フランス・コルビュジェ建築を訪れる特別な13日間

期間:2010年12月27日~2011年1月8日
吉田 裕紀 様

GON-000445

Parisは2回目ですが

もう10年以上前に、卒業旅行4人組の同行者に全ての段取りを任せっぱなしの旅で、あまり記憶がなかったので新鮮で楽しみでした。旅程は、Parisで入国後、直接Mont Saint-Michelへ入って2泊、Saint-Maloで1泊、Parisで1泊の計4泊でした。

【 交通機関 】

今回、到着初日にMont Saint-MichelまでTGVで向かう予定を立てたものの、飛行機の到着時間に自信が持てず、空港で鉄道の手配をすることにしました。時期も冬の閑散期で乗れるだろうと思っていた便が満席で乗れず。急遽、Montparnasse駅発の便を手配して事無きを得ました。

空港駅発は便数も少ないですし、チケットカウンターは早朝にも関わらず長蛇の列でした。TGVは2便まで同時に予約が入れられるシステムがあるので、当日の便でも出国前に手配したほうがよさそうです。

国鉄の乗車券は、国際空港内駅の他に、Saint-Malo駅でも購入しました。毎回、英語の筆談で交渉しましたが、どちらの窓口の職員も慣れたもので、スムーズに発券できました。旅程を制限されたくない方は、田舎の駅で挑戦すると良いと思います。フランスで鉄道旅行の雰囲気が味わえて、楽しかったです。

TGVの予約を入れていた部分に関しては、窓口交渉などの煩雑な手続きなく乗れました。ただし、TGVは必ず検札が来ますので、予約券でも刻印だけは忘れずに打たないといけません。

それと、Mont Saint-MichelからSaint-Maloへ向かうバスでのこと。対向車線からはみ出した車が真っ直ぐこっちへ向かってきました。相手が気づいて走行車線に戻り、事なきを得ましたが、バスの運転手さんも怒っていました。ちらっと見えた感じでは、その相手が日本人旅行者の借りたレンタカーらしく、右側通行に慣れてなかったからのようです。レンタカーを借りる方はご注意を。



【 Mont Saint-Michel 】

今回2泊しました。島の中央にあってMont Saint-Michelのシンボルの修道院は保存状態も非常によく、あの規模の礼拝堂から安置室までひと通りの構造を見学できるだけでも、日本人では他ではなかなか無い経験だと思いました。

さすがに世界遺産に指定される観光遺産の中でも、上位に挙がる名所になるだけの場所でした。
行かれる方、行こうか迷ってここを読まれている方、是非現地で本物を感じてもらいたいです!

町は観光地として作られた感じで、清潔感はあるものの、良くも悪くもフランスっぽさは薄く、慣れている人には物足りないかもしれません。非常に小さな島全体を城壁が囲んで一つの町を形成しており、コンパクトにまとまっています。道に迷っても、坂を下って行くだけで町の入り口に出られるので分かり易く、日帰りでも十分に楽しめます。

見まわした限り、他に連泊している日本人旅行者はいなさそうでした。それでもあの場所に凝縮された雰囲気は、特別にキリスト教の知識のない私までも圧倒されました。

部屋は非常に静かでしたし、暖房も良く利いて満足でした。お湯の出が悪いような噂も聞きましたが、少なくとも滞在中は気になりませんでした。どこも観光客のあしらいに慣れている感じで、言葉の心配も簡単な英語だけであまりなさそうです。島内はほとんどが小規模なホテルのようです。私が泊まったホテルは別館があり、フロントからはちょっと歩きました。

一つ気になったのは、島内は建物同士が密集しているので、斜面上でも海岸沿いでないと、最上階以外では眺望はあまり望めない場所もありました。大潮に合わせたスケジュールでホテルからの眺望を期待してくるなら、部屋を選ぶときに確認が必要です。それでも島内ならばどこでも、5分もあればホテルに戻って来られる範囲なので迷う心配もなく、フランスが初めての人が慣れるのには良い観光地だと思います。

食事は大きなハズレはありませんでした。名物のオムレツは食べませんでしたが、生牡蠣や魚介類、カマンベールや、ちょっと癖はありましたがウォッシュタイプのチーズが美味しかったです。冬季で島のレストランの閉まる時間がどこも早く、そこだけは残念でした。対岸のレストランも夜は宿泊客が優先のようで、ほとんど出歩けませんでした。

私としては、今回の一番の目的地を連泊することで存分に見れたので、それだけで満足しました。



【 Saint-Malo 】

12月31日の晩のみ、1泊しました。時期が悪く、博物館がお休みだったこともあり、これっていう目玉がなく、その点では慣れた旅行者向けの観光地だったと思います。

バスはMont Saint-Michelからだと、Pontorsonで乗り換えて、雰囲気のよい海沿いの道をしばらく走ってから旧市街の城壁前のバスターミナルに着きます。鉄道だと、そこから15~20分程度歩いた場所に駅があります。駅前にはスーパーがあり、多少の生活用品ならそこで買えるようです。ワイン、ビールなどの酒類の品揃えは、さすがフランス!って位ありました。逆にカップ麺やお湯を注ぐだけのインスタント類はありませんでした。

ホテルは旧市街、新市街ともあります。しかし距離がありますので、市内間の移動はタクシーが良いようです。

旧市街は半日で回れる大きさで、写真屋さんから日本食居酒屋まであり、町の雰囲気もよかったです。建物も年季の入ったものが多く、バーやレストランの店構えを見る限り、惹かれる店がいくつもありました。出来れば町の様子をもっと見回ってから、気に入った店に飛び込みたかったのですが、今回はちょっと強行軍で時差ぼけが抜けきってなかったこともあり、回りきれなかったのが残念でした。

今回は年の瀬ということもあり、思った時間に選べる食堂があまりなく、Saint-Maloでの食事は全て、城壁正面の広場に面して数点軒を並べている大きなカフェで食べました。そこでは早朝から夜遅くまで営業しています。それぞれ透明なビニールテントにストーブを焚いたテラスがあって、名物のクレープや魚介類もありました。それとやはりちょっと癖ではありますが、ここのシードル(りんごのワイン)もおすすめです。中瓶程度のピッチャーで頼めました。質量ともに満足出来ました。



あと、ブルターニュ全般に言えますが、味付けが塩胡椒のみで、醤油がありません。普段は私も味付けにこだわってないつもりですが、今回、生牡蠣を3回食べたとき、レモンはありましたが、さらに醤油があったらもっと良かったように思いました。

ただ、飛行機の場合は手荷物では持ち込めませんし、預け入れ荷物でも割れたり漏れたりが気になるので、次回、こういう機会があれば、刺身に付いている金魚の容器みたいなのでポン酢を持っていけたら、と思いました。

【 Paris 】

今回、帰国前日に宿泊しました。さらに予定外の乗り継ぎで初日、地下鉄に乗ることになりました。美術館や観光地、レストランと、Parisの魅力は多いですが、やはり田舎に比べ、移動にはかなり気を使いました。下調べをしてから、いずれ再び来たいと思います。

【 まとめ 】

日照時間も短く、時期的にも悪条件とのことで、天候にも恵まれませんでした。しかし観光中は雨や雪にあたりませんでしたし、ねずみ色の空と海がドーバー海峡のイメージに合って、そこもそれなりに楽しめました。年末年始の休みに1ヶ月ちょっと前からなんとかひと通り手配できたのも、オフシーズンだったからでしょう。

パーパスジャパンさんの日程表には、手配の内容や注意点が親切で見やすく、時系列で並べられており、今回安心して道中を回ることが出来ました。ただやはり、滞在期間の短さはどうしようもなく、あと2泊あれば、と思う部分が多く残りました。また、そちら方面を旅行することがあれば、パーパスジャパンさんにお願いしたいと思っております。

ツアープランナーからのコメント

この度は、パーパスジャパンをご利用頂きまして、誠に有難う御座いました。またご旅行に行く機会が御座いましたら方面問わず、宜しくお願い申し上げます。

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