ポルトガルとパリに行ってきました。
主にポルトガルをまわり、すこしパリに寄って帰ってきました。
ポルトガルは、リスボン、そして、ポルト。ポルトから、コインブラを経て、ナザレ、オビドスへ。これを列車とバスでめぐりました。
リスボンとポルトは、フィガロジャポンにのっていたホテルに。オビドスは、ポサーダという、お城をリノベーションした、部屋9室というホテルがとれたのでそこに泊まりました。
ポルトガルは、「ちょっと遠いところのブロカント(骨董市)のアンティーク」みたいでした。ウィーンやチェコみたいな高貴なアンティークとはまた違う、でも、歴史が積み重なり、独特の風合いがある。新しいものでは決して醸し出せない飽きない味わいがある。人の、生活の、時間の痕跡がある。なんとも魅力的な掘り出し物。でも一見、ちょっとくすんでる。だから見いだした時のうれしさもひとしお。
大航海時代の栄華の余韻と余裕。塩気がきいて、身体にやさしい魚のスープ。雑草の背が高いのにはびっくりしました。雨が多い証拠。シチリアとかアンダルシアとはちがう緑の多いやさしい気候とやさしい風景。だから、ひともやさしくなるのか。道を渡るとき、クルマが止まってくれる間合いがパリよりも確実にやさしい。
ポルトで家々にほどこされたアズレージョと呼ばれるタイルの装飾に、夕方のきれいな光が反射し、味わい深い彩りの洗濯物が、海からの風に、きわめてエモーショナルにふわりとふくらんだとき、これは、やはり、来てみないとわからないな、と思いました。光と風と気候と建物とひとが、掘り出し物のアンティークだと思いました。
リスボン HOTEL YORK HOUSE
元は修道院のホテル。趣があって、気がきいていて、たくさん写真をとってしまいました。
中庭は、大きな棕欄の樹や緑がたくさんあって、とても静かでした。わたしが行った3月には、中庭で桜が咲いていました。
ほんとにおすすめですね、このホテルは。
リスボン
リスボンでは、市電にたくさん乗って、老舗のカフェや、手袋屋さん、ジェロニモス修道院、いかにも地元的な定食屋さん、なんかに行きました。ほんとにどこの人も柔らかい印象でした。市電の中は、ほんとにアンティークみたいでした。
ファドも老舗のレストランをご手配いただきました。歌もお料理も、レストランの建物自体も味わい深かったです。あと、べレンのタルトは、ほんとに美味しかった(笑)
ポルト
リスボン サンタ・アポローニャ駅から列車でポルトガル発祥の都市、ポルトへ。
ポルトは、駅から見事なアズレージョがありますが、これは、現地の光の中でみると、ほんとにきれいでした。
ポルトのホテルは河沿いのペスターナ・ポルトホテルをご手配いただいたのですが、最上階の角部屋で、ホテルのひとも感じがよくて至福の滞在でした。
河沿いのお店での夕飯もたのしくおいしかったです。背の低いロバートデニーロ似のお店のひとが、わたしのガイドブックをのぞきこんで、これはある、これもある、と言ってくれました。本場のポルトワイン、おいしかった。
朝は、早く起きて、対岸にわたって、魔女の宅急便のような街が、明るくなってくるのをじっと見ていました。
オビドス
ポルトからナザレ、そして、オビドスへは、バスで。移動については、心配性なので、児玉さんには、事前に細かく聞いてしまいお手数おかけしましたが、現地のスタッフのかたと連絡をとって、ほんとに丁寧に調べていただきました。
オビドスはその美しさから、国王が王妃にプレゼントした街ですね。城壁に囲まれた街はこじんまりとしていて、時がとまったような素敵なお城がこじんまりとあります。そこがポサーダになっていて宿泊しました。
夕飯は、他の宿泊客が来なくて、ダイニング独占。気立てのいい女の子がサーブしてくれて、ゴージャスなひとときでした。このホテルもよかったなあ。特に朝食のとき、ダイニングから見える城壁の外に広がる、広大だけどどこか親しさのある風景が最高でした。
オビドスは、リスボンから近いので、日帰りする方も多いかもしれませんが、ぜひ、このポサーダへの宿泊をおすすめします。
そして、朝ちょっと早く起きて、誰もいない街を散歩したり、城壁にのぼって、ぐるりと一周したり、あたりの平野を眺めたり。。
ナザレ
ポルトからバスでナザレへ。
町の名前は、修道士がエルサレムのナザレからマリア像をはるばるもって来たことに由来。
陸がつきる西のはずれの海辺の街。白い白い路地。
パリ
パリでは、現地に住む何人かの友人と会って、楽しくお食事したり、お家に招いてもらったり、ユトリロやゲンズブールの展覧会を見にいったりしました。
二泊三日でしたが、内容が濃すぎて思い返すと、くらっとしそうです(笑)
児玉様、ほんとにいろいろとお世話になりました。
とても充実した旅行ができました。(少々駆け足でしたが。。笑)