この度、着物研究家である泉水俊江先生と、絞り作家の竹田耕三先生のコラボレーションが実現致しました。
日仏文化交流の一環で、日本人会が発足される記念としてフランスのリヨンにて着物ショーを開催。お二人の所有している着物など60着を織物の町として著名なリヨンまでモデルを同行させ、合わせて書道や茶道、日舞などの日本文化を紹介して参りました。
期間:2009年10月1日〜2009年10月7日
泉水きものツアー ご参加者 様
GON-000337
この度、着物研究家である泉水俊江先生と、絞り作家の竹田耕三先生のコラボレーションが実現致しました。
日仏文化交流の一環で、日本人会が発足される記念としてフランスのリヨンにて着物ショーを開催。お二人の所有している着物など60着を織物の町として著名なリヨンまでモデルを同行させ、合わせて書道や茶道、日舞などの日本文化を紹介して参りました。
着物ショー開催前夜にリヨン日本人会発足式がジェトロ(日本貿易振興会)リヨン駐在事務所があったビルの酒場RICARDEのパーティ会場にて行われました。200人強の会員や日仏の招待客が参加し、立錐の余地がないほどの盛況ぶりには驚かされました。
在仏日本総領事や、在マルセイユ日本国総領事などの祝辞を頂き、かわりに泉水先生からは「日本の深い文化のエッセンスをみてください」と出席者に日本をアピールいたしました。
パーティでは着物ショー参加メンバーの振袖(8名)藍染(9名)を着た若い艶やかな日本女性に見守られる中で、日舞を披露し一挙に会場が華やぎました。
会場には竹田先生の制作した藍の着物や暖簾などが飾られ、その中で裏千家のお点前で薄茶と和菓子のサービス。日本から持参した200個もの干菓子はたちまちのうちになくなり、日本人会の方が手作りしてくださった桜餅菊餅も大変好評でした。
「350人以上が入るリヨン大学の音楽堂がショーの舞台。フランスの学生も多数参加し、満席を迎えた当日。
舞台の左側には竹田先生の作品でもある文楽人形が飾られました。舞台の正面には和歌と俳句が書かれた大ぶりの短冊がおかれ、日本文化の香りが漂う舞台となりました。
開会の先がけとして、日本人副会長のカートナーさんがお染人形を操りながら開会挨拶を行うという粋な趣向。そこから「日本の美、日本の四季」を彩る着物ショーが始まりました。
「君が代・松竹梅」が厳かの中に華やぎを・・・。
華やぎは舞台から会場いっぱいに広がり、振袖を着た10人の女性が会場から舞台へと練り歩きました。振袖は日本では未婚女性の礼装。成人式や卒業式、結婚式に着用される晴れ着です。
日本の気候は四季の変化があること。
とりわけ「彩りが鮮やかな春と秋に力を入れた」と泉水先生が言われました。
墨を持って登場し、日本の詩歌をかきはじめ、日本の四季に合わせて書かれた短冊が舞台に添えられ、四季に合わせた着物での登場にうっとりとして会場でした。
フランス人の方にも着付けするデモンストレーション。
子供達の満足げな顔に、こちらもおもわずにっこりしてしまいます。
今度は藍染と茶道のコラボレーション。第一部が豪華絢爛のショーだったのと対照的に、藍と白を基調とした単色の世界を表現。侘び錆びを好んだ茶道の利休の世界へと繫がっていきます。
「実は20着もの藍染着物が舞台にそろったのはこのリヨンが初めて、日本ではなかった」と、竹田先生も感慨ひとしお。その鮮やかさに会場の拍手が鳴り止まず、スタンディングオベーションとなりました。
大成功に終わった着物ショー。この種のイベントを他の地域でも是非開催して欲しいとの感想を頂き、出演した本人達にとっても大変感激致しました。
リヨンでショーを行う準備で精一杯で、ほとんど観光の時間が取れませんでした。しかし合間をぬってリヨンの観光および、ペルージュという可愛らしい村を訪れました。また最後のパリ2泊ではあわてて観光やショッピングへと出かけもしました。
荷物を極力少なくするため、移動中も着物を着たり、と街中では大注目です。フランス人からは写真を撮られたり、と街中でもすっかりモデル気分。
体力的にはきつい行程でしたが、とても充実したツアーになりました。
素敵な写真と多数有難うございました。素晴らしいショーになってとても嬉しいです!皆様素人とは思えないほどの着こなしとモデルっぷりで、うっとりしてしまいます。次回のショーも楽しみにしております。