個人旅行は初めての二人
かつヨーロッパ旅行も初めて、フランス語はまったくダメ、英語も流暢に会話を交わすレベルは到底及ばず。パーパスジャパンの横山さんから様々なアドバイスを受けていたものの、期待と不安が半々の初老夫婦、さてどうなりますことやら・・・・
期間:2013年10月8日~2013年10月16日
山口 様
GON-000742
かつヨーロッパ旅行も初めて、フランス語はまったくダメ、英語も流暢に会話を交わすレベルは到底及ばず。パーパスジャパンの横山さんから様々なアドバイスを受けていたものの、期待と不安が半々の初老夫婦、さてどうなりますことやら・・・・
座席は長女のアドバイスでプレミアムエコノミーにしたものの、初老夫婦に空路12時間20分はこたえました。
定刻どおりシャルルドゴール空港に到着、しかし空港は改修中で、通常よりかなり離れたターミナルに到着、入国審査、バゲッジ受け取り場所も全く分かりません。つくづく、旗を持った添乗員の「はいこちらですよ~」のありがたさがわかりました。
意を決して空港職員にカミさんがカタコトの英語及びジェスチャーで質問したところ、入国審査は列車に乗って移動しなければならないことが判明、何とかバゲッジを受け取り、入国審査通過、タクシーで本日の宿、Villa Luxembourg に到着できました。ホテルはメゾネットタイプでした。
その後、日本語ガイドの「パリの夜景、イルミネーションツアー」に参加、ライトアップされたエッフェル塔、凱旋門がとてもきれいでした。ガイドさんの解説もユーモアがあり、面白かったです。歴史ある造築物と近代の造築物の対比も興味深いものがありました。
タクシーでモンパルナス駅に移動、しかし、モンパルナス駅は大規模で、掲示板を見ても予約の TGV が何番線から出発するのか全く分からず。インフォメーションに尋ねたところ、あと20分したら再度来なさいとのこと。しかし、出発時刻の20分前に掲示板に到着ホームが示され一安心。そういえば掲示板の表示は出発時刻の約20分前だとアドバイスを受けていたっけ。
さて、列車の再度に20と表示された20号車に乗ったはいいが私たちの指定席にはすでに老夫婦が座っている。「ここは私たちの席ですよ」と例によって英語、ジェスチャーで主張するも相手もフランス語で主張、困り果てていると、近くのフランス人がそれぞれの切符を見て、相手の席は19号車だったことが判明、老夫婦も謝りながら席を移動、やっと席をゲットすることができました。フランスの方の温かさに救われました。
TGV でサンピエールデコ駅に到着し娘夫婦と再会、全身の緊張が抜けていくのがわかりました。
タクシーで娘夫婦とともに、川を渡るように建つシュノンソー城に行きました。日本語の解説を聞きながら内部を見学、敷地内に蝋人形館、生垣で作られた迷路もあり、初めて中世ヨーロッパの雰囲気にひたることができました。
タクシーを呼んでもらい、娘夫婦が予約してくれた、古城をホテルに改築した Chateau De Reignac に到着。ディナー、朝食のビュッフェともとてもおいしかったです。経営者のご夫婦もとても気さくで、フランス郊外の雰囲気を存分に堪能しました。
TGV でアングレームの娘夫婦宅に移動、そこで初めて母親(ミレイさん)に会いました。頬と頬をくっつけハグする例の挨拶に少し照れました。
その後事故で2時間も遅れた TGV でボルドーサンジャン駅に着きました。ボルドーは駅前からブドウ畑が広がっているイメージを持っていましたが、歴史ある建物が多いが下町のような建物も混在する大都市でした。連結バスの車窓からビデオ撮影したら、娘に危ないからやめるよう言われました。
夜は母親(ミレイさん)宅でミレイさん手料理の夕食を振る舞われ、食後はミレイさんの運転する車で夜のボルドーを見学しました。
ミレイさんの家の近くのスーパーで買い物、ミレイさんの母親及び兄夫婦への挨拶を済ませ、ミレイさんの車でボルドーへ。路上のゴミもほとんど目につかず、本当にきれいな街だなと感じました。
夜はバイオリニストのミレイさんが所属するオーケストラに招待されました。女性のオペラ歌手も登場、声量に圧倒されました。夜は娘夫婦の通訳で夜遅くまで語り明かしました。
また自分たちですべてを乗り切らなければならないと思うと気が重いですが、旅の最初よりは少し度胸がついてきました。
オルリー空港では初めての飛行機乗り継ぎという試練があり、かなり迷いましたが、例によってカミさんの度胸とカタコトの英語とジェスチャーで乗り切りました。機窓から見たニースの街並み及び地中海の海の色は忘れられない宝物となりました。
空港からは初めてのバスに挑戦、恐そうな運転士さんに降りる停留所名を示しましたが、何の返事もありません。不安を抱えながら目を皿のようにして停留所の名前を追っていたとき、突然運転士が大声で停留所の名前を告げてくれ、急いで下車しました。ここでもフランスの方の温かさを感じました。
ホテル West End にチェックイン後、私はネクタイ着用、カミさんはドレスに着替えモナコディナー&カジノ見学ツアーに参加しましたが、なんと参加者は私達二人のみ。日本人のコジマさんが運転するベンツを独占状態でレストランサンブノアに到着、ヨットハーバーの夜景を満喫しながらディナーに舌鼓。
その後はカジノに行きました。スロットマシンに挑戦しましたが二人ともあっという間に20ユーロを飲み込まれました。時間が許せばルーレットなどに挑戦したかったのですが、残念。
午前中に徒歩15分ぐらいで、旧市街で開催されている花市に出かけました。花だけではなく食材、生活雑貨が並べられ、とてもカラフルで見ているだけでも楽しかったです。
その後、ホテルからタクシーでエザ村に行きました。約50ユーロもかかってしまい、ニースのタクシー料金はフランスで一番高く、パリの旅行者も驚くと聞きましたが、まさにそのとおりでした。
エズ村は、狭い階段状の通路が迷路のようで、突然、レストランやお店が現れ、歩いているだけでもワクワクしました。夜は予約していたシャトーエザのレストランで、フルコースを堪能しました。翌日は曇りでしたが、空気はさわやかで、その中での朝食は最高でした。
エズの香水工場に行きましたが、個人では工場内は見学させてもらえませんでした。
ニース行きのバスを待っていると、今回のツアーで初めての雨が降ってきました。しかし、ニースに乗車する前にカードを購入しなければならないのにそのまま乗車してしまい、間違いに気付いた私たちは次の駅でそそくさと下車、無賃乗車となってしまいました。(ゴメンなさい)
再度トラムに乗車しニースヴィル駅の近くで下車、駅の案内所で地図を手に入れ、シャガール美術館への順路を教えてもらい、徒歩でシャガール美術館に到着しました。シャガール美術館ではパスポートと引き換えに日本語で説明する装置を渡され、興味深く絵画を鑑賞できました。
その後は夜のニース市街を散策し、ギャラリーラファイエットでお土産を購入しました。
朝食後、私たちがネットで申し込んだニース半日観光に参加するために9時15分に集合場所の B4 ニースプラザホテル前に到着しました。しかし誰も観光客らしき人はいません。ホテルのフロントに名称を聞くも、B4 ニースプラザに間違いありません。9時25分になってもだれも現れず、バウチャー片手に途方に暮れていると、一人の日本人が近づいてきて、「山口さんですか」。よかったー、すぐにワゴン車が来ていざ出発。
このツアーも私達だけ。シャガール美術館、花市はすでに見学した旨を伝えると、見どころを変更するとのこと。まず城跡 Le Chateau のある丘に行きました。眼下に広がるニース市街及び地中海の風景は思わずため息が出てしまいました。その後は高級住宅地のシミエ地区に行き、オリーブの木に囲まれたマティス美術館、円形闘技場跡、木製のシミエ修道院、ロシア街区を見学しました。
ツアー終了後、ツアーガイドから、ギャラリーラファイエットの地下は土産物をたくさん販売しているという情報を得たので再度行ってみるも、工事中でがっかり。フランスはバカンス期間が終了すると、いたるところで改修工事が行われると聞きましたが、まさにその通りでした。
午後に、ニース空港までバスで移動し、空港のセキュリティチェックを通過しようとしましたが、スーツケースの重量超過を懸念して、手荷物にシャンプー、リンス等を移したのが災いし、全部没収されてしまいました。トホホ・・・。
乗継ぎのシャルルドゴール空港では、免税店がたくさんあり、夜遅くまで開いていてたくさんのお土産を買うことができました。
やっと無事成田空港に到着、初老夫婦のフランス珍道中も終わりを告げます。
出発まで様々な質問、相談、ワガママに対応していただき、おかげさまで大きなトラブルもなくとても思い出に残る、実りのある旅行ができました。またフランスの方のご厚情にも触れ、人類はみな兄弟であることを実感できました。本当にありがとうございました。また個人旅行に行く機会ができましたら宜しくお願い致します。
山口様、この度は詳細なご旅行記をお送り頂き、誠にありがとうございました。今回は、ご令嬢ご夫妻との再会や、ボルドーのご令嬢のご主人のご家族へのご挨拶、そしてお二人のご結婚30周年やご退職記念を兼ねたご旅行とのことで、すごく楽しみにされていらっしゃいましたね。ご旅行前は少し緊張されていらっしゃいましたが、とても楽しいご旅行になったと伺い、大変嬉しく思います。
予期せぬトラブルもありつつ、それらを通して現地の方々の温かみに触れられたようでよかったです。ご滞在ご希望だったシャトー・エザもご満足頂けたようで心から嬉しく思います。ご令嬢ご夫妻はフランスにお住まいなので、またご訪問+フランス旅行をお考えとお伺いしました。その際はぜひまたお気軽にお声掛けくださいませ。