博物館と中世の街を巡る 夏のドイツ9日間

期間:2014年8月9日~2014年8月17日
M.S 様

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ドイツにはまって以来パーパスさんに手配いただき三度ドイツに旅行しましたが、まだ訪れていない場所でどうしても行きたい所がありました。

それは西ドイツのはずれ、フランスの国境沿いにあるフェルクリンケン製鉄所です。ドイツは鉄鋼業で発展した国ですが、閉鎖した製鉄工場を世界遺産としてまるごと保存してあるのがここ。日本でも昨今工場見学がブームになりつつありますが、基本稼働している工場を外から眺めることしかできません。しかしフェルクリンケンは中を自由に歩いて見学することができます。工場好きにはたまりません。

今回はフェルクリンケンと合わせて宇宙・交通関係の展示が充実しているシュパイヤー博物館を訪問するコースを考えたのですが、同行する友人がドイツらしいメルヘンな場所も見たいとのことだったので、前半は私の好みでフェルクリンケン製鉄所とシュパイヤー博物館、後半は友人の好みでハイデルベルグとネルトリンゲン、最後はミュンヘンというユニークなツアーとなりました。

【 シュパイヤー 】

旅行の前半はマンハイムを起点にして各地に日帰りで移動するスケジュールです。

まずは無事にドイツに到着したことを祝って早速ドイツビールで乾杯しました。暑い夏だったため冷えたビールがほんとうにおいしく、ああまたドイツにこれたんだな、と実感することができました。

翌日はシュパイヤー技術博物館とジンスハイム自動車技術博物館の見学です。まずは宇宙関係と飛行機の展示が充実しているというシュパイヤー博物館へ向けて出発。ところがシュパイヤー中央駅で降りなければいけないところを、間違えてひとつ手前のシュパイヤー駅で降りてしまいました。次の電車は30分後。

焦ってもしかたがないと駅のホームでゆったりと次の電車を待っていると、駅のホームにいたおばさまがドイツ語で話かけてきました。旅行用のドイツ語会話本を頼りに解析を試みた結果、かつてその方の家に日本人がホームステイしたことがあったそうで、私たちが日本人らしいとわかって話しかけてきてくださったとのこと。その後はドイツ語と英語のちゃんぽんで楽しくおばさまとおしゃべり(なんとか通じるものです)思わぬところで楽しく国際交流することができました。

その後、無事にシュパイヤーへ到着。まずは博物館へと向かいましたが、ここが想像以上に広く、また展示物が充実していて、乗り物好きにはたまらないすばらしい場所でした。
まずは展示場のような広いホールへ。ここには年代物の自動車・バイク・蒸気機関車が所せましと並べられています。乗り物のとなりには当時のファッションを再現したマネキン人形も展示されており、ちょっとしたジオラマのようになっています。

一通り見て外にとびだすと、今度は飛行機がたくさん屋外展示されている広場へ。この博物館の一番の見どころはジャンボジェット機が一機まるごと展示されているところでしょうか。螺旋階段を上り、飛行機の真下のテラスに到達。ここですでにビル4階分くらいの高さがあります。その後さらに階段を上って飛行機の中へ。翼部分が展望台のようになっていて歩くこともできます。眺めは大変よいのですが、結構な高さがあるので高所恐怖症の方には少々つらいかもしれません。

次は一番奥にある宇宙関係の展示館へ。ここの目玉はロシア式スペースシャトルのブランです。実際に宇宙へ行っていないとはいえ、実機の迫力はさすが!他にも宇宙関連の展示は大変充実しており見応えタップリでした。

ほかには潜水艦などもあり(中に入れます)あまりのボリュームにギブアップ・・・でも一番見たいところはしっかりおさえたので大変満足しました。ミュンヘンのドイツ博物館もそうでしたが、ドイツの技術系博物館の規模と充実度は半端ありません。できれば1日は時間をとりたいものですね。

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すでに体力がつきてしまったので、ジンスハイム博物館はあきらめ、午後はゆっくりとシュパイヤーの街を散策することにしました。

シュパイヤーには世界遺産の大聖堂がありますが、立派な大聖堂で大変素晴らしいものでした。また、街自体もきれいでこじんまりしていて、お散歩するには絶好な場所。ちょうど夏祭りをやっていて街の中は大変にぎやかでした。私たちもお祭りをひやかしたり、きれいな街並みを眺めながらお散歩したり買い物したりと楽しい時間を過ごすことができました。

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【 ハイデルベルグ 】

三日目はハイデルベルグを訪れました。ドイツ最古の大学があった街らしく、古くて重厚な街並みはまさにドイツ、といった風情を漂わせています。ここでは観光に徹し、ハイデルベルグ城や大学を見学したり、ネッカー川沿いの遊歩道をお散歩したり、ショッピングを楽しんだりしました。

また、ハイデルベルグのホテルはグレードを上げて、パーパスさんおすすめの邸宅風ホテル「ヒルシュカッセ」にしたのですが、ここが山小屋風の大変かわいらしいホテルで素敵でした。お部屋はすべてスイート、インテリアも花柄の壁紙だったり天蓋付ベッドだったり、まさしく女の子の夢がつまった夢の城(笑)。ここぞとばかりにお姫様気分を堪能しました。

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【 フェルクリンケン製鉄所 】

いよいよ今回の旅の一番の目的であるフェルクリンケン製鉄所へ向かいます。まずは特急でザールブリュッケンに向かい、そこでローカル線に乗り換えます。

まもなくフェルクリンケン駅に到着・・・というところで、目的のフェルクリンケン製鉄所が見えてきました。とにかく巨大。まわりにあまり大きい建物がないせいか、その大きさと威容さが際立っています。

駅から歩いて10分足らずで工場に到着。一応見学コースは設定されているもの、いくつものルートに分かれていて自由に見学することができます。私は溶鉱炉のあった建物からスタートしました。中は暗く、フェルクリンケン製鉄所の歴史紹介ビデオを流していました。鉄鉱石置き場(現在はギャラリーになっている)を通り抜けるとヘルメット着用の案内。いよいよ本格的な工場見学が始まります。

ここからはひたすら階段を上りますが、スケスケな階段でしかも結構高い。ここで高所恐怖症の友人二人が脱落しました(笑)。階段を上りつめると、かつて鉄鉱石を溶鉱炉に運搬していたベルトコンベアーが延々と続いている広い場所に出ます。ベルトコンベアー沿いに工場を見ながらぐるぐると降りてゆき、最後は敷地の周りにある廃墟のようになった施設を見ながら入口に戻りました。
工場は整備のために、必ずどの場所にも人が通れる通路が設置してあります。ほんとうに危ない場所はさすがに通行止めになっていましたが、基本自己責任でどこでも自由に歩いて見学することができるのが素晴らしい。日本とは全然違いますね。

そして、配管や送電線やタンク・機械はそのまま残っているのですが、錆びていたり木が生えているところもあり、工場好き・廃墟好きにはたまらない場所です。まるで異世界に迷い込んだような気持ちになりました。

見学時間が短くて全部見ることができなかったので、ここはいつかもっと時間をたっぷりとって再訪したいです。

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【 ミュンヘン 】

フェルクリンケン探訪の翌日はミュンヘンへ移動しました。
旅行前半はお天気が良く、暑くてばててしまうくらいだったのに、ミュンヘンは肌寒くてびっくり。しかも雨が降っていました。なんとかホテルまで移動し、一息ついた後はさっそく街へくり出しました。3度目、5年ぶりのミュンヘンでしたが、以前来たときとかわりなく、街はきれいで活気にあふれていました。懐しさを感じつつ大通りを抜け市庁舎広場をぶらついた後、遅めの昼食ということでビヤホールに入り、ソーセージとビールで乾杯しました。

ところがここで大事件が。トイレにいった友人がなかなか戻ってこないと思ったら、ウェイターに「あれはあなたの連れではないか」と声をかけられました。連れられて店の奥にいくと、友人が出血して店の床に倒れているではないですか!トイレにいく途中に貧血をおこして倒れてしまったのですが、その際に顔を強打した様子。お店の人がすぐに救急車を呼んでくれたので、そのまま病院へいって手当を受けました。

その日は応急処置のみで、翌日治療を行うのでまた病院にくるようにとの指示。次の日はネルトリンゲンに行く予定だったのですが、急遽取りやめて翌日は友人の治療に付き添い一日病院で過ごしました。友人は骨折していましたが幸い命に別状はなく、予定通り日本にも帰れるとのことでとりあえず一安心しました。

一時はどうなることかと思いましたが、お店や病院の方々のご親切、そしてパーパスさんと保険会社のサポートのおかげでなんとか対応することができました。関係者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。どうもありがとうございました。

ミュンヘンでの最終日は観光できなかった二日分を取り戻すべく、精力的に動きました。まずは買い物!と思って朝一番に飛び出したのですが、時間になってもお店が開かない。あれ?もしや・・・と思ってガイドブックを確認したところ、なんとその日はマリア被昇天日ということでドイツは祝日なのでした。ちょっとがっかりしたのですが、ここで意外なサプライズが。
キリスト教の祝日のため、教会のミサがスペシャルバージョンだったのです。フラウエン教会では生のフルオーケストラの演奏付。聖ペーター教会は内部の飾り付けが大変凝っていて、教会の中がまるで森のようになっていました。ほかにもパイプオルガンの演奏があったりコーラスの讃美歌があったりと、普段ではなかなか体験できないような素晴らしいミサを見学することができました。

教会めぐりの後はホーフブロイハウスでランチをして街を散策。途中ケンピンスキー フィアー ヤーレスツァイテン ホテル ミュンヘンでお茶をしましたが、ラウンジでゆったりできて、贅沢な気分を味わうことができました。

ベロタクシーで一度ホテルに戻り、今度は市電を使って市内を一回り。最後はイーザル川沿いを散歩してホテルに戻り、部屋でゆっくりと食事。ミュンヘン最後の晩を楽しみました。

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大きなトラブルに見舞われたものの、今回のドイツ旅行も大変充実した楽しい旅行となりました。まだまだドイツ熱は冷めそうにもありません。またいつの日か再訪したいと思っております。

ツアープランナーからのコメント

すっかりドイツリピーターの S様!宇宙や交通の先進技術と昔ながらのオレンジ屋根の可愛らしい街並の両方をめいっぱい楽しまれていて嬉しいです。トラブルもございましたが、大事に至らずに本当に良かったです。今後とも、よろしくお願い致します。

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