「遂に来た!」
私は今、ポルシェミュージアムを前にした。
建物は鋭い彫刻刀で切り出したようなシャープな塊感で形成されている。クロム仕立ての外壁が太陽の光を多方向に照り返し、繊細な表情を見せている。それにしてもエッジの効いた造形がシュトゥットガルトの青い空に良く似合う。
エントランスホールに目を向ければ、白を基調にガラスを融合させた近未来的なデザインである。意匠的なテーブルや椅子を機能的に配置したカフェが玄関テラスまで広がる。そこには911カレラGT3、ボクスターGTなどポルシェご自慢のスポーツカーが試乗車として整然と並んでいる。
ミュージアム向かいにはおよそ50台は展示できる大型の新車ディーラー、そして私の車も生産したであろう工場が控える。
私はしばし感慨に浸った。 憧れの場所に自分の足で来た達成感は思った以上のものだった。
------
私は29才の時に初めてBMWに乗って以来、現在に到るまでの約20年、さまざまなドイツ車を乗り継いでいます。
ドイツ自動車の歴史、堅牢な作り込み、ブランド力などが今なお私を魅了して止みません。5年ほど前からポルシェオーナーになり、私のドイツ車びいきは決定的となりました。つまりはポルシェブランドの大ファンになったのです。
「ポルシェの故郷を訪ねたい!」、これが私の旅行計画のパーパスでした。この度、パーパスジャパンさんに旅の依頼を差し上げたのは、同社にはポルシェ工場見学ツアーの実績があることをネット上で拝見したからです(残念ながらポルシェ工場見学は本旅行期間中休みでしたのでミュージアム巡りのみとなりました)。
そして何よりも同社の「応援します!目的のある旅」というキャッチフレーズが、私の気持ちを代弁してくださっているように感じました(^-^)