●マルセイユ

バカンスシーズン到来したてのマルセイユは暑すぎる程の天気にも恵まれ、港も街も活気に溢れていた。

到着早々、港へ向かい（港が大規模工事中だったのが残念）、船でイフ島へ。観光客もそれほど多くなく、ゆったりとした時間を過ごすことができた。海から眺めるマルセイユの港もなかなか良い。

その後は、丘の上のノートルダム寺院へ。そこから一望できるマルセイユの街並みも朱色を基調に均整がとれていて、とても美しかった。

夕食は、マルセイユが発祥というブイヤベース。魚介の出汁がたっぷり入ったあのスープは日本では食べられない。一緒に出てきた「ルイユ」というソースも魚介の風味とガーリックが利いていて、フランスパンにとてもよく合い、2人とも新たな大好物に。

マルセイユからリルシュルラソルグへ向かう間に、現地ガイドさんお勧めのラベンダー畑へ。まさに「ラベンダーの海」。見ごろを迎えたラベンダーが一面に。

●リルシュルラソルグ

稲毛さんに教えて頂いたリルシュルラソルグ。映画に出てきそうな、小さな田舎町のこれまた映画に出てきそうな隠れ家ホテル「ラ・メゾン・シュル・ラ・ソルグ」。

ホテルの内装も、部屋の中も、中庭の雰囲気も自分達の好みにピッタリで大興奮。一泊しかできないのが残念過ぎた。

各物の朝市も予想以上の人出。お土産物から食料品、骨董品まで、1日あっても周りきれないほど。

●エズ

こちらも稲毛さんお勧めのエズ。宿泊した「シャトーエザ」がとにかく良かった。村の最も高い場所に位置する立地や、部屋の雰囲気はもちろん、「ミシュラン一つ星？」というレストランがとにかく良い。

当然料理は美味しく、ワインの種類も豊富。そして何より地中海の夜景を独占できる席は、他では絶対に味わえないもので、最高のレストランでした。

●バルセロナ

とにかく大きな街で、とても2日では周りきれなかった。

サグラダファミリアはもちろん圧倒的な存在感だったが、個人的なお気に入りはカテドラル。外観は荘厳、建物内の装飾もとても美しく、落ち着いた気持ちにさせてくれる場所だった。

夕食は友人に聞いていた「マリスコ」という海鮮レストランへ。ここのロブスターのパエリヤは美味。

●コルドバ

この街は、昼間は観光客以外の人気がほとんどなくなる。日なたにいるだけで息苦しくなる程の暑さ（40℃～50℃）のため、地元の人々は日が陰るまで動き出さないようだ。

今回の旅の目玉の一つだったメスキータは、独特の雰囲気が有り、歴史の深さ、複雑さが強く感じられた。

ホテル「ホスペス・パラシオ・デル・バイリオ」は、美しい中庭に、プールに、スパ等々、様々な設備が揃った五つ星ホテル。その快適さに、ここでゆっくりと過ごすためだけにコルドバを訪れるのも良いな、と思えるほどだった。

●グラナダ

なんといってもアルハンブラ宮殿。パラドールに2日間宿泊したこともあり、とてもゆっくり周ることが出来た。

噴水と花に囲まれた「ヘネラリフェ」と呼ばれる庭はとても綺麗だった。また、アルバイシンから眺めるアルハンブラは昼でも夜景でもそれぞれ違った美しさを見せてくれた。

初鑑賞のフラメンコも、汗が飛んできそうなほどの間近で見ることが出来、予想以上の迫力でとても楽しめた。

●ミハス

日本人観光客も多く、「THE 観光地」といった感じで、多少作られた印象は拭えないが、街のはずれのほうまで行くことで、静かで、伝統的な白い村に出会えた。

気さくなオーナーと、英語で丁寧に料理の説明をしてくれるウエイターさんのいるレストランは、家庭的で、料理も値段の割りにとても美味しくオススメ。

（同じ「白い村」という意味では、ミハスへの道中に訪れた「モンテフリオ」が、あまり観光地化されておらず、とても静かで、次はゆっくり訪れたいと感じられた、気になる村だった）

●感想

新婚旅行ということもあり、多少ハードスケジュールではないかと心配でしたが、実際に行ってみると、やはりどの都市も魅力的で、疲れを忘れて終始楽しんでいました。

稲毛さんにおススメして頂いた街やホテルが、非常に素晴らしい所ばかりで、本当に思い出に残る良い新婚旅行になりました。最後までご丁寧にご対応頂き、ありがとうございました。