ベルリンマラソンを走ってドイツ周遊! 11日間

期間:2009年9月18日〜2009年9月28日
加賀美 様

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<ドイツ総括>

旅行感想文、とんでもなく長くなってしまったので先に総括を。
綴りながら思いましたが、一緒に旅するように企画してくださったことに心より感謝します。

・一見気難しく見えるけれど、ドイツ人みんな親切で、世話焼きで、優しかった。
・ソーセージ、ザワークラウト、ビール。お店ごとに味が違う。
・9月から10月しか飲めない、ワインになる前の低アルコール飲料「フェダーヴァイザー」お薦め。
・ガイドブックによって教会の拝観可能時間が違うことがあるので注意。
・ベルリン、ミュンヘン、フランクフルト。まったく表情の違う3都市。
 (個人的には陽気で中世ヨーロッパ的なミュンヘンが好き。)
・料理、すべて口にあったので、なんのストレスもなかった。(パン、とってもおいしかった!)
・お店の閉店時間がとっても早い&日・祝休みが多いので要注意。
・服のサイズが異常にでかい(笑)
・「アディダス」は特にいいものがなかったけど「ビルケンシュトック」は激安!
・オーガニックの健康食品が多いと聞いていたが、あまり見当たらなかった。
・DB、Sバーン、Uバーン、トラム、すべて安全に利用できる。DBの時刻表(駅に置いてある)の見方の説明を
 作ってもらえると嬉しい。(理解できるととても便利。)
・昼間は半袖TシャツでOK。朝晩は冷える。乾燥してる。寒暖差が激しいがコートは不要(パーカー、
 ストールで充分)。
・野菜が摂れない(ジャガイモ、トマト、レタスぐらい・・・)。長い滞在ならサプリが必要か。

ざっと思いついたのはこんな感じかな・・・。
治安がよく、食べ物が美味しく、人が優しく温かく一気にドイツが大好きになりました。

<ベルリンマラソン・エキスポ>

ドイツ語できなくても問題ない。エントリー済みを証明する大会からのメールのプリントアウトを提出するだけでOKなので英語ができなくても大丈夫なぐらい。

人気のあるオフィシャルグッズは前日だと入手困難。今回、半袖のTシャツが在庫不足で取り合いになる(笑)

エントリー時に完走Tシャツ、ウェルカムパスタ、完走記録刻印の申込を有料でした。完走Tシャツは手に入らない危険もあるので、事前申込を勧めますが、サイズの確認ができなくて。今回Mですがやっぱり大きすぎ・・・日本サイズのLよりやや大きめ。前日の会場でも購入可能。

ウェルカムパスタは申込関係なく並べば買える。完走記録の刻印は、申込をしていない友人も無料でできた。

絶対に逃したくないもの(完走Tシャツなど)は事前申込を勧めますが、その場でキャッシュで済みそうなもの(刻印など数量限定でないもの)は申し込まなくてもいいと思う(8ユーロだったし、申し込まなければ良かった・・・刻印)

レース前日の朝、行われる「ブレックファストラン」(6キロ)はお薦め。お祭り気分で、本番よりも楽しく走れる。今回はシャルロッテンブルグ宮殿からオリンピックスタジアムまで。世界陸上があったばかりなので、青いトラックでどの国のランナーも大はしゃぎ。ホントに楽しかった~。

<ベルリンマラソン>

ランナー4万人。女子は約1万人。

スタートは9時。制限時間は6時間ですが、実際は7時間ぐらいまでOKだったようです。ほとんど平坦で、気温は24度ぐらいまで上がりましたが、湿度が低く、木が多く日陰の多いコースなので、とっても快適に走れます。

給水は5キロ以降2.5キロごとに水・スポーツドリンク・アップルティ・バナナ・リンゴがあり、空腹の心配はありません。マッサージも2ヶ所(3ヵ所、だったか・・・)あります。仮設トイレも結構ありましたが・・・かなりキタナイです。

広い道を走るのですが、さすがに人数が多く、しかもドイツ人は体格がとっても良くて壁に阻まれるような感じで、追い越すのは結構大変でした。

途切れることの無い沿道の温かい声援を受け、「東西分断の壁」址を何度も踏み越えるコースを走った今回のレースは平和と自由のありがたさ、人の温かさを感じることのできた思い出深いものとなりました。走ることが好きな方には、絶対お薦めのレースです。



<ベルリンの街>

壁撤収20周年ちうことで、芸術家によるイベント的なこともやっていたようですが、時間が足りず、普段どおりのベルリンの側面だけしか見られませんでしたが、私なりに感じたことを。

街のどまんなかにユダヤ人犠牲者記念館があったり、壁にまつわる哀しい歴史を写真とともに設置してあったり、ナチス、東西冷戦などの過去を確認できるようなものが日常の中にあることに驚くとともに感動しました。「賢者は歴史から学ぶ」といいますが、過去を封印しようとする日本の姿勢との違いにいろいろと考えさせられました。

ポツダムプラッツの広場で、2ユーロで昔のビザ(英・米・仏・露)発給を再現するサービスがありました。たまたまパスポートを持っていたので押してもらいましたが、パスポートは公文書なので、その場にある葉書に押してもらったほうがいいかな。いい思い出になりましたが。



ペルガモン博物館、迫力があってよかったです。日本語の音声ガイドもあります。

博物館の島やベルリン大聖堂のあたり、物乞いがすごく多かったです。「英語、わかるか?」と問いかけられ、「わかる」というと英文で書かれた「母が病気で・・・」のような文章を見せられ手を出してきます。

「英語わかる?」No。「日本人?」No。「中国人?」No。
めんどくさいので、「韓国人だ」と言ってみたら「マネー!マネー!」と(笑)

ベルリンのほかの地域はあまり行かなかったのですが、ここは手荷物など要注意。

<ベルリン~ミュンヘン 夜行列車>

日本でも未経験の寝台列車。私は一人で1室利用でしたが、2人だとスーツケースを開くこともできず、シャワー付きでも顔を洗うことしかできなかったようです。(着替えや洗面道具はスーツケースに入れないほうがよいです。)お湯は潤沢にでるのでストレスはないですが。

車掌さんが来たりで落ち着くのは23時過ぎ。

翌朝6時20分には到着なので、5時30分に食事(食堂車でビュッフェ形式)。シャワー浴びる時間は・・・なかったです(タオル、ボディソープ、ペットボトルの水が用意されていました)。ストレスなく眠ることができましたが。沿線に街灯が無かったので、星がとってもきれいでした。

私はドイツ語も英語もできませんが、ジェスチャーと簡単な英単語と筆談で食事時間のことなど車掌さんが説明してくれたので、言語的な心配は不要です。もちろん鍵もかかります。女性一人、全然大丈夫です。

<ミュンヘン>

ベルリンが新しく作りなおされた街だったせいか、いわゆる「ヨーロッパ」「中世」「ディズニーランド」で一気にテンションがヨーロッパモードになりました。こじんまりとまとまっていて、徒歩でも充分観光ができますね。

個人的に市場が好きなので、ヴィクトリアーリエンマルクトがお気に入り。ハチミツや乾燥ハーブ、ドライフルーツなどのお土産になるものから、フレッシュジュース、パン、チーズ、軽食などその場で楽しめるものまで手ごろな値段で楽しめるので、午前中に時間のある方にはお薦めです。

フラウエン教会は100mある塔の上まで3ユーロで、エレベーターで上がれ、街が一望できるのでお薦めです。

ちなみにミュンヘンの街は「オレンジ色」です。(フランクフルトは「グレーの屋根に白い壁」)

<オクトーバーフェスト>

お酒好きな私にとって、夢が叶った!という感じです(笑)。体育館のような建物がいくつもあり、その中で朝からまさに飲めや歌えや踊れや状態!私のだらしない生きざまなんか、まだまだかわいい、と思える瞬間でした(笑)。

ルールもわからない私たちに、まわりのお客さんたちが代わりに注文してくれたり気を遣ってくれたりと、とても親切にしてもらいました。

平日だったので予約なしで大丈夫でしたが、週末は予約したほうがいいようです(ドイツ在住友人談)。ビールも食べ物も外より若干高め(1リットル9ユーロ)ですが、こんな経験はできないのでお薦めです。「アインプロージット♪」の歌は覚えていくと、とっても楽しめます。

オクトーバーフェストのおかげか、ミュンヘンの町は民族衣装を着た方がたくさんいてとても素敵で、目でも楽しませてもらえました。


<ノイシュバンシュタイン城>

電車→バス→シャトルバスと乗り継いで行きましたが・・・接続がとっても悪いです。それと日本語音声ガイドの時間が限定されているので、無駄に待つ時間が多くなってしまいました。1日バスツアーだと時間制限があって嫌だ、と申しましたが、個人で行ってもまとめられての見学になってしまうので、むしろバスツアーの方が楽かもしれません。

マリエン橋から見る城の側に改修幕がかかってましたが、さほど気になりませんでした。城の見え方はとってもきれいでした。

それよりもマリエン橋が・・・すっごく深い渓谷の上にあります。しかも足元が板だし、ちょっと隙間あるし、高所恐怖症には無理です。3種類のガイドブックのどれにもこのことが載っていなかったので、ホントに高いところがニガテな方にはちゃんと言ってあげたほうが良いと思います。(実際私たちの中にも一人、苦手なものがおり・・・)

個人的には外観のシンプルさと内装の派手さのギャップに驚きました。(ちなみにここのトイレは今回の旅行で最悪の汚さ(臭さ)でした!!!紙を流さない国の観光客のせいですね。)


ミュンヘンのホテルは本当に駅前で、移動の途中だっただけにとっても便利で助かりました。

私のスーツケースの車輪が、古くて「きゅーきゅー」うるさかったのですが、なにも言わずに油をさしてくれたり、民族衣装のアヒルのお人形をくれたり、ととってもホスピタリティあふれる心地よいホテルでした。いいホテルを選んでくれてありがとうございます。

<フランクフルト>

車の運転が3都市で一番荒い。ビジネス街と下町が混在しているような街。
フランクフルト中央駅の周りの治安が悪い。(風俗系のお店が多く、朝から酔っ払ってたり、ろれつがまわってなかったり、クスリやってたり・・・)

マイン川の南側ザクセンハウゼンは居酒屋が多く古い建物も多く楽しい。名物「りんご酒」は飲みやすいですが結構アルコール度は高いです。お酒に弱い方は気をつけて。

私は一人で飲みに行きましたが、へんな目で見られることも無く、美味しく楽しくいただけました。(べろべろ酔うようなマネへしてませんよ、もちろん)

フランクフルトは日曜日休みのお店が多いので、注意が必要です。(いわゆる観光土産ならレーマー広場のあたり、開いてました)

この街の一番高い場所「マインタワー」は屋上に出られます。(私はどこに行っても、必ず「市場」「スーパー」「一番高い場所」に行くのです)


<ケルン>

大聖堂!ホントに「大」聖堂です!デカ過ぎて写真が撮れません。ここの塔は歩いて登れます。

「チョコレート博物館」はふざけて行って見たのですが、出来立てのチョコが食べられたり、チョコレートビールが売ってたり、ちょっとおすすめです。

お酒好きには「ケルシュ」の誕生地なので是非飲んでもらいたいです。口当たりがまろやかで香りもほどよく、ぐびぐびいけます。

個人的には昔使っていた「4711」の本店に感動しました。ポーチュガル・・・懐かしい香りです。コロンは買わずに、「缶入りシャンペン」と「ハンドクリーム」を購入。(これは絶対日本に売ってない!帰国後、友人達が大喜びでした)
同じ通りにある「ファリナ(FARINA)」というお店のコロンは、もう少し女性的で、洗濯石鹸のような柑橘系の爽やかな香りでおすすめです。

大聖堂だけのつもりで行ってしまった街ですが、意外と賑やかで、もう少し時間をとってもよかったかなと。


<ライン川>

ザンクト・ゴアール10:20発の船に乗船。朝はかなり靄がかかりますが、出航の頃には晴れるので心配なし。

ザンクト・ゴアールの街は小さくて古くて可愛らしいまちでした。お店が開く前だったのが残念です。ゆっくりまわってみたい。

船はまったく揺れません。最初は寒かったのですが、デッキで3時間居たら・・・暑い・・・日焼け止め必須です。ビールやワイン、売ってますので飲みながら楽しめます。名所旧跡では日本語のアナウンスも入ります。

3冊あったガイドブック、城の位置がすべて正確、というものが一冊もありませんでした(笑)。岸にバーゼルからの距離を示す数字が表示されているので(ローレライは「554」と「555」のあいだ)ちょっとした説明付きの、そういう表示のある地図があるといいですね。


<リューデスハイムで下船>

ホントにおもちゃ箱のような、こじんまりと可愛い街です。
フェダバイザー」と「リューデスハイムコーヒー」は絶対お薦めです。

<マインツ>

シャガールのステンドグラスの「ザンクト・シュテファン教会」 青いステンドグラスで囲まれた教会は、深海にいるかのようでした・・・


・・・が、この街の地図、ガイドブックと全然違う!!!

現地の方に聞きまくってようやくたどり着きました。
私は某歩き方を見ながらだったのですが、とんでもない坂道だったり、分岐点が間違ってたり・・・ある会社は駅の名前が間違ってたり・・・ここも歩いて廻れる静かな街なのでちゃんとした地図、欲しかったです。

個人的には「Eisgrub-brau」という地ビール醸造蔵がお気に入りです。ここのビール、美味しかったです。(ここも一人で飲んでてOKです)


思いつくまま綴ってみました。まだまだ出てくるような気もしますが、とりあえず。

ツアープランナーからのコメント

お帰りなさいませ!甚平姿で走るお写真、とっても可愛くて羨ましいです^^ マラソンだけではなく、ドイツ旅行もたくさん楽しんでいただけて何よりです!どの街も全く違った雰囲気で新鮮ですよね。お手配させていただいて私もとても楽しかったです!またよろしくお願い致します^^

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