新婚旅行は
宮本輝の小説「ドナウの旅人」のコースをモチーフに、「中央ヨーロッパ」を選びました。
チェコのプラハ、オーストリアのウィーン、ハンガリーのブダペスト。どの街にも共通するのは、ヨーロッパの森の水をたたえた雄大な川の流れと、中世の雰囲気を色濃く残す景観、そして、当地の育んだ歴史の重みでした。気候(気温)は予想と違い猛烈な暑さでしたが、それを除けば、旅で出会うすべてのものが魅力的で、忘れられないものとなりました。
~プラハ モルダウに抱かれた、時が止まったような景観~
プラハ市内を流れるブルタヴァ(モルダウ)川を見たとき、スメタナの「モルダウの流れ」のメロディーがふと思い出されました。プラハは、とても素朴で美しいたたずまいを見せてくれる街でした。
個人的に一番心に残ったのは、早朝に見たブルタヴァ川です。中洲に降りて両岸を見やると、そこには、中世の人が見ても「今」と信じるのでは、というくらいシンプルで、かつ、重厚な景色がありました。何時間でもそこに立っていたい、と感じられる、素敵な景観でした。
また、ブルタヴァ川の上流にある世界遺産の美しい街、チェスキークルムロフにも足を伸ばし、そのほとりで時間を忘れてのんびりしました。