家庭の事情で大学卒業以来履き続けた2足のわらじの1足を脱ぐことになりました。そこで、離れ家に住む両親も健在で夫婦揃って長旅が出来るのは今のうちと思い長年の夢でしたビートルズゆかりの地を巡るイギリス旅行を思い立ちました。
早速ネットでビートルズ関連の旅行サイトを検索した結果、私の希望を満たしてくれたのがパーパスジャパン様でした。特にビートルズの生誕地:リバプールでは唯一の公認日本人ガイドさんを手配できるとか。パーパスジャパンの三世さんとネット連絡を取り合って家内の希望も取り入れつつ8日間の日程を決めました。
三世さんからのアドバイスを受けつつ滞在6日間のオプショナルツアーの日程を組みましたが、果たして夫婦二人きり異国の地でスケジュール通りにこなせるのかやがて出発日が近づくにつれ私は心配になってきました。特に出発2・3日前ではパーパスジャパンから送られてきた最終日程表を首っ引きで読み返しておりました。
思えば夫婦での海外旅行は2011年の以前勤務していた会社のグアム慰安旅行以来、夫婦二人きりでの海外旅行は1986年のアメリカ西海岸の新婚旅行以来でした。途中迄娘に見送られ、いざ成田空港に到着しブリティッシュエアウエイズの飛行機を見たら、いよいよイギリスに行くんだなあ、と実感しました。
約13時間のエコノミークラス席は少々辛いものが有りましたが
到着間近にイギリス上空の景色を見たらそんな疲れも吹き飛んでしまい、いよいよ憧れのイギリスに到着か、と感激しました。
と、感激の余韻に浸る私達に襲いかかったのは入国審査にあふれる、まるで難民の様な人だかりでした。その昔家族で行ったディズニーランドの人気アトラクションの如き人の波。入国審査を抜けるのに少なくとも1時間半以上はかかったと思います。
さて、入国したらば次はホテル迄の交通手段。ここはガイドブックに従い素直にヒースローエクスプレスに乗って何とかパディントン駅に着きました。
いよいよ当初から心配であった地下鉄です。下調べの結果、7日間のトラベルカードが良いと思いイザ窓口でガイドブックを見せながら出てきたのはオイスターカードでした。当初予定していた金額より少々料金は高めでしたが詳しく問合せる語学力も無いのでここは素直にオーケーしました。しかし結果的にオイスターカードは使い勝手が良くて助かりましたが。
地下鉄、イギリスではアンダーグラウンドが正直これほど乗り易いとは想像外でした。何といっても表示がしっかりしているので間違えにくく旅行中、方面間違えのトラブルは一回も有りませんでした。もっとも、もし心配の際には一本列車を見送って二人で確認しながら乗り込むとゆう注意はしましたが。
思い返せばオプショナルツアーの計画中、やりくりが思う通りに行かずひとつのツアーをイギリス到着の夕方に組もうとしましたが、気が付けばシスル・ケンジントン・コートにチェクイン出来たのは夜の7時近く。三世さんのご指摘通りこの時間帯にオプショナルツアーを組むのは無謀でしたね。
夕食は翌日のリバプール行列車の始発駅:ユーストン駅の下見を兼ね地下鉄に再び乗って駅まで出掛けました。駅前の決して高くはなさそうなレストランでしたが、出された料理の味はまずまず、チェックそれなりで噂通りにイギリスは物価が高いなあ、と早速洗礼を受けました。
清潔なシスル・ケンジントン・コートで長旅の疲れもあってか爆睡したあとはいわゆるバイキングスタイルの美味しい朝食。食べ過ぎに注意してからお楽しみのリバプールに向かいました。車窓から見える景色はまさしくイギリスの田園風景。ヴァージン列車での2時間はあっとゆう間でした。
やはりロンドンより北に位置するせいか少し肌寒いリバプールの街でしたが、それは想定の範囲内。お楽しみの宿泊宿:ハード・デイズ・ナイトホテル迄の道すがら、遥か異国の地に来たんだなー、と実感致しました。
リバプール2日目は
今回の旅行の目玉でもある日本人公認ガイド:阿部さんによるまる1日ビートルズゆかりの地めぐり。
今まで写真でしか見ることが無かったあの場所・この場所がまさしく眼前に広がっております。生きていてよかったー、と実感しました。また、時期はづれなのか思いの他日本人に逢わず(わずか2人)異国にいる気持ちになりました。
名残り惜しくもリバプールを離れ、いよいよ次は大都市ロンドン。
写真で見慣れた町並み風景を眺めては今自分達がこうしてロンドンの街に立っていられる幸福を実感せざるを得ませんでした。
少し奮発してロンドン上空をヘリから眺めたり、お決まりのバッキンガム宮殿の衛兵交代、なんと入場無料の大英博物館、ストーンヘンジ等々思えば少々ツアーを欲張り過ぎたかな、とも思いましたが二度とは来られない、と思い無事に全てのオプショナルツアーを終了致しました。
特に最終日は世界で最も有名な横断歩道:アビーロードを尋ねるロックツアー。カーブを曲がり乗合のワゴン車のフロントガラス越しにアビーロードの光景を確認した際には恥ずかしながら思わず涙が出そうになりました。ビートルズのファン歴44年。この日を迎える為に今迄働いてきた様なものでした。滞在時間は約10分間。2往復して後ろ髪を引かれる思いで聖地を後にしました。
出発前の日本は毎日が雨模様。しかしロンドン・リバプールの8日間が傘不要で済むなどは想いもよりませんでしたし、宿泊のホテル・往復の列車・依頼したオプショナルツアーすべてがトラブルフリー!
地下鉄のセントラルライン(日本で言えば銀座線相当でしょうか)が二日間ストップし宿泊ホテルからの最寄り駅:クイーンズウエイ駅が閉鎖されてもお隣りのサークルラインのベイズウオーター駅がホテルにこれまた近くて全く苦にならずに済みました。
今こうしてイギリスの旅を振り返りますと、まるであの8日間は夢であった様な気持ちにさえなります。これほど素晴らしい旅行を企画・手配してくださったパーパスジャパン様、三世様には家内共々深く感謝申し上げます。誠に有難うございました。