スペインへ行こう!
サッカーもワインも大好き。ずっと行きたいと思っていたスペイン。でも最近は休みがとれず、今年もヨーロッパは無理かな~と思っていたところに、むむむ・・・夏休みがとれた!よし!スペインへ行こう!!と思い立ってパーパスさんに相談しました。
手ごろな航空券を探していただいたり、効率のいいコースの提案などしていただき、楽しくプランを作っていくことができました。
期間:2010年8月12日~2010年8月21日
M 様
GON-000410
サッカーもワインも大好き。ずっと行きたいと思っていたスペイン。でも最近は休みがとれず、今年もヨーロッパは無理かな~と思っていたところに、むむむ・・・夏休みがとれた!よし!スペインへ行こう!!と思い立ってパーパスさんに相談しました。
手ごろな航空券を探していただいたり、効率のいいコースの提案などしていただき、楽しくプランを作っていくことができました。
1日目はマドリード観光。さすがヨーロッパ、早朝は寒い!スペインなのに!半そで半パンしか持ってきてないのにどうすんねん!・・・まあ歩けば温かくなるか。というわけで1日中歩きまわりました。治安の心配も耳にしたけれど、パリやローマとそれほど変わらない感じでした。(主観です)
疲れたらバルへ。ビールが旨い!ワインは安いものでもハズレなしでおいしい。さすが!タパスは店によって差がありました。生ハムはいろいろな種類を試すと好みのものと出会えるかも。マヨール広場のお店はちょっと高いです・・・。
マドリードで一番感動したのはプラド美術館。ミシェル・フーコーも心酔した「ラス・メニーナス」!
こりゃ・・・すごいぞ!戦略的な美のなかにもどことなく感じられる温かさ・・・これを見ることができただけでもホント来てよかったと思えました。
この余韻のおかげで期待していたソフィア王妃芸術センターの「ゲルニカ」は・・・なんだか表面的でうすっぺらに見えてしまいました。ごめんなさいピカソ!(あくまで、主観です)
というか、1日でこの2つの美術館を見るのはもったいない!です。
2日目は15時からのトレド半日ツアーをお願いしました。午前中はどうしようかと思ったのですが、セゴビアに行くことにしました。
プリンシペ・ピオのバスターミナル地下1階のチケット売り場で朝イチのバスチケットを購入、乗客は半分以下で快適なドライブでセゴビアに到着しました。
ローマ水道橋!大聖堂!!城!!!まるでメインディッシュの連続のような街。
午前中は観光客も少なく、ちょっとしたタイムスリップを楽しむことができました。期待通りの素敵な町でした。
いったんマドリードに戻り、午後はトレドツアーへ。うーん、さすがにガイドさんのお話は興味深くて勉強になるぞ・・・。とっても楽しかったですが・・・滞在時間は1時間半~2時間ほど?ものたりない!
トレドはこの旅でもう1度来たい所ナンバー1になりました。マドリードに何泊かするのなら、1泊ぐらいはトレドにするといいかもしれません。トレドも素敵な町でした!
この日は、かなり歩きました。1日でこの2都市観光は・・・健脚な人向けです!
今日はAVEに乗ってコルドバへ。AVEは速いし、空いていたし、乗るときもわかりやすいし快適!速すぎて、一面のオリーブ畑や荒涼とした地平に旅情を感じる暇もないのが不満に感じるほどです。
コルドバに到着。バスターミナルのコインロッカーがあいているか、が懸念事項でしたが・・・あいていました!!8月15日の11時頃で半分くらいはあいていました。意外とこの時期はすいているのかな?
そして荷物を置いて早速ユダヤ人街方面へ。しかし・・・暑い!37℃!(その頃大阪は38℃だったそうな・・・)スペインの旅は、都市間の温度差がしんどいかも。
メスキータは14時まで入場できなかったので、それまで白い壁の街を迷いながら歩き回りました。「花の小径」はすごい人!これじゃ「人の小径」じゃないか、などとつっこみつつ、散策を楽しみました。
そして、メスキータ。これはイスラムとキリストの融合なのか?ちがう、これは単なる歴史の証人だ・・・などと誰しもが瞑想にふけってしまうような、独特の空間と時間を体感することができました。
その後、またAVEでセビーリャへ。
39℃!の灼熱の中、壮大な大聖堂やサンタ・クルス街などヘトヘトになるまで歩き回りました。
そして、夜は日本で予約しておいたタブラオ「エル・アレナル」でフラメンコを鑑賞しました。
これが・・・本当にすばらしかった!さまざまな感情や哀しみが全身を突き上げるような歌声。そう、踊りもエネルギッシュでよかったけれど、その歌に僕は感動してしまいました。きっと観光客向けなのだろうけど、それでも・・・これは人間の感情の芸術だ、と思いました。
朝、フロントから内線で「おはようございます。M様、お車がお迎えに参っております」・・・スペイン語、何言ってんのか全然わからん!けど多分そう言っている・・・うーん、お迎えとはリッチな感じ!
今回の旅は本当に贅沢です。毎日(まあまあ)豪華なホテルでお風呂にゆっくり入り、いろいろチケットなども手配してもらって、極めつけは専用車での移動!もうバックパックでの貧乏旅行には戻れないかも。
ということで、今日は専用車で憧れの「アンダルシアの白い村」へ向かいました。
途中、運転手のホアキンさんといろいろなお話をしながら、アルコス・デ・ラ・フロンテーラへ。
うーん、ここも哀愁と孤独をなぜか感じてしまう街だ・・・南イタリアやギリシャのような“陽”なイメージの白い村とはまた違う雰囲気です。そうか、ここには地中海の青が足りないのだな・・・でもそれがアンダルシアの白い村の魅力なのかな、と思いました。
その後、サアラ・デ・ラ・シエラなども通りながら、ロンダへ到着しました。ロンダはヌエボ橋や高台からの眺めがすばらしく、ちょっとした地方の観光地、といった雰囲気です。見所はそんなに多くないので、ゆったりと過ごすことができました。
ロンダを起点に白い村を周ろうと思っていたので、ロンダでは2泊しました。5日目の今日は、最初はカサレスまで行こうと考えていましたが、なんか白い村はもういいかな、と思ってきて地中海沿いのマルベーリャあたりでゆっくりしようかな、と目論んでいました。ところが・・・
朝起きたら雨&雷!!なんだこりゃ!雨なんか予定にはないぞ!
夏のアンダルシアで雨など降るんですか?!(そりゃたまには降るか)
もう地中海まで行くのやーめた!
というわけで、ここまで毎日すごい歩行距離で疲れもたまっていたので(何しにバカンスに来ているのやら)、今日はゆっくり昼寝したりその辺のバルで1日だらだら過したりすることにしました。バルのおっちゃんも暇そうで、テレビのサッカー中継を見ながら一緒にビールを飲んで盛り上がったりしました。なんかおっちゃんがごちそうしてくれた豆と肉の煮込みみたいなヤツがめちゃくちゃ旨かった!
でも、旅の途中でたまにはこんな時間の使い方もいいもんだな、と(自分に言い聞かせて)思いました。
ロンダからグラナダへ「アンダルシア・エクスプレス」という名のけっこう普通な列車で移動。なかなか変化にとんだ車窓を楽しむことができました。しかし、乗客はほとんどなし・・・バックパッカー達はどこを旅しているのだろう?
実は、やっちゃいました。せっかく手配してもらったアルハンブラ宮殿のチケットをマドリードで受け取り忘れていました。急遽グラナダの泊まりもしないホテルにチケットを送ってもらうことになっていたのですが、(日程表に現地手配会社の緊急連絡先があって助かりました!)グラナダでは泊まる予定じゃないし、当日券は朝イチじゃないと買えないし、もしチケットが届いていなかったらグラナダへ行ってアルハンブラを見ないという、甲子園に行って野球を見ないような珍現象が起こる・・・もうグラナダ行ってないことにしちゃおうかな~などと一人で勝手に不安になりながらそのホテルへ向かいましたが・・・
届いていました!!「今日多分来るであろうMさんにこの荷物をわたして下さい」という訳のわからない荷物を解消できてホテルの人も大喜び。勢いで、あつかましく荷物まで泊まりもしないこのホテルに預かってもらい、観光へ向かいました。
エキゾチックな装飾に埋め尽くされた、今となっては主もいない夢の跡、アルハンブラ宮殿・・・。あの高台の孤立感がそう思わせるのか、ここでも哀愁というキーワードが思い浮かびました。
最後にサン・ニコラス展望台からアルハンブラを眺めたとき、アンダルシアの旅の終わりが近づいた寂しさと重なり、少し感傷的な気持ちになりました。
グラナダからバルセロナへはトレンオテルの1等(プレフェレンテ)に乗車しました。なんて贅沢~ 今までクシェットしか乗ったことないのに。もう超快適でした。途中バレンシアではかなり遅れていたのに、バルセロナにはなぜか時間通りに到着!スペインの鉄道ダイヤはいったいどうなってんだろう?
人の数も多く、活気に満ちたバルセロナ。この街ではやはりモデルニスモの建築を楽しみにしていました。うーん、確かに有機的なデザインの建築物が街中に埋め込まれていて、おもしろい・・・。ユーゲントシュティールにも衝撃を受けましたが、スペインはもう、“ヨーロッパ的”な範疇を越えている・・・。
そして、ついに来た!サグラダ・ファミリア!世界いつか行きたい場所ベスト10!(なんだそりゃ)
しかし・・・なんてモダン!これはただの壮大な遊び心ではないか・・・?
個人的にはサグラダ・ファミリア教会には思ったほど感動することはありませんでしたが、この芸術を生み出し、受け入れるカタルーニャの、そしてスペインの懐の深さに感慨を覚えずにはいられませんでした。
飛行機に乗る最終日の午前中、モンジュイック城まで歩いて登り、バルセロナの景色を胸に刻んで旅を締めくくりました。健脚の旅にふさわしく、ヘトヘトになって帰国の途につくことになりました。
最後に、担当者様、今回は旅の手配をしていただき、ありがとうございました。
どのホテルも快適で立地もよかったです。アルコスに行きたい!と突然言っても、ちゃんとプランに組み込んでいただきました。おかげでとても思い出深い、楽しい旅になりました。
また次回も是非お願いしようと思います。ありがとうございました。
とってもユーモアあふれる旅行記ありがとうございました。M様がご旅行中、現地からアルハンブラ宮殿のチケットを受け取られておられないと聞いたときは、かなりドキドキしましたが、結局そのピンチをチャンスに変え、お荷物を置いてもらったとは、さすがです!!
またお手伝いできる機会があれば、お声をお掛けください。