本場イタリアのオペラを鑑賞 南イタリア・シチリア島紀行10日間

期間:2015年5月25日~2015年6月3日
中込 様

GON-000997

シチリアに着いた次の日の朝、ホテルの窓から観たジャガランタの紫色の花が雨に濡れている景色に始まったシチリアと南イタリアの旅は、帰国して時が過ぎても今も鮮やかに思い出されます。

実際に雨に降られたのはこの初日だけで、残りの日程は晴天に恵まれ、イタリア独特の抜けるような青い空と海、美しい風景や素朴で優しい人々とのふれあいを堪能した旅になりました。

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ローマ経由でパレルモの空港に

着いたのは夜遅く、現地ガイドの原さんが空港で出迎えてくださいました。
初めての南イタリアで、なんとなく「治安が悪い」などの印象があったのですが、ガイドさんのお話によるとシチリア人はむしろ、融通が利かないほどの生真面目な人が多いとのことで、空港もあまり混雑もなく落ち着いた雰囲気なのにほっとしました。
この日は「ポリテアーマ劇場」というシックな劇場前の広場に面したホテルに泊まりました。

次の日はモンレアーレの素晴らしいモザイクのあるドゥオモを見学、その後パレルモ市内に戻り、王宮の見学、こちらの礼拝堂のモザイクも大変輝かしいものでしたが。

この日は日中はほとんど雨で、時に強くなったり小雨になったりという天気で、美しい中庭などをゆっくり見られなかったのは残念でした。それでも、パレルモの市場を散策して、庶民の味を楽しんだり、お惣菜を真空パックにしてもらいお土産にしたり、と十分に満喫しました。

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今回の旅の一つの目的はオペラを見ること。

パレルモにはイタリアでも屈指の「マッシモ劇場」があり、夜はヴェルディのオペラ「仮面舞踏会」を見に行きました。ゴッドファーザーIIIのラストシーンを撮影したことで有名な豪華な階段を上り、劇場の方の案内でロイヤルボックスにてオペラを楽しみました。

旅の仲間の中には着物をお召しになった方もあり、場内、また帰りの道すがら、大変人気があって、「着物」という民族衣装のパワーを再認識する楽しいひと時でもありました。

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パレルモに2泊して、シラクーサへ移動、途中アグリジェントでギリシャ神殿群。

ピアッツァアルメリーナで古代ローマ時代の貴族の屋敷跡を見学しました。
シチリアはとても起伏に富んだ歴史を持ち、その時代時代の解説を聞きながら歩いていると時の経つのを忘れます。
こうした歴史の遺産を大切に修復をしていることにも感動を覚えます。

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シラクーサはそんな中でも特に重要な都市だった歴史を持つ街で、考古学公園や海辺の散策など、いたるところでギリシャ神話の世界がそのまま活きているように感じます。

ホテルはドゥオモのすぐ裏にあり、レモンの樹の下のオープンテラスで、広場を歩く人を眺めながら朝食はちょっとないほど楽しい忘れられないひと時でした。

ドゥオモ前の広場はいつも美しく整備されていて、夜には人が集まってきて、カフェでお茶屋アイスクリーム等も楽しめます。私もつい調子に乗って、イチゴのパフェを食べました。

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今回の旅程中、特にお願いして連れて行っていただいたのが、ヴィッツィーニという小さな街。
ここはオペラ好きには見逃せない、なんと、マスカーニの名作オペラ「カヴァレリアルスティカーナ」の舞台になった村なのです。

「カヴァレリア・・」は実話を元に作られたオペラで、原作者の資料館には実際にオペラで使用した衣裳も展示されていますが、何より興味深いのは、主要人物の家などがそのまま見ることができるので、オペラの舞台が臨場感をもって迫ってくるようです。案内してくださった方の依頼で歌を歌ったり楽しく過ごしました。

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その日は午後はバロック建築の街並みが美しいラグーザへ立ち寄ってからシラクーサへ戻り、海に夕陽の沈むのを眺めながら、海辺のレストランで夕食をとりました。

この歴史に溢れた街の夕暮れは心に深く刻まれるようです。

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シラクーサに2泊の後、タオルミーナ経由でメッシーナへ。

タオルミーナではギリシャ劇場の上からこれぞシチリア旅行最高の絶景というべき、エトナ火山と海、を存分に眺めました。街は人気のリゾート地で、お店やカフェが立ち並びます。

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メッシーナで1泊したのは次の日メッシーナ駅から鉄道乗り込み、海峡を越えてナポリへ行くため。

列車は一旦切り離してフェリーに乗り、イタリア本土に着くとまた連結して走り出す、という、大変興味深いものです。一両ずつ切り離し、フェリー内部に収まると、私たちはフェリーの甲板に出て、少しの時間船旅を楽しめるのです。

遠ざかるシチリア島とこれから向かうイタリア本土とを眺めながら、海風を気持ちよく受けていました。

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列車は海沿いを走り、ナポリへ。

ガイドさんはカルラさんというナポリのガイドさんにバトンタッチ。
カルラさんのお話では、この日はナポリの市議会議員選挙があり、サッカーはヨーロッパリーグにナポリが出られるかどうかという決定的な試合があり、ナポリはやや騒然としているようです。

着いた日にはイタリア三大歌劇場の一つ、「サンカルロ歌劇場」で「オルフェオとエウリディーチェ」を見る予定で、オペラを見る前にナポリで一番古いという王宮前のカフェ「ガンブリヌス」で軽食を取りました。

サンカルロではパルコという小部屋になっているタイプの客席で、全体が深紅のビロード張りに鏡が設置されている大変豪華な席をとってくださり、優雅にゆったりと過ごせたのはパレルモと同様、本当に素晴らしかったです。

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次の日は、カプリ島へ。

青の洞窟は運次第、とのことですが、無事全員入ることができました。カプリ島は明るく、おみやげ屋さんやカフェも充実していて、できたら一日中ぶらぶらしていたいような気がしました。

次の日はポンペイの遺跡とアマルフィ―観光の1日。ポンペイは火山灰に一瞬にして埋まったため、発掘するとまるでタイムマシンに乗ってきたように街が生き生きと残っていて、不幸なことだが貴重な資料を後世に残す出来事だったのだと思いました。

アマルフィ―はあまりにも有名な観光地で、印象的な教会と幾つかの噴水、そして小さな可愛いお店が並び、カプリ同様、もう少し何もしないでのんびりと過ごしてみたい気がします。

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この日が今回の旅行最後の夜になるので、サンタルチア海岸にあるレストランへ。
まさに本場のサンタルチアだ、というので「サンタルチア」をみんなで歌っていたら、店で働いている人たちも参加、他のお客さんが私たちも一緒に歌わせて、と声をかけていらして、カンツォーネを謳ってくださって大合唱。満月が出て、花火が上がり、最高のフィナーレとなりました。

ナポリには3泊しましたが、ホテルで朝食をとるのが11階のレストランで、ナポリ湾、ヴェスヴィオス火山一望の絶景。今回の旅行では、お食事とともに景観が楽しめるホテルを多くセットしてくださり、お腹と一緒に目も満たされたのが本当に嬉しかったです。

シチリアではどこでも飲めたのに、日本に帰ってきたらただ懐かしいばかりのしぼりたてのオレンジジュースやシチリア独特のボソッとしたパンにオリーブオイルをつけて食べた美味しさ、等、つくづくシチリアそして南イタリアは良いところだった、と思います。

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今回は旅慣れた方の多い仲間でしたが

「こんな楽しい旅はしたことがない」とおっしゃる方がかなりおられました。

それにつけても、まるで親戚か、古い友人のように気さくで行き届いたガイドの原さんとカルラさん、出発から乗り継ぎまで、私たちの姿が見えなくなるまで見送って下さったパーパスジャパンの社員の皆様に御礼申し上げます。

「今回はほんのさわりですよ」と言われたお言葉通り、また機会があったらさらに違うシチリアの顔を見る旅に行けたら、と思っております。

ツアープランナーからのコメント

この度はご旅行記をお送り頂きありがとうございます。シラクーサでの朝食は、とても素敵ですね!私もぜひそこで朝食を頂きたいです!今回は観光、オペラの他に現地の方と歌を歌ったりとご旅行をご堪能されたご様子で大変嬉しく思います。また何か機会がございましたら、お気軽にお声がけください。

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