フランスは3年前に行った南仏プロバンス旅行で
ゆったりした田園風景、そしてプロバンスの人々の親切さなど好印象を持って帰ってきましたが、今回は気候風土、食文化など南仏と大きく異なるノルマンディー、ブルターニュを訪れました。
空路パリ到着の翌朝から本格的な活動開始。最初はノルマンディー地方に向かいます。
まずサンラザール駅から列車でルアーブルを経由し、その先バスに乗り継いで昼頃エトルタに着きます。
ところが、あいにく激しい風雨にあって傘の骨は折れるし、しかも真冬並みに寒い。ダウンジャケットにコートを重ね着して、これじゃ先が思いやられると心配しつつ、いったんホテルにチェックイン。
小休止後、雨が上がったようなので、イギリス海峡に面した白亜の断崖を散策。
しばらく歩いていると、霧が上がったように好天気になり、アモン断崖からアヴァル断崖の先まで時間をかけて雄大な景色を満喫することができました。
今回の旅行では、シードル街道の周辺に点在する美しい小さな村を巡ることが一つの楽しみでした。交通の便に難があるので、バスのないところはタクシーを乗り継ぐ必要がありました。
オンフルールは木造の教会がある美しい漁港、ブーヴロン・アン・オージュは「フランスの最も美しい村々」に選定されており、15世紀の木組み建物が美しい。
その後、カンで一泊し、明くる日はウイリアム征服王のタピストリー(絵巻物)で有名なバイユーを訪れました。長さ70m あるタピストリーはさすがユネスコ世界記憶遺産に登録されているだけにすばらしい歴史絵巻でした。
その後パリにもどり、モネの庭があるジベルニーに行きました。
パリにいったん荷物を置いて、今度は TGV でブルターニュ地方に向かいました。モンサンミッシェルを遠目に見る風景は今まで経験したことのないすばらしい景色でした。
バスの時間まで余裕があったのでホテルでお茶しながらゆっくり景色を堪能しました。ここの名物オムレツがよく日本のテレビでも紹介されていたのを記憶しています。話の種に賞味しましたが、卵の原価を考えると39ユーロの値段は、かまどの火でもったいぶって作る実演風景、この店を訪れた世界の著名人の写真がべたべた貼られた店内雰囲気など付加価値の対価として妥当なものか一寸頭をよぎりました。
港町サンマロに一泊しましたが、海に突き出るように城壁に囲まれた旧市街の散策は楽しいものでしたし、海を眺めながらの夕食もひときわ美しいものでした。
次の日はディナンの街に立ち寄りパリに戻りました。
ディナンはのどかに小鳥の声も聞こえて落ち着いた小さな街です。
訪れた村々ではカキ、海鮮プレート、魚のスープ、ガレットなど食べ物も堪能しました。
最後の日はパリ市内見物で何カ所か回りましたが、バスティーユの朝市見学やガラス屋根に覆われた古いアーケード(いわゆるパッサージュ)を少し歩いたことも楽しかったです。
横田さんには今回もお世話になりました。大変ありがとうございました。