北欧・フィンランド旅行記【北欧スローライフ　フィンランド”かもめ食堂”を訪ねて】

北欧スローライフ　フィンランド”かもめ食堂”を訪ねて

期間：2009年8月30日〜2009年9月6日
T.M. 様

GON-000313

当初は

添乗員さんのいるツアーでの旅行を考えていました。でも、観光名所をすばやくまわるタイトなスケジュールに圧倒されて決めかねていたとき、パーパスジャパンさんのサイトに出会いました。旅慣れないので一人で行くことの不安もありましたが、担当の三世さんが現地の様子など丁寧に教えて下さったので、落ち着いて旅立つことが出来ました。

ヘルシンキの空港では、私が待ち合わせ場所を勘違いしたために、ホテルまでの送迎をお願いしていた運転手さんとなかなか出会えない！という事態がありました。

待ち合わせ場所の地図を見せて何人かに尋ねてもわからず、もうバスで行こうかな？とうろうろしていたとき、同じく私を探していた運転手さんと出会うことが出来ました。スーツケースを持ってもらいタクシーに向かう私を、場所を聞いた方々が、微笑みよりもっと小さい笑顔？のような不思議な表情で見ていたのが印象的でした。英語もフィンランド語もままならない外国人がその後どうなったのか、気にしていて下さったみたいです。

ホテルは小さい部屋でしたが、一人で暮らすにはぴったりで、部屋の一面がきれいな深緑色に塗られた居心地のいいお部屋でした。着いた最初の日はいつまでも明るいことに狂喜して、夕方をとっくに過ぎた時間を示す建物の時計と空の青さをひたすら写真に撮っていました。

滞在2日目から4日目までは現地の日本語ツアーに参加しました。バスやトラムの乗り方、おすすめの場所なども教えていただいたので、旅後半も充実しとても良かったです。

2日目のツアーは

かもめ食堂ツアー。ヌークシオ国立公園や、かもめ食堂のモデルとなったスオミ食堂などに案内してもらいました。

国立公園で広い湖のはしっこに座っていると、水面を走って気持ちの良い風が吹いて来て、フィンランドに来たんだなあと、なんだかしみじみ考えてしまいました。

スオミ食堂では、トナカイの肉とマッシュポテトに真っ赤なベリーのソースをかけて頂きました。これがとっても美味しいんです！日本食が恋しくなるかと思っていたのですが、美味しいものが多くて、日々楽しくフィンランドのものを食べることが出来ました。

3日目は

フィンランドの教会をまわるツアーに参加しましたが、たまたま参加者が私だけだったので質問もたくさん出来て貴重な時間を過ごせました。

どの教会の周りにも木々がありました。建物内に入ることでより自然を実感できる教会や、水の中にいるように美しく照明を配した教会などあり、どこもすてきな空間がつくられていました。いわゆる観光地の教会では無いそうで、人もほとんどおらず、もっと長く時間を過ごしたくなる場所です。

4日目は

森ツアーということで、ヘルシンキ中央から少し離れた森へ連れて行っていただきました。

フィンランドの森は日本のように鬱蒼としていません。虫もほとんど見ませんでしたし、からっとしていて、一人でも落ち着く印象でした。日本の森のような怖さがあまり無いです。

それから目に付くのは、さまざまな種類のきのこ！ブルーベリーやラズベリーも美味しかったです。その場で食べるだけでなく、袋に集めてホテルにも持って帰りました。ホテルでは毎日、採ってきたベリーをヨーグルトにざらざら入れて食べていました。このヨーグルト＆ベリーの時間はとても幸せな時間でした。

5日目、6日目は

市内の観光名所や博物館をまわったり、買い物をしたりして過ごしました。

ツアーのガイドさんに自然が好きだと言ったら、それならおすすめ！と教えてもらったセウラサーリ野外博物館や中央駅の北に大きく広がる森？にも行ってきました。セウラサーリ野外博物館にはリスが住んでいて、手から食べ物をもらう、人になれているリスも多かったです。歩いているとすかさずよじのぼってくる強者もいました。

森の中を一人で歩いていると、ゆっくりといろんなことが考えられました。

人の中にいる自分とも、部屋で一人で居るときの自分とも、また違う自分になれるというのか･･･。

森を満喫してきました。

北欧デザインから興味をもったフィンランドでしたが、資料をあつめていくうちに、この国の自然やこの国が持つ雰囲気への興味もどんどん大きくなっていき、実際行ってみて自然や街の雰囲気が大好きになりました。

私に連れられて日本に来た、アアルトのキャンドルホルダーやアラビアのマグカップ。彼らは日本に来ても魅力を弱めずに、どっしりと美しいオーラを保ってます。本当は日本の雰囲気にびっくりしているのかも。そんなに焦らなくても、もっと魅力的でしかもシャンとした生き方があるよー、と言われているようで、彼らを見ていると私の時間も少しゆっくりになり、ペースダウンさせてくれます。

とても良い旅行でした。
帰国後、フィンランド語の勉強本を買いました。