夏の北欧
ソグネフィヨルド周遊とヘルシンキ&コペンハーゲンの旅10日間

期間:2015年7月15日〜2015年7月24日
浜崎 純 様

GON-000976

1日〜2日 デンマーク(コペンハーゲン)

コペンハーゲンはアルネ・ヤコブセンが設計したホテル、ラディソンSASロイヤル・コペンハーゲンに泊まりました。
北欧に行くにあたって唯一泊まりたかったホテルです。

ヤコブセンが設計した当初そのまま保存してある部屋が606ヤコブセン・スイート。
宿泊者が居なければ見学させてもらえるというので、お願いしました。

綺麗なブルーのエッグチェアやスワンチェア。
ロビーにも革張りの黒いエッグチェア、部屋には赤いスワンチェアがありましたが、やはりブルー一色で統一された部屋は独特の雰囲気を醸し出していました。

翌日はこれまたヤコブセン設計のベルビュービーチへ。
中央駅から電車で15分くらいの所にあるビーチです。
監視塔とシャワー、更衣室など全体を設計したそう。

街からちょっとしか離れていないのに、リゾート地のようで、老夫婦が仲良く海水浴をしたり、日向ぼっこして本を読んでいる人がいたり。
本当にノドカでとてもノンビリできました。
天気も素晴らしく、海面がキラキラしてとても癒される風景です。

もうひとつの目的、人魚姫。
人気はないけど、多分みんな必ず来る場所。
街からはちょっと離れたカステレット要塞の先の海沿いにちょこんとありました。

世界三大ガッカリの中で2つは制覇していたので、北欧に行く事になって是非とも行きたかった場所です。
小さい小さいと聞いていたので、そんなにはガッカリもしなかったけども。
最後はストロイエを散策しつつホテルに帰りました。

この旅の中で一番歩いて一番暑くて一番疲れたのがコペンハーゲン。
石畳みの街、侮ってはいけませんでした。

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3日〜4日 ノルウェー(ベルゲン~オスロ)

ノルウェー第二の都市ベルゲン
ノルウェーはフィヨルド観光に一番近い都市でノルウェー第二の都市ベルゲンに向かいました。
小さな街を想像していたら、意外にも大きく(小さいは小さい)山あいには可愛いいかにも北欧!という家々が立ち並んでいました。

ベルゲンにはブリッゲンというユネスコ世界遺産があります。
路地に入るとなんとも不思議な空間。建物が傾いているので、そこここに鉄骨で補強してはあるけど、それもいい趣きになっています。
シルバーや皮革の編み物のお土産屋さんがたくさん入っていて見ていて飽きません。

ブリッゲンから少し歩いたところにフロイエン山に登るケーブルカーがあり、頂上に数分で着くことができます。
ケーブカーを縫うように道もあるので下りはその道を下ってくるのも楽しそうです。
頂上には展望台とお土産屋さんがあり、展望台からはベルゲンの街が一望でき、とてもいい眺望です。

ケーブルカーから下りてそのまま坂を下っていくと魚市場があります。
名物の干し鱈や、カニ、サーモン、キャビアなどの魚介類はもちろん、ムース、鯨、トナカイのサラミ売っていました。
小さい港なのに大型客船が停泊していて、ちょっと不思議な景色。
フィヨルドなんだなぁと実感しました。

今回初めてちゃんとしたレストランに入って、名物のバカラオと言う干し鱈のトマト煮を食べました。
寒い国のせいかちょっと塩分はきつめです。

フィヨルドにいくために立ち寄る程度で考えていた街だったのですが、なかなか素敵な町でした。

ブリッゲン
ブリッゲン

フロイエン山
フロイエン山

サラダとバカラオ
サラダとバカラオ

ブリッゲン
ブリッゲン

魚市場
魚市場

翌日はいよいよフィヨルド観光
世界最大で通年みられる一番人気のソグネフィヨルド(ネーロフィヨルド(世界遺産))。
朝8:30くらいから最終目的地のオスロまで約14時間の長旅。

ベルゲン→(鉄道)→ヴォス→(バス)→グドヴァンゲン→(フィヨルドクルーズ)→フロム→(フロム鉄道)→ミュールダール→(鉄道)→オスロ

鉄道移動が多いものの、車窓からの景色は見飽きることもなく、上の行程はナットシェルパスというフリーパス+オスロ行の切符で何も迷うことなくオスロまでたどり着けました。
当日はあいにくの雨でかなり寒かったのですが、ダウンとレインウエアを着て頑張って見ていました。

切り立った岩肌の不思議な、また雨のため霞がかっていて幻想的に風景にもなっていました。
晴れてれば爽快な風景を堪能できたのでしょうが、これはこれで趣がありました。

オスロまでの道のりはここから6時間以上もあるのですが、車窓からの景色は本当に見飽きませんでした。

オスロには夜22:30過ぎに到着。
翌日はもうフィンランドに向けて出発するので観光時間はほぼありません。
しかも日曜でほとんどのお店もやっていないので、オスロ大聖堂と王宮と市庁舎を見学してささっと移動しました。オスロはとても天気がよく、すがすがしい天気で居心地のいい街でした。

ベルゲン駅
ベルゲン駅

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フロム鉄道
フロム鉄道

オスロ
オスロ

グドヴァンゲン
グドヴァンゲン

フロム鉄道
フロム鉄道

フロム鉄道
フロム鉄道

4日~8日 フィンランド(ヘルシンキ)・エストニア(タリン)

ヘルシンキ!最終にして一番の目的地!(どっかでも言ったな…)

今回はあまり下調べをして来ないようにしていました。
調べ過ぎると現地でつまらなくなるから。
なんとなーく、行きたい場所だけpickしておいたのだけど、中央駅に着くか!って頃に見たような事がある建物?アアルトっぽい?
後で調べたら、有名なフィンランディアホール!こんな近くにあったとは…

ヘルシンキのホテルも中央駅の駅前にあって便利!(今回ベルゲン以外は駅前ホテル!)
古いけど趣きがある。でもちゃんと綺麗です。
ベルゲンとオスロのホテルには狭くてポットがなかった。
着いたらお茶を飲みたい日本人はポットがなくて落ち着かなかったので、一番に確認したのがポット!
ちゃんとあって、歓喜しました!
(ベルゲンのホテルはロビーにコーヒーサーバーとお湯が置いてありました)

ヘルシンキは4泊 初日は・・・
マリメッコ本社とイッタラに行きました。

それまであまり日本人観光客に合わなかったのですが、マリメッコ本社にあるアウトレットはほとんどが日本人!!
かなり長居してしまったので、ついでにマリメッコ社食でランチを取ることに。
1人€10のバイキング形式。自然派の食事に食器もマリメッコ!ウキウキしながら食べましたが、スープはイマイチ。
マリメッコと違ってアウトレットはあまり安くなってはいなかったけど、イッタラのマリボウルとオリゴのエッグカップがかなり安くなっていたので購入!
あまり、重くしたくなくてマリメッコをガマンした反動で余計に重い食器を買ってしまいました。

時間に余裕があったので、ハカニエミ・マーケットホールにも寄ってみました。
映画「かもめ食堂」でも登場した屋内市場です。

2階は雑貨等売っていて、ここにも小さいながらもマリメッコがあり一部アウトレットになっています。
いわゆる骨董品屋さんのようなお店もあって、ビンテージのイッタラやアラビアなどの食器を置いているお店があって、探してみたらイッタラのフローラがありました!

日本のビンテージ市で買った同じものが値切って¥5500だったものが、なんと€16!(2千円ちょっと)
食器はもう買わないつもりだったけど、出会ってしまったからにはしょうがない!!
ちょっとだけ値切ってもらいました!
2個買っても日本で買ったのより安い!
こんなことは物価の高い北欧に来て初めての事だったので小躍りしたくなるくらいでした!
その後はあまり時間がないながらもマリメッコ本店や、アカデミア書店などで満喫。

元老院
元老院

マリメッコ食堂
マリメッコ食堂

アカデミア書店
アカデミア書店

マーケット市場
マーケット市場

マリメッコ
マリメッコ

アラビア
アラビア

マーケット市場
マーケット市場

カンピ礼拝堂
カンピ礼拝堂

翌日はお隣の国へ
バルト三国のひとつエストニアの首都タリンへ!
朝早くでる大型フェリーで2時間ほど。
タリンの旧市街はユネスコの世界遺産に登録されている城塞都市です。

タリンでは日本語のガイドを頼んで、旧市街だけでなく、港から旧市街と反対側のカドリオルグ宮殿&公園や歌の原(Gustav Ernesaks memorial )も案内してもらいました。

ガイドさんはエストニア人のシシさん。
日本に留学したこともあって、とても日本語が堪能です。
歴史風景をちゃんとガイドしてもらってエストニア人の生の声が聞けてとても勉強になりました。
エストニア人の気質は日本人に似ているなぁと思ったり、独立のことなどはバルト三国としてひと括りにしていたけど、当の本人たちはそれぞれの国に誇りを持って独立しているとか。

旧市街は小さい町ですが、中世の建物と石畳がおとぎの国のようで、とても素敵な街です。
旧市街は下町と山の手に分かれていて、山の手の小高い丘の上にあるのがトーンペア地区にはお城やかつての国会議事堂や貴族の館があり、下町は庶民の町という感じで小さな商店が軒を連ねていて、今はお土産屋さんやカフェになっています。

お昼は城壁の中にある博物館に併設されているカフェへ。
木の回廊のオープンカフェになっていたので下がちょっとすけていて怖かったですが、展望台とはまた違った景色と風が気持ちよいカフェでした。

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フィンランド最終日
お待ちかねのアアルト探訪。
朝市に行きたかったので、この日も朝食を抜いて向かうと結構な寒空の雨模様。地元客相手の八百屋と小さなオープンカフェくらいで惹かれるものがなかったので、サーモンスープだけ飲んでそのままヒエタラハティーの蚤の市にも行ってみましたが、どちらもこの天気のせいか閑散としていました。

だんだん雨も上がってきたくらいにトラムで20分ほどいったところにあるアルヴァ・アアルトのアトリエに向かいました。
内部は11:30~のガイドツアーに参加のみ見学できます。
写真では何度も見ていますが、実際にみるとこじんまりした感じです。それでも建物が中庭に開けているので、逆に広がりを感じるのでした。

食堂、作業スペース、ミーティングルームなどの説明を受けたあとは自由見学。現在もスタッフが働く作業スペースは立ち入り禁止でしたが、アトリエにしてはずいぶんキレイにしているなぁという印象。

その後、徒歩15分ほどのアトリエ自邸に向かいました。
写真で見ていた時は、森の中にある別荘のようなイメージでしたが、実際は団地や小学校に囲まれた住宅街にありました。

内部は当初アトリエとして使っていたミニスタジオと書斎を大きな引き戸で介して住居スペース(リビング、ダイニング、キッチン)が1階にあります。
二階は家族のリビング、夫婦の部屋、子供たちの部屋とゲストルームとサニタリーそれに庭を望むバルコニーがリビングを取り囲むように配置されていて、無駄のない配置をしています。
引き戸が使われていたからか、こじんまりとしていたからか、どこか日本的な感じがしました。

ヘルシンキ中心部に戻る前にトラムの駅前にあるカフェにふらりと入ってみました。
地元の人たちが憩う素敵なカフェで、観光客もほとんどいないのでつかのまのフィンランド人の日常を味わうことができました。

中心部に戻って、空港からの道すがらに見えたフィンランディアホールへ向かいます。
もちろんホール内部には入れませんが、ロビーは自由。
アアルト意匠盛りだくさんのデザインがそここにあふれていて思わずニヤけてしまいました。
外観もこれぞアアルト!不思議な地形ですぐ脇は池のある公園かと思ったら、なんとテーレ湾という海でした!

そのまますぐ近くにあるテンッペリアウキオ教会へ。
岩盤をくりぬいて作った教会で、裏から訪れた私達は屋根を通って入口に廻りました。
上から見るとただの岩だったので、内部がこんなに広いと思いもしませんでいた。
こちらは写真のイメージ通り。訪れた時はちょうどパイプオルガンの演奏がされいて、まさに洞窟内部に響くような荘厳な音でした。
ハイサイドライトのような360°ある天窓から光が差し込んで岩の冷たさを感じることなく、かえってあたたかみのある空間を醸し出していました。

途中アルテックやテキスタイルのお店で買い物しつつ、足を延ばして最後の晩餐へ!
最後の晩餐は日本人なら行ってしまうだろう、カハヴィラ・スオミ。
映画「かもめ食堂」の舞台となったこのカフェは、日本人観光客がいっぱいだろうと思っていましたが、夕食の時間はそれほど混んではいませんでしたがやはり日本人がほとんど。

訪れてみると日本人のスタッフに日本語メニュー。
日本人がやはり多いのからなのか?オーナーが代わったのか、地元に根づいたカフェをうたっていただけに少しがっかり。
定食を頼むと飲み物飲み放題、サラダとパン食べ放題、デザート付!(もしかしたらランチの残りかも?)

せっかくここまで来たので、腹ごなしに近所をお散歩。「かもめ食堂」ロケ地めぐりです。
カイヴォプイスト公園の先にある海に面したカフェ・ウルスラ。
映画の中ではリゾート地かのようで、大きな帆がシンボルになっています。

まだ営業中でしたが、素通りしてカイヴォプイスト公園の小高い丘に登りました。
日没が22時過ぎなので、この時間帯はいつもホテルに帰っていたみたいで、夕陽を見ていないなーとちょうど話していたのです。
丘に登るとちょうど夕陽が目にささってきました。
海からの心地よい風ときらきらした水面。方向は残念ながら逆だったけどキレイな夕陽。
最後にして清々しい時間を過ごすことができました。

アアルトアトリエ
アアルトアトリエ

アアルト自邸庭より
アアルト自邸庭より

フィンランディアホール
フィンランディアホール

カハヴィラスオミ
カハヴィラスオミ

夕陽
夕陽

アアルトアトリエ
アアルトアトリエ

アアルト自リビング
アアルト自リビング

テンッペリアウキオ教会
テンッペリアウキオ教会

カフェ・ウルスラ
カフェ・ウルスラ

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今回の北欧旅行は・・・

時間があるようでまったく足りなかった。
雑貨屋巡りをしたかったのに時間もなく、また物価が高すぎて買う気にあまりなれないという落とし穴。

苦労した点は、市街-空港の移動。バスのチケットや電車の切符の買い方(自販機)がよくわからなくて右往左往したこと。
良かった所は、どこの街にもコペンハーゲンカードやヘルシンキカードなど、いろいろな交通機関や博物館などが無料になるカードがあって、いちいち切符等を買わずに、バスやトラムなどの路面電車に乗ることができたこと。

なによりも今回は移動が多く、飛行機だけでも4~5回乗ったのですが、チケットやバウチャーに同封されていた最終旅行日程表が旅のしおりのようで、スケジュールが網羅されているので、最後までそれに助けられました!

北欧の人たちは一見気難しそうですが、話してみるとみんな笑顔で接してくれて、つたない英語でも常に理解してくれようとしてくれて、居心地のいい街ばかりでした。
なんといっても美男美女が多いので建物や雑貨などのデザインだけでなく、目の保養になるものが沢山ありました。

今度は冬のオーロラとフィンランドサウナを体験しにまた訪れたいと思います。

ツアープランナーからのコメント

たくさんのお写真をありがとうございます!
ショッピングにデザイン見学に自然堪能と、北欧滞在をあらゆるテーマでお楽しみいただけたようですね。
日が長~いのも、夏の北欧ならでは。充実した時間をお過ごしいただけてよかったです。

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