私がポルトガルというマイナーな国に行こうということになっていきさつは
この国に長男が留学したということでした。どこがいいのかなと思いつつ、色々調べて息子の留学している都市にもステイできることや色々アレンジしてもらえるパーパスジャパンを選びました。本当にいろいろわがままを聞いてもらったと思います。
ポルトガルでは、年末年始を過ごすことになったのですが、ちょっと閉口だったのが、雨期だったこと。それも、しとしとどころかザーザー降りのうえ風も強い…10日間の旅程中雨が降らなかった日は3日ぐらいだったでしょうか。でも、日本よりちょっと暖かいのは助かりました。天候はさておき、10日間という短い時間で、リスボンからロカ岬、シントラ、オビドス、パターリア修道院、コインブラ、ポルトとめいっぱい詰め込んだツアーでした。
印象的だったものを重点的に書きたいと思いますが、まずはポルトガルは本当に坂道の多い国でした。高い山はないけれど、どこも半端ない坂道ばかりで、リスボンで泊まったホテルのすぐ下がケーブルカーの発着場所になっていたのですが、その坂も誰が好き好んで歩いて上がるの?というくらいの坂でした。
でも、それだけの坂の上に上がると、反対側にオレンジ色の屋根が連なる風景が見渡せ、とにかく街並みが美しい…
実はこの国では、バスも路面電車も停留所が書かれた案内図がなく、車両内でも次の停留所について何の案内もないもので、慣れない私たちは、リスボンの有名な路面電車に乗ったときに有名なビューポイントを目指していたのに、ぎゅうぎゅうに混んでいて運転手さんに声をかけることもできない状況で、気がつくと目的地を通り過ぎて終点まで乗ってしまいました。同じ車両に同じように終点まで乗り過ごしてしまった様子の日本人のご家族もいました。(笑)
ポルトガルのホテルは、ほとんどが、夕食を食べられるレストランはないけれど、朝食はものすごく豪華。朝からスイーツもケーキバイキングかと思うくらいに並んでいます。この朝食を食べたら、もうお昼はいいかなぁというくらいです。
レストランでの食事はとにかく多い!
リスボンで夕食を食べに出かけた鶏料理で有名なレストランではハーフというのは、実は1羽の鶏の半分ということで、それにつけあわせのポテトとかがマクドナルドのポテトのLサイズ3つ分ぐらいはついてきました。
朝食いっぱい、夕食も無理してできるだけ残さないように頑張って(結局残してましたが)、おかげで太ったかもです。
ポルトガルでは、ファドという民族歌謡がありますが、コインブラでたまたま入ったカフェサンタクルズで、聞くことができました。カフェサンタクルズは、サンタクルズ修道院の一部だったところがカフェになっていて、すごく趣あるカフェです。その中で聞いたファドに感動してしまって、終わった後、つい歌手のおじさんに、「息子がコインブラ大学に留学していて、初めて日本から来たのだけど、素晴らしかったです。」と相手に通じようが通じてなかろうがおかまいなしに、英語でまくしたててしまいました。
ポルトガルは、結構一人歩きができるところです。
ポルトガル語が話せなくても、英語でまぁまぁ通じるし…(コインブラのバスの運転手さんには通じなかったが)コインブラでも、ポルトでも、疲れちゃったから寝とくという家族を残して、一人で出かけました。
細い坂道や、階段を上がったり下がったりしながら、街並みを楽しみました。向こうで有名なお菓子を買ってみたり、お土産を物色したり、聖堂のアズレージョに感嘆したり…
実のところ、私も雨と坂道で疲れて、もういいやという感じで、回りたかったところの半分も回れなかったので、ぜひまた機会があれば、いえいえ、できることなら、またすぐにでも行きたいと思える国です。
みなさんに、お勧めするのは、特にコインブラではホテルはツアー会社のおすすめのスーペリアクラスにされた方がいいと思います。コインブラは、ほとんどビジネスホテルぐらいしかなくて、設備もちょっとぉ…という感じでした。つい、旅行代金を抑えたいあまりランクを落としてしまいましたが、ちょっと後悔。
オビドスのリアル・ド・オビドスはおすすめです。もともとパーパスジャパンが手配予定だったホテルで、さすがもっと滞在していたいなと思えるホテルでした。