2016年2月2日から2月9日まで、ターキッシュエアラインズで行くクロアチア8日間の研修旅行に行ってまいりました。
今回は、まだ日本では馴染みの少ないクロアチアの新しい観光地を巡ります。アドリア海沿岸の歴史ある美しい街の魅力をお伝えします。
期間:2016年2月2日~2016年2月9日
パーパスジャパン:平野
GON-001054
2016年2月2日から2月9日まで、ターキッシュエアラインズで行くクロアチア8日間の研修旅行に行ってまいりました。
今回は、まだ日本では馴染みの少ないクロアチアの新しい観光地を巡ります。アドリア海沿岸の歴史ある美しい街の魅力をお伝えします。
ターキッシュエアラインズでクロアチアのザクレブへ出発。
深夜発の為、関西空港の出国手続きも並ぶことなくスムーズに終えました。
機内ではアメニティーが配られ、中には洗面用具とアイマスク、スリッパ等が用意されています。
イスタンブール空港でトランジット。早朝5:20着でしたが、多くの乗客で賑わっていました。関西空港同様の横長のターミナルで、カフェやレストランは中2階にあります。スターバックスでフリーWi-Fiのパスワードが入手出来ます。
定刻11:15にザグレブ空港着。
クロアチアの通貨はクーナ。1クーナ = 約17円、ユーロは使えないお店もあるので、空港でクーナに両替します。クーナとは、動物のテンの事だそうです。
ザグレブの気温は日本と同じくらいで、寒かったですが数日前には積もっていた雪はすっかり溶けてなくなっていました。
バスで約300km、4時間半走り、ダルマチア地方の伝統的な村ヴラナへ。
舞台は村の8世紀の建造物で、素朴な歌とフォークダンス、迫力ある騎士の戦いを観賞しました。ニイェモ・コロ(無音楽円舞)は、ユネスコの無形文化遺産です。
写真の建物は十字軍からの侵略を防ぐ為に作られた要塞の一部と、ローマ風呂の遺跡です。
騎士ショー、円舞共に、村の有志の方々で結成されており、皆さん普段はお仕事や学校に通っているのだとか。お祭りや週末のイベントなどで依頼されて、披露しているそうです。
その後、昔ながらの風情を残すアグリツーリズモを訪問。
14世紀の伝統的な村の建物で、スイートルームが3部屋。プールもあり、朝夕のお食事はこちらの優雅な食堂でお召し上りいただけます。
クロアチアの食前酒ラキアとロンドンで金賞を受賞した自家製ワインを試飲しました。ラキアは、ぶどうやハーブ、米、アーモンド等色々な種類があります。くるみのラキアを試飲しましたが、アルコール度数は40度以上!クーっと喉に染みる強さでした。
その後、海辺の街ザダルへ。
旧市街の城壁前のマリーナにあるザダルで一番人気のレストラン「 FOSA 」でディナーをいただきます。見た目も美しく、美味しいお料理をいただきながら、ダルマチア地方の無形文化遺産、混声合唱・クラパの美しいアカペラに聞き惚れました。
ザダル近郊のパグ島と、ニンの観光へ出発。
パグ島へと渡る橋。写真では穏やかな天気の様に見えますが、とても風が強く立っていられないほどでした。青い空と白い雪を纏った山並みのコントラストがとても美しい風景でした。
パグ島のマリーナと中心部の教会。夏はリゾート客で賑わうそうです。
パグ島は、これまた無形文化遺産のレース編みが400年続く伝統を誇ります。
息を呑む程美しい作品は、博物館に展覧されており、これ以上のレベルアップは不可能と言われる程、完璧な技術なのだとか。
こちらの作品の作成期間は、毎日7時間で5ヶ月かかるそうです。
パグ島にあるチーズ工場見学へ。
こちらで作られているのは、羊のチーズ。クセのない日本人好みの味で、熟成度により白ワインにも赤ワインにも合います。オリーブ入りやチョコに包まれたチーズ等、種類も豊富です。この大きなホール(直径約20cm)で、約2,000円とお買い得ですが、重たくて購入は断念しました。
ニンの街では、塩田と旧市街を散策。ローマ時代から塩作りがされており、毎年5~9月が作成期なので、訪れた2月は塩作りはお休みでした。街の所々にローマ時代の遺跡が見られます。
その後、ワイナリー「ロイヤル・ワインヤード」を見学。
5万ha 以上の広大なぶどう畑から、毎年30万本のワインを作っています。イギリス王室にも献上されたワインは、2年前から日本へも輸出されています。
また、ぶどう狩りやワイン作り体験、伝統料理教室などのワークショップも体験出来ます。
食前酒ラキアで乾杯し、ダルマチア地方の民族ダンスを観賞しました後、自家製ワインと食べきれないほどの伝統料理で遅めのランチを楽しみました。
ヒッチコックが「世界一美しい夕日」と讃えたザダルの夕日。
寄せる波が奏でるシーオルガンが響く海岸沿いから、沈み行く美しい夕日を眺めました。
夕日が落ちた後の、夜は地面にイルミネーションが施され、また違った雰囲気です。
4日目は、ザダルの旧市街の観光へ。
歩いて回れる旧市街の中には、たくさんの遺跡と博物館があります。それぞれの博物館では、古くはローマ時代からの歴史を学びました。
旧市街中心は車の走行は無く、通り沿いにカフェが立ち並んでいます。とても治安が良く、夜もカフェでお茶やお酒を楽しむ人々で賑わっていました。
観光の後は、ザダル市と在クロアチアの日本国大使館の主催する、ガラパーティーへ。
今年で2回目となる「マグロ&寿司&ワイン祭」は大盛況で、日本は大阪から寿司職人を招いてマグロの解体ショーやお寿司が振舞われました。
ザダル近くのアドリア海ではマグロの養殖が行われており,日本に毎年約2000トン輸出しています。
間近で見るマグロ解体ショーの迫力に、招待客は大興奮でメディアの取材が押し寄せていました。
この日のワインは、昨日訪れたワイナリー「ロイヤル・ワインヤード」のワインが提供されていました。
ザダルを出発し、海岸沿いを北へ向かいます。クロアチア屈指の高級リゾート地、オパティヤを経て、港街プーラと丘上の町モトブンへ。
車酔いするメンバー続出の山道を抜け、プーラへ到着。
イストラ半島の南端部に位置するプーラはローマ時代には貿易で栄えた港町です。
街のシンボル円形劇場は、かつては闘技場として使われていましたが、現在はオペラやコンサート、映画等が上映される劇場として利用されています。
円形劇場の地下は遺跡が展示されており、ローマ時代には、こちらで闘技に出るライオンが控えていました。写真は、ローマ時代に輸出されていたワインを入れる壺です。
モトブンに到着した時には日が暮れていたので、幻想的な夜の景色でした。「モトブンの森」と呼ばれる森とぶどう畑に囲まれ、トリュフの里として知られています。
日中に見るモトブンの街。この緑の中に、トリュフがあるのですね。シーズン中はトリュフ狩りも体験出来ます。
6日目の今日は、リエカ・カーニバルへ。
中世から続くというリエカ・カーニバルには、華やかな仮装行列を見にきた多くの観光客で盛り上がっています。様々なテーマに沿った凝った衣装は、1年をかけて準備するそうです。
バスの中から続々と現れる無数のミニオン達。カーニバルに参加するグループですね。
老若男女が素敵な衣装とパフォーマンスで盛り上がっています。中には爆竹や花火などの大掛かりな仕掛けもありました。
最終日。生憎の雨の中、なんとか止んで欲しいと願いながら、スロヴェニアと最後の訪問地ベネチアへ。
クロアチアとの国境を超えてスロヴェニアへ。国境からほど近い小さな港街プランを観光。人口わずか4800人のこの街は、バイオリニストの作曲家、ジュゼッペ・タルティーニの故郷です。
生憎と傘も役に立たないくらいの強い雨と風でしたが、バロック様式の美しい建物と潮風が心地良い素敵な街です。
本日2つ目の国境を超えてイタリアのパルマノヴァへ。16世紀にヴェネチア共和国によって建設された星形の要塞の街です。日本の五稜郭と同様に、大砲や銃を使った戦いに適した構造になるよう、星形の要塞になりました。
街中にいると星型の全景を見ることが出来ないのですが、空から見た街は写真の様に美しい星型です。
街の中心部の広場は、週末にはお店が立ち並びます。
ベネチア到着。
車内につるしたてるてる坊主のおかげで、ベネチアについた時には雨がすっかり上がっていました。
リエカのカーニバルは、音楽とダンス、パレードで賑やかでしたが、ベネチアのカーニバルは厳かな雰囲気。中世の豪華な衣装に仮装した人たちは、終始無言でカメラを向けられるとニッコリ微笑みます。
誰でも参加出来、参加者の多くはヨーロッパ各地から衣装を持ち込んで参加する観光客だとか。レンタルもありますが、1日10万円と高額でした。
ボートでベネチア空港へ。無事、7日間の研修行程を終え、帰国の途へ。
初めて訪れたクロアチアは、中世の面影残る石畳の歴史ある街と豊かな自然が調和した美しい国で、とても魅了されました。
今回訪問した街は、まだまだ日本から訪れる観光客の少ない地域ですが、アドリア海沿岸のゆったりとした時間が流れる素朴な雰囲気で、新婚旅行や家族旅行にもお勧めです。