気球に乗ってスパ体験!ドイツ周遊 9日間

期間:2009年4月30日〜2009年5月8日
Y.S 様

GON-000275

1日目

GWを利用して、現地に仕事で行っている友人を訪問しつつ、初めてのドイツに行ってきました。

誰に聞いても評判の良いルフトハンザでフランクフルトへ。(機体設備は、個人モニターがなかったりといまいち、でも乗務員の対応は丁寧で気分が良い。アメリカ系便の大ざっぱさはない(失礼!)。)

とにかくジャーマンレイルパスのヴァリデートをせねば、とうろうろしていたら地下のホームに出てしまい、また上階へ戻りやっと窓口発見。Sバーンで、本日宿泊地のリューデスハイムへ。大きなスーツケースを持っていたためか、他の乗客のちょっと迷惑げな視線が気になりました。

ホテルにチェックインして、荷物を置いたら早速付近を散策。有名な「つぐみ横丁」は、路地を曲がってすぐだし、町自体がこじんまりと観光地仕様なので、方向音痴の私でも土地勘はすぐにつかめました。

ディナーは、横丁で初の郷土料理「シュバインハクセ」を注文。出てきた肉の塊に唖然としつつも、食べてみたら、案外さっぱりしていて肉のうまみがおいしかったので、もったいない性もあり、完食してしまいました。(あとで、友人に言ったらハクセを一人で食べきるとは、とあきれられましたけど・・)その場ですぐ、胃薬を飲んどきました。やっぱりおなかぱんぱん。

つぐみ横丁
つぐみ横丁

初めてのshweinhacxe
初めてのshweinhacxe

ホテルに戻る途中、ケーキ屋さんを発見。薬を飲んだばかりなのに、有名なSchwarzwarder Kirschtorteをみたら、「これは試さねば!」と天の声(別バラ別バラ)。部屋に帰って早速いただき、洋酒漬けのサクランボがきりりと味をひきしめ、やっと本日の「ごちそうさまでした。」

オルゴール博物館に行きたくて、出国前に問い合わせたら、「ガイド付きツアーのみ見学可、本日のツアーは20:45から」とのこと。なんだってまたそんな遅い時間に、とがんばってみたけど、長ーい1日に疲れ、横になったら即熟睡で、行けませんでした。残念。

2日目

朝友人が到着、一緒にライン川クルーズへ。

中学校の英語の教科書で習った「ローレライ」の歌を聞きながら実物を見られたのは、感慨深いです。甲板は人でいっぱい、風邪が冷たく手袋がほしいくらいでした。

ライン川船上
ライン川船上

ローレライ♪
ローレライ♪

サンクトゴアールで、下船してBurgexpressという小さな観光列車もどき連結バスに乗り、ラインフェルス城へ。

これがまた、見かけによらず探検気分で歩けるところなのでした。地図を片手に廃墟と化した城の敷地内を歩くのですが、番号があったりなかったりで私たちは地下コースで迷い、帰りの予定時間に間に合わないかもと、最後は必死で歩きました。ちょっとしたオリエンテーリングを休日に子連れで楽しむには、もってこいのところのようです。

Burgexpress
Burgexpress

ラインフェルス城から
ラインフェルス城から

ラインフェルス城
ラインフェルス城

ランチは、市内のレストランでポークと、魚のシュニッツェル、付け合せのジャガイモは日本のより黄色くて味が濃くておいしかったです。(揚げ物はちょっと油っぽかった・・)デザートのアイスを選んで。

フェリーで対岸のサンクトゴアスハウゼンに渡ったら、予定の電車に乗り遅れ、まあそれでも時刻表によると次のがすぐ来るから、と待てども待てども気配がない。やっと音がしたと思えば、貨物列車が轟音を立てて通り過ぎ、これはおかしいと時刻表をよくよく見たら、休日運休で(この日はメーデー!!)、次は1時間後ということが判明。この町は対岸の良く似た名前のところと違って、何にもない。仕方ないので、ぶらぶら歩き川沿いの売店でポストカードを買ったりして時間をつぶしました。(一人でなくて良かった)

結局、1時間半のロスの後やっとリューデスハイム行きの電車にのりました。急いでいたわけは、ゴンドラにのりたかったから。

まだ少し時間的余裕があるので、昨日のケーキ屋さんに行って、もう1種類気になっていたSachtorte(オーストリアが本場ですが)と、Apfeltorteにコーヒーに水。こちらでは、炭酸入り水が普通、日本人はあまり好まないみたいですが、2人ともたまたま炭酸入りが好きなので、大ボトルを注文。昨日もきたので、ウェイトレスのお姉さんが覚えてくれたらしく、頼んでもいないのに、記念写真を撮ってくれました。(休日の午後で、満席で大忙しでしたけど。)

満足したところで、いざゴンドラへ。

お茶の前の長蛇の列もなくなり、切符を買おうとしたら、「往復か?」と聞かれ?と思って、ゴンドラから下を眺めて納得。帰りは1面のブドウ畑を歩いて下ってくる人が見えました。ピクニックがてら、こういう休日もいいかも。

頂上には、Niederward像がそびえ、高さは何メートルあるのかで、友人がガイドブックを調べて「書いてない」といっていたら、後ろから英語で回答が聞こえ、思わず顔を見合わせ「だって!」と、苦笑い。振り向くと他の観光客がボードを指差して話していて、ああそこに説明があったのね、と了解。頂上からは午前中に下ったライン川が見渡せ、壮観。

ゴンドラ
ゴンドラ

ゴンドラから
ゴンドラから

ゴンドラ運行終了ぎりぎりにふもとに戻り、つぐみ横丁を歩きつつレストラン探しにうろうろ。

「郷土料理を制覇したい」という私のわがままに、友人も一生懸命メニューをみて希望のものを探してくれて、ちょっと音楽がうるさいけれど、と妥協して入ったところは、奥に静かなテラス席があり、通行人の目にさらされずに食事ができて○。ソーセージの盛りあわせ・ザワークラウトとフライドポテト付、グラーシュスープ、チーズかけシュペッツェレ、サラダ、水。2人だと、半分ずついろいろ食べられるので便利。豚の血を固めた真っ黒ソーセージは一口でギブアップ。(切るともそもそ、口に入れるとレバー系の口当たりはいかん。。)

ヒットは、グラーシュ。元々ハンガリー料理ですが、行く可能性もないだろうし、ドイツで結構よくメニューにあるので、試してみたら、以外にスパイシーで2人とも好物に。これだけ完食して、まだ終わりません。

場所をかえて、どうしても試したかった「リューデスハイム コーヒー」。リキュールをいれたコーヒーに生クリームを乗せたものですが、火をつけて青白い炎をしばし楽しむパフォーマンスを、ひとつひとつテーブルで見せてくれます。生クリームをとかしつつ、ストローで飲むのですが、下戸の2人は1人分をすするのが精一杯。普通のコーヒーと交互に飲みつつ、それでも、飲みきれませんでした。(強すぎ・・頭くらくら)まあ、いい思い出に。

リューデスハイムコーヒー
リューデスハイムコーヒー

3日目

朝リューデスハイムを出発、コブレンツ乗り継ぎデュッセルドルフへ。週末は友人宅でお世話になります。
昼ちょっと前に到着、駅の前の観光案内所で翌日のマラソン大会の情報入手。年に1回の大会にたまたま遭遇したらしく、交通規制や大混雑を避けるため、ルートと時間を確認。

荷物を家に置いてから、Marktへ歩いていく。
週末昼時で、いろいろな店の前のテーブルは人でいっぱい。うろうろしていたら、大好きなドルネケバブ屋さんをみつけ、迷わずランチに決定。これは元々中近東のファーストフードですが、トルコ系移民の多いドイツではあちこちにあることが、あとでわかりました。ドイツ風アレンジは、チリをふることと肉がチキンメインのこと、パンの種類が選べることでしょうか・・久しぶりになつかしいアイラン(トルコの、甘くない飲むヨーグルト)と共にいただきました。

そぞろ歩きをしていたら、あちこちにおいしそうなパン屋があり、あきれる友人を尻目に、がまんできずにまた大きなパンを2つ、コーヒーを注文したら、レジの人はコーヒーを2人分用意し(パンは一人1個ずつ食べると思ったらしい)、コーヒー好きの友人にはちょうど良い結果に。さすがに、食後お腹が膨れ、本旅2回目の胃薬。

午後はショッピング、といってもスーパーです。日曜が休みということで、「今日買いだめしなくては」、と路面電車に揺られ、はしごすること3件。だんだん荷物が増え、歩きつかれ、今晩はレストランに行く気力体力なし。
スーパーで惣菜を買って、家で夕食。大きくて新鮮なイチゴが1パック99セント、安い、甘い、サラダにパン----ドイツのパンの種類は本当に多く、日本のよりしっかりして食事向き。パン屋もあちこちにあり、パン大好きの私には、天国のよう---- 久しぶりに肉からはなれ、さっぱりした夕食、「ごちそうさまでした。」

4日目

9:00からのマラソン大会を逃れ、朝ケルンに出発。駅で焼きたてのプレッツェルを買い、見た目と違ってやわらかいのにびっくり。素朴でおいしい!意外や意外。出来立てと時間がたったのとでは、こうも違うか、の代表例です。朝、家で代表的なシリアル「Musli」を食べても、パン屋の前は素通りできない・・

ケルンまではすぐで、世界遺産の大聖堂も駅前。歩き回っているうちに、日曜のミサが始まり聖歌とオルガンを聞き、その後塔に登るという友人のあとについていく。509段、157m(全高)です!狭い螺旋階段をめまいしつつ、途中休み休みやっとの思いで上りました。しらっとしている友人の横で、1人ゼーゼーと、普段の運動不足を嘆くのでした。。ほとんどが昇降同じ階段なので、狭くてすれ違いが大変ですが、さすがに降りるほうが楽。

これだけの運動をしたので(言い訳)、ランチはアイスバイン(豚のモモの煮込み)と今が旬の白アスパラガス、地元ビール「ケルシュ」。アスパラはグリーンアスパラと味は変わりませんが、日本のより明らかに巨大。2人で1皿で十分です。

ケルン大聖堂
ケルン大聖堂

lunch (s chpagel)
lunch (s chpagel)

塔から
塔から

午後は電車でブリューという町にある、Augustusburg城(世界遺産)へ。ケルン大司教の館だったこの建物は、城というより宮殿で、各部屋の豪華な内装や調度品が目を引きます。

難点は、見学は1時間のガイドツアーのみで、しかもドイツ語しかないこと。
英語は説明の書かれた冊子を貸してくれますが、回る部屋の順番と一致していなくて、途中でどの説明か分からなくなりました。だいたい、意味不明の言語の説明者の話をずっと聞かなくてはいけないのは、かなりしんどい。(文句言わずにドイツ語を勉強しろって?)いやしかし、世界遺産ですからね、せめて英語の説明者と各所の表示はお願いします!同じツアーに参加した英語母国語者の何人かも、途中であきれてツアー離脱したいようでした。(さもありなん)

宮殿を出るころに雨が降り出し、傘をさしつつカフェへ。ずっと立ちっぱなしで疲れたので、どこか座りたかったのですが、基本的にドイツは日曜は店も休み。いくつかのカフェを通り過ぎ、やっとあいているところをみつけたら、満席でごったがえし。

しばらく待ってやっと着席。寒かったのでケーキにコーヒーが良かったのですが、そこはアイスクリーム屋さん。ここまできたら、ドイツでみかける{スパゲティアイス}に挑戦せねばと、注文。バニラアイスをスパゲティ状に細くくねくねと搾り出して、皿にこんもり盛って、フルーツソース等をかけるので、見掛けがスパゲティ料理のようになる代物です。まあ、味は普通においしくいただきました。

このあとデュッセルドルフに戻り、ディナーはザワーブラーテン、ソーセージ、地元ビール「アルト」。酸味のあるソースのザワーブラーテンは、さっぱりしていてぺろり。友人お勧めのApfelstudel(りんごのケーキ)を探せど、メニューが変わったらしくなかったので、帰りがてら中東風のケーキ屋さんによって普通の洋風ケーキ2種類を買って帰りました。夜9時過ぎにこういうものを食べるから、体重が増える・・反省。

Augustusburg城
Augustusburg城

庭園
庭園

5日目

今日からまた一人、朝友人宅を出て、直行電車でバーデンバーデンへ。友人は見送りの後、仕事へ。「いってらっしゃ~い。お世話になりました。」

バーデンバーデンは、最も楽しみにしていた場所。この旅のハイライト、気球に乗り、温泉三昧を楽しむためです!! 到着後を有効に使うため、昼は朝、駅で買ったパンを車内で食べる。飲み物がもっとほしくなり、食堂車に行ってApfelshoren(りんごジュースのサイダー割り)を買う。(500ml のペットボトル3.8ユーロは高いでしょう!)

到着したら、201番のバスがちょうどやってきたので、スーツケースを引きずりながら小走りに急ぐ。レオポルド広場で降りたはいいが、四方八方に道が伸びどっちに行ったらいいのか分からず、売店で人に聞いてホテルへ。土産で重くなったスーツケースを引きずり、結構な距離を歩いてちょっと疲れました。(でこぼこ道なので力が要るのです。雨でなくてよかった。)

チェックインしたら、気球会社から「予定の明日は天候が悪そうなので、都合がよければ本日乗ることにしてはどうか。17:30に迎えに来るが、どうするか?」と連絡が入っているとのこと。自分でも友人宅で天気予報を確認して、翌日が悪そうなので心配していたところでした。もちろんOKで、急遽本日に予定変更。

部屋に荷物を置き頭の中はぐるぐる回転。それまでの時間どうするか、市内観光か、カラカラテルメか、周辺散策か、17:00にはホテルに戻らなくてはいけないし・・最も無駄のない時間の活用は?

で、結局急ぎ水着セットをもって、カラカラテルメへ。地図片手に歩けどもそれらしきものがなくて、途中で聞いたら(なかなか英語が通じる人ばかりではないのが難)、方向違いのようで、また同じ道を戻り。方向音痴なので、いつものことながら疲れる・・

カラカラは温泉スパリゾートのようなところです。ここがまた、ほとんどドイツ語オンリーでまごまご、入場の仕方・ロッカーの使い方が分からず身振り手振りで教えてもらい、なんとか着替えて中へ。屋内に大きな温泉プールがあり、ジャクジーも楽しめます。屋外にも温度の違うプールが2つ。結構込んでました。打たせ湯のようなところで、背中をマッサージしたり、一通り施設を回って2階のサウナで汗を流し、さっぱり。ドイツについてから、ずーっと陸地ばかりだったので、水の中は新鮮でよろし。

時間制なので、時計を気にしつつシャワーを浴びて着替えて、外に出たら、またまたドルネケバブ屋を発見。昼食べたのに、温泉入ったらおなかすき、「17:30から数時間ということは、もしかして今晩抜きかも」と自分に言い訳しつつ、夕方の食事。本旅中、2個目のドルネ。ホテルの前の道は歩行者天国になっていて、両側に店がずらりと並んだドイツ風「温泉街」で、そぞろ歩きが楽しいところです。

ドルネを食べたら、友人と食べ損ねたApfelstudelを求めて、広場のカフェへ。コーヒーと大きなケーキに大満足。ここまでくると、だいぶ慣れてきて、注文したものが運ばれてくるのと同時に支払いを済ませるのがコツ、ということが分かってきました。ホテルに戻る時間も迫っていたので。

カラカラテルメ入り口
カラカラテルメ入り口

17:30 ほぼ時間通りに

気球会社のChef-pilotのK氏が迎えに来て、車へ。

スタッフは彼と女性pilotのCさん、ともう1人の計3人。なんと、今日は私1名だけの乗客とのこと。バスケットはいろんなサイズがあり、今日は一番小さい3人乗り用を持ってきたとのこと。ずーっと乗りたかった気球にやっと乗れるチャンスがめぐってきてうきうき**

ただこの時期は草丈が延びて、離陸に最適な場所探しをしなくてはいけないとのこと。はじめは軽く考えていましたが、これが走った走った、あんまり見つからないので、ひょっとして無理?と内心思い始めていたら、なんとか場所がみつかりほっ。

バスケット
バスケット

まず風船を放して、上昇スピードと方角を確認。地図を広げて離陸の状況を決定。次に機材をトレーラーから出して、組み立て、傘の部分だけでも何十mあるので、2人で持って遠くまで走りながら全部引きずり出して広げる。

巨大扇風機で、エアを送る。そばで写真を撮りながらボーっと眺めていたら、皮手袋(何だかぶかぶか)をわたされ、傘の部分を広げて持つ仕事をおおせつかりました。これが、重いわ、膨らんでくると体ごと引きずられそうな勢いだわ、皮手袋なしでは手が切れますって!!全身の力をこめて踏ん張って、持ちこたえ、ほぼ膨らんだところで、巨大プロパンバーナーに着火、轟音と共に炎が噴出し、思わずのけぞりました。。。

空気が暖められて徐々に、寝ていたバルーンが垂直に起き上がってきます。バスケットはロープで車につないでありますが、垂直になるとすぐ浮き上がるので、急いで写真を撮ってくれて(手馴れたもんです)、ふんわり空中へ。あとは1時間半くらい空中散歩を楽しみました。

引っ張って
引っ張って

Go!
Go!

膨らませて
膨らませて

地上7-8mだと、人が

立ち止まって見上げているのが分かるくらい、鹿やうさぎ、孔雀も見かけました。最高で高度260mくらいまで上り、はるかライン川や黒い森を見渡し、あっちがスイスでこっちがフランスと、説明を受けて、ほんとに国境が近い場所だと実感しました。

パイロット2名で、1人はバーナーをつけたり消したりして常に高度を調整し、1人は近くのバーデンバーデン空港の管制官と連絡を取り合い、航空機の飛行妨害にならないように気をつけていました。途中、管制官から「10分後にボーイング737が付近を飛行するが、気球は高度をどうするか?」と連絡が入り、K氏が「地上付近を航行してやり過ごす」とし、高度を下げて高い木の高さぎりぎりを飛んでしばらくしたら、上空に737が飛んできて(離陸直後)、南に進路を変えて飛び去っていきました。

こんなやりとりが楽しく、また、電車でよく目にした畑の質問をして、眼下に見えるのが家畜用とうもろこし畑や、菜種油をとるためのアブラナ畑であることを教わり「へーっ」と思ったり、3人目のスタッフは車で気球をずーっと追いかけてくるので(どこに着地するか分かりませんから・)大変だなあと思いつつ、ちゃんとついてきてるか探してみたり、楽しいひと時でした。

気球から
気球から

気球から黒い森を望む
気球から黒い森を望む

しばらくして着陸態勢に入り、にわかにあわただしくなって、バスケットの内側のロープを握って床にしゃがむよう指示があり、スーッと降りたかと思うと、斜めになって引きずりながらガガガーッと地面を擦ってバスケットが横に倒れ、土ぼこりの中、私は完全に四つんばいとなり背中には、Cさんがのしかかる、という離陸に比べアクロバットが楽しめました(笑)。後から聞くに、3人だと軽すぎて着地のスピードとタイミングを計るのが難しいとのこと。4人ぐらいだと、バスケットはちゃんとそのままストンと着地するそうな。。まあ、面白い体験でした、予期せぬことばっかり。

着地の後は後片付けです。出したものを元に戻し、分解し、トレーラーにつめるところまで。
日暮れになりあたりが暗くなってきて寒くなってきたので、急いでこれらの作業をしました。男性二人が何かしゃべっていたらCさんが「そこでぺちゃくちゃしゃべってないで、こっちきて手伝ってよ!」といい、K氏はおどけて「ぺちゃくちゃー、ぺちゃくちゃー」といいながらあわてて走ってきました。(笑!)
この3人はほんとにベストチームです。確かな技術あり、責任感あり、ユーモアあり、お互い信頼しているのが傍目にも分かり、なごやかでとってもいい雰囲気でした。

後片付けの後、飛行証明の授与式があり、何でも伝説によると昔、飛行が成功したら、髪の毛を燃やして天に捧げた(飛ばした)、とのことで、これをやらなければならないと!最初冗談と思ってたら、本気らしく、「大丈夫、火をつけてすぐシャンパンで消すから」といわれ、いわれるがままに。火がついたのかどうか分からないうちにシャンパンがかかり、無事「儀式」終了。

そのあと、シャンパンで乾杯、用意されたサンドイッチと飲み物でちょっとしたピクニックをしました。
食べながらCさんといろいろ話をして、彼女がフランス人で、気球のpilotは趣味であること、数年前にたまたまプレゼントされた気球体験でバーデンバーデンにきてやみつきとなり、2年間勉強して pilotの資格を取ったこと、などを聞き「人生何が起こるかわからない」と改めて思うのでした。彼らは自前の気球を持って、海外に行って乗るそうで、びっくり。いやいや世界は広いです。。

帰りは、ホテルまで送ってくれる途中、乗りたかったアウトバーンも走り、充実した長―い一日が終わったのでした。 21:30ごろホテル着。

6日目

朝からどんより曇り空。やはり昨日、気球にのって正解。

ホテル(Heliopark zum Hirsh)は、旅行中滞在した中で一番グレードが高く、従業員も礼儀正しく、英語が通じるし、朝食も充実し(焼きたてパンはここだけ)、バスタブには温泉が引いてあり、◎居心地が良かったです。薦めていただいたパーパスの横田さんに感謝。
特にエレベーターでたまたま、チェックインしたときのフロント係員に会ったとき、昨日の気球はどうだったかと私の名前込みで聞かれ、思いがけなく感動。気球に乗る東洋系客が珍しかったせいもあるかもしれませんが、このような振る舞いは、かなりの一流ホテルでないと望めなく、教育が徹底していると実感しました。

今日は始発のCitybahn(市内観光用の電車もどき連結バス)で、一回り1時間。始発のせいか、ドライバーと客は私だけの貸しきり状態。が、降りるひとつ前の停止場所で、大型観光バス2台分の大勢の団体を発見。まさか、と思ったら全員が乗ってきて、いきなり満席状態に。隣の人に話しかけたら、スイスからの旅行客で今バーデンバーデンについたところ、この観光用バスを予約したとのこと。ちょうど降りるところでよかった。

ランチは、2回目のシュバインハクセとapfelshoren。これがお気に入りになりました。焼いているうちに余計な油が落ちるのか、ほんとにおいしい。ザワークラウトはいつもつけあわせで、日本で言う「はし休め」にぴったり、店によって味がそれぞれで楽しめます。

満足したところで、ローマ浴場跡に行ったら、なんとクローズ。そんなばかな、事前に調べて、開館時間が不規則なので気をつけていったつもりでした。しかし、ドアには「11:00 ~12:00、 15:00~16:00」と。これではほんとに見せる気があるのか疑問。ついたのはちょうど正午ごろで唖然。午後は、フリードリッヒ浴場に行く予定で、これが所要時間3.5時間とありこれでは両方は無理と断念。見たかったのに。

気を取り直し、フリードリッヒへ。17の施設にそれぞれのステップがあり、英語表記もあるのでとりあえず進んでいけます。マッサージは選べますが、こちらは水着は着ないし、混浴の日もあるので、そのつもりで納得して入るといいでしょう。客はドイツ人が多く、スタッフもドイツ語メインなので、出口が聞いても分からずうろうろするはめに・・サウナあり、温水あり、ジャクジーありと変化にとんだユニークな体験ができます。

昼が重かったので、夜はパンを買って部屋のベランダでのんびりと。日没時間が結構遅いので、ちょっと早めの夕食はこういうこともできて、便利。外の景色を眺めつつ、お気に入りのパンをほおばる—至福のとき・・

7日目

スーツケースがいよいよ重くなり、帰りはバス停まで歩くのを断念。旅行も終盤に入り、少々疲れもでてきたので、フロントにタクシーを予約してもらい(時間通りにホテルに到着した、ベンツにまたうれしくなり)、バーデンバーデン駅へ。

ホームの階段に荷物を載せるベルトコンベアがあるのに気づいたが、使い方が分からずそばにいた人に聞いたら、「故障」と書いてあるから(張り紙がドイツ語のみで理解できず)、「運んであげる」と、自分は違うホームなのにわざわざ持って階段の上り下りをしてくれました。ドイツ人でしたが、仕事で各国を飛び回り、日本にも行ったことがあるとか。思いがけなく助けてもらい、感謝感謝。

いい人もいるなあと思ってたら、このおじ様が最後に「フレンドリーな人もいれば、そうじゃない人もいるけど、どうかドイツ人にいい印象を持ってもらいたい。」と言ってくれて、またまた感謝。お礼を丁寧に言って、握手して見送りました。

初めてのICEにのり、空いている席を探してうろうろ、コンパートメントに1席空きを見つけてほっ。フランクフルトまで1時間20分。うたたねをしながらあっという間でした。ホテルは中央駅の目の前、部屋は質素ですがこの立地は貴重。

ランチは3度目のドルネケバブ(あきもせず3回目)とNordseeというシーフード専門ファーストフード店で。駅には飲食店や、パン屋、スーパーもあって便利。明日の空港駅への行き方、ホームも確認。

それから、Uバーンという地下鉄でレーマー広場へ。さすがに観光地のようで、各国の旅行者を見かけました。これで今回、可能な限りの乗り物全てに乗ったことになります。(電車:RE,EC,IC,ICE、地下鉄:Uバーン、フェリー、観光船、ゴンドラ、気球、タクシー、車、路面電車)我ながら陸-海―空の制覇に満足、満足。

最後のディナーは、駅で買ったパン(飽きもせず)。それだけ種類が豊富なのです。ホテルは、鍵の開け方が特殊で、私は滞在中、3回人手を借りて、ドアを開けてもらう羽目に・・こんな経験初めてです。やれやれ。こんなそんなで疲れ果て、荷物の整理もあり、最後の夜は早く戻り休みました。

フランクフルト中央駅
フランクフルト中央駅

レーマー広場市庁舎
レーマー広場市庁舎

8日目・9日目

最終日、チェックアウトしてSバーンで空港駅へ。荷物が土産で重量オーバーとなり、チェックインカウンターの前で中身を取り出す羽目になりましたが、無事ルフトハンザで帰国。豚インフルエンザ対策で、問診表の提出が求められ、体温モニターも実施してました。

有意義な、中身の濃い西ドイツの旅が終了しました。パーパスの担当様、旅先で出会った親切な人たち、友人、皆様に感謝です。ありがとうございました。
ドイツに対する自分のイメージが変わりました。今度行く機会には、南方面に行きたいと思います。

ドイツは広い!

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