毎年、海の日がらみで父と旅行をしていましたが
六日間で行けるところは限られていてここ数年はアジア圏ばかりでした。
飛行機での移動をせず羽田からの夜便を利用すればヨーロッパに行くのも可能だということに気がつきました。かくして八十五歳の父との四泊七日のパリ旅行が実現しました。
出発当日 台風の影響で中央線篠ノ井線北陸新幹線と大周りして上京した父と無事合流。まだ暗いパリに到着しました。
荷物を置いてホテル近くのモントルグイユ通りへ。
キッチンのついたホテルだったので ここへは毎日食材やワインを買いに通いました。
パレロワイヤルを経由してルーブル美術館へ ピラミッドの入り口の行列をよそにポルトリヨン口では三人目でした。
前日からの疲れもあり急に父の疲れが出てきたので予定を変更。休憩がてらヴァトヴュスで一周し土曜日のパリをながめました。
二日目は人影のまばらな朝のモンマルトルから
七時にホテルを出たので帰る頃に物売りがやっと御出勤でした。
シャンゼリゼで朝ごはんを食べ夕食の買物をして一旦ホテルへ。
父は休憩、私はレアルで買物です。
夕方、近くの教会でミサの前のパイプオルガンコンサート。その後はぶらぶら歩いて国立近代美術館に行きました。
三日目も朝早くにシテ島へ
前はそんなに並んだ記憶のなかったノートルダムの塔ですが、なんと二時間半並びました。その間父は前のカフェで休憩。年齢でも体力でも上に上るのは今年が限界だと思いひたすら待ちました。
夕方からはサントシャペルの弦楽四重奏のコンサートに行きました。
四日目はサンルイ島からマレへ
リニューアルしたピカソ美術館はこじんまりしていてとても良かったです。
午後はベルサイユ宮殿からシャルトルへ。暑かったのでベルサイユは簡単に見学しました。
日没後「なんでこんな田舎町に連れて来られたのかやっとわかった。」
父がそう言いました。
五日目
チュイルリー公園からオランジェリー美術館へ行きました。
ランチのあとはパッサージュを見学しパリの観光は終わりました。
最後にカフェで父が今回の旅の感想を一言
「べりーぐー」
いい親孝行が出来ました。