今回の旅行の目的は、二つありました。
一つは、ハリウッド女優にして後にモナコ公妃となったグレース・ケリーのお墓参り。そして、もう一つは、高校時代にたまたま旅行雑誌で出会ったシャトー・ド・ラ・ジェーブル・ドールに宿泊することです。
モナコでは、グレース・ケリーのお墓を始め、バラ園や王宮、日本庭園など、彼女ゆかりの地をめぐりましたが、至る所に彼女の写真付きの開設が書かれたパネルがあり、彼女が未だにモナコ国民に愛されていることが感じられました。
それだけでなく、ガイドさんから、第二次世界大戦で荒廃したモナコを立て直すためにモナコ大公がアメリカのハリウッドに目をつけ、それに「イエス」と言ったのがグレースだったという、いわば政略結婚だった経緯を教えていただきました。
自分が道具と知りながらも、モナコに劇場やバラ園などを創って、元女優として芸術的な感性を生かし、モナコ公妃として、モナコのためにできることを模索したグレースの強さを窺(うかが)い知ることができました。
南仏では、ガイドさんに全部で五つの町に連れて行って頂きました。
マントンでは旧市街を歩き、ニースではシャガール美術館、カンヌでは映画祭の会場、アンティーブではピカソ美術館。
マントンのイタリア国境を前にして。右端はもうイタリアだそうです。
古くからある、漁師を庇護するサン・ミッシェル教会。青い空にオレンジの塔がよく映えます。
モナコ旧市街への入り口。別世界につながっているようでワクワクさせられます。
モナコ大聖堂のところにあるレーニエ大公とグレースの結婚式の写真と解説パネル。グレース・ケリー関連のこのようなパネルがモナコにはたくさんありました。
オテル・ド・パリの中にあるシャネルの店先に飾られているアルベール大公夫妻のご真影。このような写真はモナコでよく見かけました。
美しくライトアップされたグラン・カジノ。近くでは宴会が開かれていて、とてもにぎやかでした。
モナコからニースへ。コート・ダジュールの「天使の湾」。天使の羽の形をしているのでこう呼ぶとか。
ピカソ美術館のお庭から。風が強かったので、波が荒くなっていますが、その波の白色がまた青い海によく映えて美しかったです。
マントンの丘の上から見たイタリア国境に続く地中海の眺め。マントンは、オレンジ系の建物が多く、街全体が陽気な雰囲気です。
ジャン・コクトー美術館。この日は残念ながらお休みでした。コクトーの「結婚の間」の壁画のある市庁舎にも昼休み中で入れなかったため、次回はぜひ行きたいです!
モナコ王宮。王宮内部もよかったですが、隣のナポレオン資料館も、所狭しとナポレオン関連の展示が並べられ、興味深かったです。
本格的な日本庭園です。外人さんもちらほら来てベンチで休んでいたので、現地の人にとっても憩いの場のようです。
オテル・エルミタージュの廊下。まるでお屋敷のようです。絵画や置物が所々に並べられ、歩く人を楽しませてくれます。
夜のオテル・エルミタージュ。オテル・ド・パリに比べてひっそりと建っているように見えますが、ライトアップは見事です。
シャガール美術館のステンドグラス。色々と有名な作品が並ぶ中、これが一番印象的でした!
ピカソ美術館の外観。
そしてエズ村で宿泊です。
宿泊したシャトー・ド・ラ・ジェーブル・ドールは、おとぎばなしに出てきそうな不思議な感じのホテルでした。森の中の洞窟にホテルの部屋が一部屋ずつ埋め込まれています。ホテルの部屋からは、青々とした地中海が見渡せ、息を飲むほどの絶景です!
多くの著名人が宿泊しているそうで、その中には、ウォルト・ディズニーの名もありました。ディズニーランドのヒントはこのホテルから来ているのかな?と思うくらいロマンチックなホテルです。
< グルメ >
日本人に嬉しい、トマトなどの野菜やオリーブオイルがふんだんに使われた料理が多く、ヘルシーで食べやすかったです。海の近くなので、お魚もとてもおいしく、地中海ならではの小魚のフリットもなかなかのお味でした!
何より良かったのは、オレンジジュースです。モナコで宿泊したオテル・エルミタージュ、そしてエズ村のシェーブル・ドール共にオレンジジュースが朝食で出て、それぞれお味は違うのですが、なんとも言えないおいしさでした!
< エステ >
モナコと言えば、エステ!
私は観光メインにしようと思っていたため、余りエステに乗り気ではなかったのですが、どのガイドブックにもエステが載っていて、エステのためにモナコに行く人までいると聞いて、パーパスさんの方で用意して下さったエステのプランを申し込むことにしました。
やはり、エステを入れて正解だったと思います!
レ・テルム・マランは、オテル・エルミタージュと地下通路でつながっているため、系列のお店で使えるカードと一体になっているホテルのキーさえ持っていけば、後は手ぶらで OK です。バスローブとスリッパのままホテルの廊下を通ってエレベーターを降りて廊下を歩けば、エステ施設へ到着します。外国のホテルではスリッパで歩いてはいけないと思っていた私には、とても感激でした!
言葉が分からなかったどうしよう?と心配もありましたが、問診表はないプランでしたし、向こうも英語交じりのフランス語ではありましたが、言いながら向けたい方に体を動かしてくれるので、言葉の心配はありませんでした。エステは、外人のエステティシャンは手がふっくらして大きいため、圧もちょうどよく、とっても気持ちよかったです!
セットになっていたカロリー計算しつくされていると言う食事も、前菜、メイン、デザートとあり、本当に計算しているの?と思うほどのボリュームでしたが、消化はいいようで、夜になるとちゃんとお腹が空きました。
エステ、食事の時間以外は、地中海を眺めながらプールサイドで横になって過ごしました。ちょうど旅行の中日だったこともあり、最高の休日になりました!
また、帰ってきてからも「海外に行って肌きれいになったよね?」と職場の人に驚かれるほどで、日本に帰ってからもなおその絶大な効果に驚かされました。
【 まとめ 】
今回は、行きに思わぬトラブルに遭遇し、成田では二時間遅れの出発、アムステルダム → ニースと行くはずが、アムステルダム → ストラスブール → ニースとなりました。一人で乗り継ぎをしたことがなかったので、不安で仕方がなかったのですが、パーパスさんに電話すると、「大丈夫です、ガイドさんにはちゃんと伝えておきます。何時でもガイドさんは迎えに来ますから。ストラスブール空港は小さいので、乗り継ぎはすぐにわかりますよ」と言う優しい言葉をかけて下さり、ほっとしました。
ところが、それもつかの間、ストラスブールに着くと、今度は「もう飛行機は飛ばせられないからここに泊まって」と言われ、ホテルの宿泊先と夕・朝食券を渡されました。冷たいみぞれが降りしきり、吐く息も白い中で不安で一杯だった私に「私がずっと一緒にいるから大丈夫」と言ってリムジンバスに乗るまで見送ってくださったエール・フランスの職員の女性、電話での事を経緯を説明した時のガイドさんの「大丈夫ですか?今日はゆっくりお休みくださいね」と言う言葉にどれだけ救われたか分かりません。
翌日、無事にニースに着いてからは順調に進み、地中海の美しい眺めをおもいっきり堪能することができました。
周りの方々の有難さを改めて痛感できた旅行となりました。ストラスブールにいたエール・フランスの女性職員の方、現地のガイドさんにも感謝ですが、最初から最後まで私の旅行を影で支えて下さり、色々とお心遣いいただいたパーパスさんには本当に感謝したいと思います。
ありがとうございました!また、ヨーロッパに行く際は是非、よろしくお願いいたします。