今回の旅行目的はフランスのワイン祭りに参加する事だった。
私は世界中を飛び歩いてはいるものの、なかなかワイナリー巡りは思うように行けていない。今年はカナダ・バンクーバー近郊のワイナリー巡りとタイ・バンコク近郊のワイナリー巡りだけだった。ボーヌでのワイン祭りは非常に興味があり、今回飛び込みでパーパスジャパンを訪れ、いろんな希望を話して旅を企画してもらった。
11月15日 羽田を発ち、フランクフルト乗り継ぎでパリに入った。
空港でトランクが出てこなくて一瞬ヒヤリとしたが、探してもらってようやく引き取ることが出来た。手数もかかったけれど、時間のロスが1時間近くかかったことが一番つらかった。
空港からリムジンバスでリヨン ST まで約1時間。ホテルは駅直結のメルキュールで本当に助かった。と言うのも翌朝 TGV に載る予定だったから、駅構内で翌朝の食糧飲み物を買い出し、バスタブにゆっくり浸かりリフレッシュできた。
16日早朝の TGV でデジョンまで、そこでローカル線に乗り継ぎ一路ボーヌへ。
デジョンからの列車はボーヌへ向かう人たちでほぼ満席になった。私の前に偶然にも日本人ご夫婦が座られた。ワイン祭りに関する情報交換したりして旅の癒しを感じた。
ボーヌ駅はちょっとしたラッシュだった。駅からタクシーを探したが全く走っていなかったために、仕方なく歩いてホテルを探すことに、大勢の人の中をトランクを引っ張りながら、数件のお店に飛び込んで道を尋ねても、答えはフランス語、よくわからない!最後に入ったワインショップの女店員が親切にも地図をプリントしてくれた。言葉はフランス語だったけれど、やっぱり意思疎通は出来るものだと自信を持てた。
探し歩くこと駅から約1時間。ようやくホテルに到着し、バゲッジを置き、祭り見学に。
天気は最悪の小雨模様、それでもほとんどの人が傘なしで歩いているので、私も傘なしで歩き回った。ワインオークションはまだ開かれていなかったが、会場を覗き込み写真を撮った。4、5人の日本人が会場周辺に集まって記念撮影をしていた。
私はワインの試飲をしたかったので祭りの会場周辺にあるワイン試飲にチャレンジした。大勢の人が試飲をしていたが、ほとんどボトルを買ってグループで試飲している。中には半分ほど残しているボトルもあり、勝手に飲んでも誰も文句を言わないと思えた。
ブルゴーニュはほとんどが白ワインだからまず白ワインを試した。1グラス8ユーロだったから決して安くはない。でも私の好みとは程遠いものだった。次にボーヌでは有名なワインショップで、買うことを条件に色々試飲をさせてもらった、特級、1級ワインも試飲させてもらったがなかなか思うようなワインにはたどり着かなかった。
日本女性の販売員がいたので予算を言い彼女のお奨めワインから4本を買った(特級&1級)
11月16日はブルゴーニュのワイナリー巡りだ。
ホテルでピックアップしてもらいボーヌ近郊のワイナリーへ。村の名前がブランドになっていることを初めて知った。
ロマネコンティのブドウ畑、社長の家や事務所、ムルソーのワイナリーでは6種類の試飲と見学!ワインの寝かせている状況がよくわかった。薄暗い地下に何万本のワインが熟成の時を待っていた。写真に撮ったが、残念なことに暗くてわかりにくい写真が多かった。
小さなワイナリーで試飲させてもらった1988年の赤が素晴らしい味だった。1本95ユーロと特級でも1級でもないワインとしては高かったが、今までの飲んだことのない美味しい味わいだったので、買ってしまった。
次に村のワイン農家の農協に案内してもらった。次々と試飲した内で1本を購入した。あまりにも試飲を気持ちよくさせてもらったから、そのお礼でもある。
11月19日、今日はピュルニー・モンラッシェの出発日だ。
朝からスタッフが明るく声掛けをしてくれる。当地の有名なワイナリーの経営する本当に素晴らしいホテルだった。ランチもディナーも日本では味わえない美味しいフランス料理だった。駅まで送ってくれたタクシードライバーがあのレストランは最高!と話していたのもうなずける。
ブルゴーニュでは結局赤白8本のワインを購入した。勿論特級も1級も含んでいる。
ブルゴーニュで過ごした3日間で
試飲は30種類を超えたが、特級、1級が必ずしも美味しいとは言えないことも知った。
ただ本当に美味しいと感じた1本は1988年の赤ワインで地元の小さなワイナリーでいろいろ試飲させてもらっているときに、奥から出してきてくれたものだ。その日に樽から出したばかりだというそのワインは色も熟成しており味も申し分なかった。
特級でも1級でもないワインだったが、私がブルゴーニュで試飲したどのワインよりも素晴らしかった、95ユーロは決して高くないと感じた。「ワイン祭り」のボーヌ村ではいろんなショップや屋台を覗いて試飲したが、かなり高くて、この味のワインなら数百ユーロを取られると思っている。
今回は値段、銘柄、級にこだわらず自分の嗜好で選んだワインばかりだ。
今回の私の経験では、名前が知られていないようなワインでも素晴らしいものがあるということだ。日本でいうワイン農家の農協へも行ったがそこでも特級、と1級4種類のワインを試飲したが、私の口には1級ワインが美味しかったからそれも買ったが売り子の女性が「私もそのワインが一番おいしい」と教えてくれた。私の味覚?もまんざらではなさそうだ。
今から、友人たちと来年の「ワイン祭り」に再度訪問することを検討している。