貴重な体験がたくさんできた、忘れられない最高の11日間でした。
ニューカレドニア、バヌアツ、どちらもご飯が美味しく(特にバヌアツビーフのステーキは最高☆)、神秘的な自然を堪能できる、素敵な国でした。順番に語ると、長くなってしまうので、一番印象に残った体験についてご紹介いたします。
それはずばり、「ポートヴィラのカバ Bar 」です!
「カバ( KAVA )」とは言わずと知れたバヌアツを代表する飲み物。お酒ではないのに、飲み過ぎると二日酔いになる、摩訶不思議な飲み物です。これを頂けるのが「カバ Bar 」。
8/4の20:00頃、ポートヴィラへ到着した私たちは、ツアーガイドさんに誘われるまま、「カバ Bar 」へ向かいました。
「一日の仕事を終えたバヌアツ人が集う憩いの場所」と聞いていましたが、その場所は暗く、お世辞にもキレイとは言い難い場所に、うつろなバヌアツ人がたまっている、異様な空間でした。その場に着いた最初の感想は「恐い・・・」「ここ入って行って大丈夫?」。いわゆる“酒場”とは正反対のとても静かな場所のため、不気味な感じがしたのです。
躊躇している私達を横目に、現地で暮らされているツアーデスクのお姉さん(日本人)は、颯爽と中へ。「この人なら安心だ」とても頼もしさを感じた瞬間でした。
中ではカバのほか、ビールやタロイモなど軽食も販売されておりました。カバはお椀に注がれて販売されており、一杯100バツ。日本のお味噌汁を入れる木製の器に8分目程注がれてきます。少し多いです。このカバを持ち、対面の水道の前へ移動。
ツアーデスクのお姉さん: 「まずいから一気に飲んで!」
私達: 「どんな味ですか?」
ツアーデスクのお姉さん: 「雑巾の搾り汁」
私達: 「えっっ・・・?!」
ツアーデスクのお姉さん: 「乾杯!!」
とまどう私達をよそに、一気に飲み干し、うがいを始めるツアーデスクのお姉さんとドライバーさん。私達も恐る恐る口をつけると、本当に“雑巾の味”がしました。「これは味わってられない!」と意を決し、一気に飲み干します!すると、口の周りが痺れだし、のどにイガイガ感が。。。味もさることながら、後味が最悪なんです。うがいまでセットでカバなのだと知りました。
飲み終えるとベンチへ移動。私はほとんど感じませんでしたが、妻は「だらんと力が抜ける」感じがしたそうです。カバには鎮静効果があるため、この感じがカバでの“酔い”だそうです。ベンチは満天の星空の下にあり、とても気持ちが良かったことを覚えています。
キレイな空を見上げながら、静かな場所でうとうとする。確かに毎晩通いたくなる気持ちが分かる気がします。私達は初日ポートヴィラ以外にサント島でも「カバ Bar 」へ行きました。サント島では新規開店のキレイなお店を紹介いただき、初日とのギャップに驚きました。店構えだけでなく、サント島のカバは味も良く(泥水のようでしたが・・・)、ポートヴィラより飲みやすかったです。
キレイなお店も良かったですが、薄暗く、恐い思い(?!)をした、ポートヴィラの「カバ Bar 」が、私にはとても印象的でした。
決して日本では体験できない、現地人の生活を感じられる「カバ Bar 」は、一番おすすめした場所です。