フランスワインの旅
2大ワイン醸造地ボルドーとブルゴーニュを訪ねる9日間

期間:2014年10月6日~2014年10月14日
寺嶋 潔 様

GON-000882

フランスワイナリーツアーを楽しんできました

10月6日から14日まで、ボルドーとブルゴーニュというフランスの2大ワイン産地のワイナリーを訪ねる旅に行ってきました。

ぶどうの収穫の終盤の時期で、畑は黄金に色付き、最後の穫り入れを急ぐ人達の姿もみられて、とても美しい風景でした。最盛期の9月は、カーヴの人達が忙し過ぎて、なかなか観光客の相手をしてくれないとのことです。

ボルドー派の運動部の先輩とブルゴーニュ派の私の高齢者コンビで旅の骨格を決めて申込み、細部をパーパスさんに組んでもらいましたが、結果として無駄がなくて、とても楽しい旅ができました。渡された日程表の説明が非常に適切で、旅先で困ったことはほとんどありませんでした。
それぞれの産地の好みは旅の後でも変わることはありませんでしたが、実際に畑の土を踏み、醸造作業を見聞することにより、両産地への理解と愛着が深まって、これからのワインの楽しみがより豊かになると予感しています。

現地で案内してくださったボルドーのマコウさんとブルゴーニュの尾田有美さんは、ともに現地で醸造学を学ばれたワインのプロで、酒造りの専門用語も正確に訳してくださるので、カーヴの人達の説明がとてもわかりやすく聞けました。
また、親切に説明してくれる人がいるカーヴを訪問先として選んでいることがよくわかり、素人相手に商売気なしに力を込めて説明してくれた職人気質の素敵な人々に出会えたことはとても嬉しいことでした。

ボルドーは畑の面積が広く

収穫量が多いので、装置の近代化が進んでおり、カーヴも醸造工場という感じでした。また、赤白ともいくつかの品種を混ぜて造るので、天候に恵まれなかった年でも、ブレンドの比率を変えるなどして、品質を安定させているそうです。

ボルドーポムロール地区で試飲
ボルドーポムロール地区で試飲

ボルドーポムロール地区でオーナーから苗木の説明を聞く
ボルドーポムロール地区でオーナーから苗木の説明を聞く

これにひきかえブルゴーニュは畑の面積がはるかに狭く、昔ながらの装置も使い、手作りの家内工業の雰囲気でした。品種も赤はピノノワール、白はシャルドネの一本槍で、天候の影響がもろに出ます。

ブルゴーニュ アロースコルトン村での試飲
ブルゴーニュ アロースコルトン村での試飲

ブルゴーニュ ジュヴレシャンベルタン村で若い当主と
ブルゴーニュ ジュヴレシャンベルタン村で若い当主と

近年日本以外のアジア諸国のワイン需要が急増して、価格が高騰していますが、生産量の少ないブルゴーニュではその影響がとくに強く、投機的色彩すら帯びているため、生産者からは、「高く売れるのは有難いが、味のわかる人達の手に届かなくなっているのは悲しい」との声がきかれるそうです。

ロマネコンティの畑の前で
ロマネコンティの畑の前で

旅の終わりに立ち寄ったパリでは

パリ大学ソルボンヌ校近くに泊まり、最近できたという同校のブティークを訪ねたところ、売り場主任は日本文学を専攻した人で、「一期一会」を論ずるなど日本文化の造詣の深さに驚きました。

バスティーユ・オペラでは「椿姫」の千秋楽を聴くことができ、総立ちの観客は熱狂ぶりを目の当たりにしました。

数々の楽しい思い出を胸に、プラタナスの落ち葉が舞い、マロニエの実がこぼれるパリを後にしました。

パリ大学ソルオンウ校の中庭で
パリ大学ソルオンウ校の中庭で

ツアープランナーからのコメント

ボルドーとブルゴーニュのご旅行、楽しんでいただけたようで良かったです。
ボルドー派とブルゴーニュ派と好みが分かれていたのですね。それぞれの良さがお分りになったか思います。ゆったりした行程にしましたが、お疲れが出ませんように。

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