自分でマルセイユ空港まで行かなくてなりません。ホテルからタクシーでアルル駅へ。前日にアルル駅で買っておいた切符で、アルル駅からマルセイユ駅へ。併設されているバスターミナルで切符を購入し、エアポートバスで空港へ。無事到着できました。

やってみると何でもないことですが、午後のフライトという絶対的な期限がある中、ストライキや遅延などの不安が常にあり、スーツケースを持って移動なので、かなりエネルギーを使いました。ちょっとした冒険気分を味わえ、楽しい思い出となりましたが、最終日のフライト当日に、ここまでのリスクを負うのはどうかとも思います。空港へのアクセスを考えると、最終日はマルセイユ駅近くに宿をとってもよかったと思います。

情報として、マルセイユ空港は電車が通ってませんので、このエアポートバスかタクシーを使用することとなります。



あっという間の

5日間でした。しかしながら、団体ツアーと違い、自分たちの行きたい所をまわるので、充実した旅となりました。自分たちが旅の中で重要視している食事なども、難解なフランス語メニューと格闘しつつも、いわゆるツアー用の食事では味わえないものに出会うことができました。

また、特に、南フランスは、いわゆる観光バスが入るような観光地ではないけれども、大変雰囲気のある魅力的な小さな街、村などが多く点在しています。これらを巡るツアーは催行していませんので、自分たちで作るしかないのですが、言葉も知識もない場合、やはり手配旅行が頼みの綱となります。

パーパスジャパンの渋谷様とは、基本的な旅のプランを示していただきながら、私たちが旅行ガイドなどで行きたい街や泊まりたいホテルなどを希望すると、快く手配してくださいました。また、今回日本語のできるガイドを、という希望に、大塚プロバンスという日本人ガイドを手配していただきましたが、現地での私たちの細かな要望にも対応していただき、快適な旅をすることができました。

パーパスジャパン 渋谷様、大塚プロバンス 大塚様、この場をお借りして御礼申し上げます。また次回の旅の際は、よろしくお願いします。

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