今回の旅の目的は
スペインの中でも足を踏み入れたことのない、ガリシア地方を訪れることでした。また嬉しいことに、闘牛の季節が始まっていたので、これまでタイミングが合わず見逃してきた闘牛を観ることも、もうひとつの旅の目的としました。
手配してもらったマドリッドのIntur Palacio San Martinは、街中のわりにはほどよく静かな立地でした。近所には感じのよいレストランがたくさんあり、少し歩けば、Barがいくつもあり、地下鉄の駅もいくつか選べます。
タブラオのCafé de Chinitasへは、ホテルのフロントで「歩いていけるよ」と教えられ、夜の12時でも、歩いて帰ってこられました。ホテルは清潔で静かで、とても感じがよかったです。
旅程の都合で、若手闘牛士による闘牛を金曜日に観ました。(空いていたので、チケットは購入しやすく、価格もお手ごろでした。)牛も若く体重も軽いのだそうですが、それでも、十分迫力がありました。週末に行われる本式の闘牛は、どれほど凄いのか・・・・。
タクシーの運転手に、「レオンまでならレンタカーで3時間弱で行けるよ」と言われましたが、スペインの平原を車窓から眺めてみたかったので、チャマルティン駅からレンフェの特急で、レオンへ向かいました。(列車は快適でした!)
レオンでは旧市街散策の後、時間がややあまったので、支線Feveに乗ってみる事にしました(電車好き息子への土産話に)。黄色をベースにしたかわいらしい駅舎と小さな田舎の単線。帰りの電車を逃さないようにふらふらと散策し、Barに立ち寄り、約3時間の途中下車の旅でした。
レオンもお薦めいただいたとおりにパラドールにしてよかったです。
レオンからレンタカーで
いよいよ、最終目的地バイオナへ。途中、なだらかな山岳地帯を通りつつ、大西洋へ抜けました!
やっときた、最果ての地。(ちょっと語弊有り?)
海に突き出した丘の上に建つパラドール。部屋の窓から見える大西洋には、夕日が沈みます。
あ~、命の洗濯とはこのこと。
バイオナ滞在中は、レンタカーで、まずはポルトガルへ。川を渡ると、言葉が違うなんて不思議です。
翌日はヴィーゴ湾沿岸の小さな町々を巡りました。どの町にも旅行者向けのインフォメーションがきちんとあり、写真入のパンフレットと地図が用意され、きれいに整備されています。
そして、最後には「どこからきたの?」「どこに泊まっているの?」「これからどこへ行くの?」と尋ねます。観光に力を入れていることを感じました。
強い日差しの割りには冷たい風、そして荒い波。ゴツゴツとしたリアス式海岸が続きます。岩の間から小さい花がけなげに咲いています。これもスペイン。これがガリシア。道端にはお約束のロバがいました!
旅程最後の夜に、バイオナでふらっと入ったBarで熱心に薦められたpercebe。
その見た目にぎょっとしましたが、シンプルで塩茹でしただけなのに、潮の香りが口に広がり、やめられないおいしさ。
「ワインもいいけど、日本酒でもいいね」と盛り上がっていたら、「この東洋人たち、食べるのか?」と見ていたお店の雰囲気が緩みました。お店のお客さんまでが食べ方を教えてくれて、貝の説明をまくしたててくれました。帰国後に辞書を引くと、鳥帽子貝とありましたが・・・・・・。
旅程の枠組みだけを決めて
細かいことは現地で考える、行き当たりばったりの旅行でした。(ガリシアに関する観光の情報が少ないということもありましたが。)でも、その時、その場で思いつくままに過ごすのは、贅沢なことだと改めて感じ、満喫してきました。
出発前には、宿泊先、列車の時刻表、レンタカーの予約、闘牛のチケット情報、地図など、きめ細かい手配と資料の準備をしていただき、ありがとうございました。