「フランス 凱旋門賞2012」観戦するフランス・パリへの旅
期間:2012年10月5日~2012年10月10日
D.Y 様
2012年、初めて凱旋門賞を観に行ってきました。
自分で色々手配するのは面倒だったのでパーパスジャパンのツアーに参加しました。
せっかく馬場の内側の指定席で観戦できると謳ってあるツアーなのですが、
写真を普通に撮りたかったのでそちらのチケットは取らない、
というわがままを聞いていただき、スタンド指定席を手配してもらいました。
その他、出発2日前にわざわざ TEL で不明な点がないかを確認してくれたり、
対応がきめ細かく、とても満足しています。
日本時間の金曜日の早朝に自宅を出発。中部国際空港からまず国内便で成田へ。
昼過ぎに成田発 ⇒ シャルルドゴール空港着が現地時間で金曜日の17時頃でした。
時差7時間なので20時間くらいかかってます。
とても大きな空港なので、手荷物受取場所まではモノレールで移動です。
手荷物を受け取って見回すと、周りはやはり日本人だらけ(成田 ⇒ CDG 便なので当たり前ですが)
ただ、幾つか凱旋門賞ツアーがある様で、中にはサンデーレーシングのツアーもありました。
当然オルフェーヴルの出資者の方々が対象のツアーと思われるのですが、
僕の前に座ってみえた方達もその中におられました。
出資馬の応援で凱旋門賞を観に来ることができるなんて羨ましい限りです。
バスでパリ市内のホテルに移動しました。
宿泊したのはメトロのの Rome という駅のすぐ傍の、ベルネ・オペラというホテルです。
一人旅ですがツインが用意されてました。御一人様参加追加料金を払ってます。
好きで一人で来てるわけじゃないんですが、仕方ないです。
とてもきれいで過ごしやすいホテルでした。
早速メトロで凱旋門に行ってみました。
まず、最寄の Rome 駅でカルネというメトロ・バス・RER 共通の回数券を購入。
券売機はちょっと使い方が分かりにくいです。
また、Rome 駅ではユーロ紙幣が使用可でしたが、紙幣不可の券売機しかない駅が多いそうです。
Charles de Gaulle Etoile 駅へ向かいます。
2号線なので乗り換えなしです
横断はできないので、地下道に入り地下でチケットを買って登ってみました
エッフェル塔
駅を出ると、すぐ凱旋門。9年ぶりでしたが、やっぱり何だか感動します。
シャンゼリゼ通りです。入り口で『3脚は使うな』というような事を言われた(気がした)ので何とか手持ちで撮影しています
グランダルシュです
満足したのと、到着直前の機内食でお腹は満たされていたので、
この日はホテルに帰ってすぐ寝てしまいました。
2日目は、モンサンミッシェルへの日帰りツアーに参加しました。
日本語ガイド付きだったので、行きのバスでばっちり歴史の勉強もできちゃいました!
ただ、登場人物にシャルルとヘンリーが多すぎです。
集合は7時20分。
ホテルを出てびっくりしたのですが、10月のパリの7時台は、真っ暗です。
途中でポンレヴェックに立ち寄って。
11時半くらいにモンサンミシェル到着。
残念な天気でした・・・
お酒は弱いんですが、シードルも飲んでみたところ、幸いべろべろにはならずに済みました。リンゴビール、なんでしょうか。おいしかったです。
間近で見ると、かなりの迫力です
商店街を抜けて坂道を登っていきます。思ったほどきつくはありませんでしたが、雨のせいでかなり寒かったです
島に続く堤防の手前のレストランで昼食に有名なオムレツをいただきました。中がしゅわっしゅわっしてました。
堤防道路を無料シャトルバスで移動します。所要時間は3分くらいだったんだと思いますが、酔ってたのでよく覚えていません。
中に入るとちょっとした商店街になってます。残念ながらプラールおばさんのお店には入る時間がありませんでした
中は、まぁ、修道院ですね。
触ると幸運が訪れるという壁があったので、翌日の幸運を祈って、とりあえず触っておきました。
パリに戻ったのは21時前。
翌日に備えてこの日も早めの就寝です。
いよいよ3日目は凱旋門賞当日です。
やたら朝早くに起きてしまいました。遠足の日の小学生状態です。
ホテルを10時頃発、バスでロンシャン競馬場までは15分くらいでした。
入り口で馬場内の指定席に行かれる皆さんとは別行動で、
スタンドにとってあった指定席
には向かわずに、ゴール前に陣取りました。
ディープインパクトの時は日本人がびっしり場所取りをしていて、
現地の方の顰蹙(ひんしゅく)をかったという様なニュースを見た気がするのですが、まぁまぁまばらでした。
タレントさんは数人居ましたが、東海 TV 圏内の僕には馴染みのない方々でした。
凱旋門賞スタート地点の風車です。生で見ると感動します
1R の後に仮柵が撤去されます。
撤去されますが、2R は反対側でスタートして反対側で終わる直線1000m のレース Prix de l'Abbaye de Longchamp です。
3R は2歳牝馬のマイル戦
4R の1400m戦 ( Prix Jean-Luc Lagardere ) は2400mのゴールよりちょっとコーナー寄りにゴールがあるので、思い切り叩き合いながら目の前を通過していきます。
5R はオペラ賞 ( Prix de l'Opera )
そしていよいよ 6R が凱旋門賞 ( Prix de l'Arc de Triomphe )です。
パドックに行ってしまったら戻ってこられない雰囲気だったので、
移動はせずゴール前で本馬場入場を待ちます。
オルフェーヴルは適度に気合が乗っていて、体調もよさそうに見えます
スタート後まもなく後方に下げ、うまく前に壁を作りながらレースを進めるオルフェ&スミヨン騎手。
幾らなんでも後ろ過ぎるのではと思いましたが、直線を向くと豪脚一閃。
一瞬で先頭に立つオルフェーヴル。
残り300mの時点では勝利を確信しました。そのくらい凄まじい瞬発力でした。
白老で生まれたステイゴールド産駒が
稀代のスーパーステイヤー、メジロマックイーンの孫が
何より大好きなドリームジャーニーの弟が
日本競馬の悲願をかなえてくれる瞬間に立ち会える
そう思った次の瞬間
凄まじい勢いで内ラチに向かって爆走するオルフェーヴル。
じわじわと迫りくるペリエ騎手&ソレミア。
それでも何とか粘ってくれとの祈りも空しく・・・
並ばれ。
交わされたところがゴールでした。
吠えるペリエ騎手と、顔面蒼白のスミヨン騎手との表情が対照的です。
そして、オルフェもちょっとびっくりしたみたいになってます。
勝ち馬と位置取りが逆だったなら
あのステイゴールドの仔が差し届かないなんてことはなかったんじゃないかと思います。
先に抜け出したから、惜敗王ステイゴールドの血が騒いでしまったんでしょう。
でも、ステイゴールドの数々の惜敗も、最後の大団円のための前ふりだったんだとしたら
この惜敗も、感動のフィナーレへの序章なのかもしれません。
何はともあれ、アヴェンティーノ号ともどもお疲れ様でした。
凱旋門賞後は表彰式です。
表彰台が馬車に引かれてやってきます。豪快かつ素敵な演出です。
実は、凱旋門賞後もまだまだレースは続きます。
日本人は大半がスタンドから姿を消しましたが、現地の人はまだまだ盛り上がってました。
7R は2000m戦 ( Arabian World Cup )
9Rはここにきて何と4000m戦 Prix du Cadranです。さすがにこの時間になると薄暗かったです。そして、何より寒い!
8R は1400m戦 ( Prix de la Foret )
全レース終了後の散らかり様は、残念ながら日本と一緒でした。
貴賓席もこの有様です
この辺りはどこも一緒なんですね。
本当はすぐにでも帰りたいところだったのですが、帰国は2日後・・・
しょうがないのでホテルに戻った後エッフェル塔まで散歩してきました。
ライトアップされたエッフェル塔はとてもきれいでした。
一生懸命頑張ったオルフェーヴルにも見せてあげたいくらいでした。
失意の内にこの日は床につきました。
ルーヴルです
ポンデザール橋です
建築のことは詳しくないのでよく分かりませんがゴシック建築、凄いです
ノートルダムです
前日に意気消沈した上に、雨だったので本当に散歩しただけでした。
この日の散歩で1つ分かったことは
フランス人も傘はさします!
1人東洋人がズブぬれで傘をささずに歩いている姿は、滑稽(こっけい)以外のなにものでもなかったでしょう。
おかげで帰国後に風邪をひきました。
もう1つ分かったことは
署名スリがめっちゃいます!
若いきれいな金髪のお姉さんに『 Are you Japanese?』と話しかけられ
何やらサインを求められるのですが
『何?分からん!』
となぜかブチ切れて振り切ってやりました。
ということが、数時間で3回ありました。
どうもスリの手口らしいです。知りませんでした。
最終日は
バスで空港に移動して帰国の途につきました。
バスのチケットは自販機でも、バスの車内でも買えます。
空港に着いてから、ホテルにジャケットを忘れたことを思い出しました。
文字通り、今年は忘れ物を取りに戻ります。
そして、今年こそ歓喜の瞬間を!
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