『エズへの小旅行』 (E.Y様)
ニースに宿泊していたので日帰りでエズに行きました。5月1日はメーデーでニース市内のどこもかしこもお休み(バスさえも!)という情報を前もって仕入れていたのでタクシーで断崖絶壁の街、エズへ。5月とはいえ日差しも強く、エズの坂道を歩いているだけで汗がふきだしてきました。
街はとても小さく、せまい小道は雰囲気だけで外国という感じでテンションがあがります。はじめに、景色が素晴らしいというサボテン公園へ。確かに上の方から見下ろすコートダジュールは近くで見る海とはまた違い、青くキラキラしていてとても綺麗でした。
その後、お土産屋さんなどをブラブラしつつ一番の目的であるシャトーエズのランチへ。
予定の時間より早めに着いたのでまずは喉をうるおし、いざ、テーブル席へ案内されるとそれはそれはまたもや絶景☆こんなテラス席でミシュラン2つ星だか1つ星だかのフレンチを食べれるなんて感動!!!
しかもランチは驚くほど安い。東京から出発2日前位にあわてて予約してよかった~と思いながら出されたスープに舌鼓をうつ・・・本当においしい。スープに花が入ってる。しかもその花も食べられる。食感・・・シャキシャキしてる。。。こんなにおいしいスープを飲んだのは初めて、とあらためて感動しました。
オーダーした白ワインもとてもおいしく、風がちょっと強かったのが難点でしたが量もほどよく、大満足のシャトーエズでした。
今度はぜひここに泊まりたいな~と思いながらエズの街をあとにしました。
『ニースの朝市』 (M.Y様)
4月30日、ミラノから列車を乗り継いで5時間半、ようやく初めてのニースへ到着した。日差しは強いが暑くはない。
ホテルは遊歩道「プロムナード・デザングレ」を見渡せる海沿いのホテル。「天使の海」と呼ばれる湾曲した海岸線が美しい。4月というのに海に入っている人もいる。地中海は水平線がはっきりしない。この時期サハラ砂漠から、砂が風に乗って運ばれてくるとのこと。日本にも中国大陸の黄砂が来ることと同じようだ。
ニースには4泊することにした。来たかった一番の理由は、マチスに惹かれて。マチス美術館と近郊の街ヴァンスにあるロザリオ礼拝堂は、別々の日に行くことで計画してきた。
日本にいても朝の散歩が毎日の日課なので、こちらに来ても主人との散歩は欠かせない。
旧市街のサレヤ広場には毎朝市が立つとのことだ。翌朝、7時に朝食をすませると、散歩がてらに出かける。
今日は花市とのことだが、野菜、魚も出ている。
花で目立ったのはスズラン、一鉢6ユーロ。魚屋ではタコが1匹5ユーロ。野菜では太いアスパラが10本1束で6ユーロ。それほど安いとは思えないけれど新鮮さは抜群。持ち帰って食べたいくらい。
地元の人、観光客も入り混じって和やかな雰囲気だった。旅先で一味違った日常を味わってきた。
また、次の朝も出かける。その日は骨董市をやっていた。犬が店番をしている店も。
記念に可愛い皿を一つゲットする。
『カラカラ浴場と旧アッピア街道へ』 (S.Y様)
歴史の教科書に載っていたローマの水道橋とカラカラ浴場は是非行ってみたいと思っていた。水道橋は前回の旅で実現したので今回はカラカラ浴場へ。地下鉄を利用する行き方もあるようだが、ガイドブックでアルケオバスというのがあることを知り利用することとした。
バスは午前中8:30~10:00に30分おきにテルミニ駅前のチンクエチェント広場から出ている。1日有効で13ユーロ。バス乗り場にはすでに別方面へのバスが入っている。頻繁に出入りがあるようだ。
10時ちょっと前に緑色の2階建てオープンデッキのバスが入ってくる。バスの車体の側面にはルート図が描かれている。始発から乗ったのは我々家族3人と、小さい子供連れの家族が一組。ほぼ定刻に発車する。
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世広場、コロッセオ、フォロ・ロマーノを眺めながら郊外へ向かう。道幅も狭くなり、石畳の道なので振動と揺れが激しい。所々に朽ち果てたような建物が現れたりする。
カラカラ浴場はローマ市中に比較的近い所にあるので、往路は通過して途中の風景を楽しみながら、復路で下車することとした。
入場券を買おうと券売機に行ったが故障。手で売ってくれると思ったが修理するまでしばし待たされる。入口付近には往時の様子を分かる図面が掲出されていた。規模の大きさが窺い知れる。浴場に入る前には芝生の広場あり、くつろいでいる人たちもいた。最近では夏に野外オペラが開催されるとのこと。
所々にモザイクが残されている。創建当初は屋根がかかっていたようだが、今ではアーチの部分が残っているだけで、見上げると抜けるような青空。カモメが巣を作っているのかギャーギャー鳴きながら飛びまわっている。
ローマの街中は観光客でいっぱいなのに、ここでは人も少なく、ゆっくりのんびり見て歩くことができた。往時の浴場内の様子がどうだったのか、想像しながら場内を回る。
最近、日本国内でも温泉を利用した施設が出来ているが、これほどの規模のものは見当たらない。紀元3世紀にこんな途方もない施設を造ったローマ人に改めて感心させられてしまった。