10日間の素晴らしいドイツ旅行を終えて
帰国すると季節はもう秋になっておりました。
日本に帰り、もうしばらく経つとゆうのに私も家内もそれぞれ感激の余韻に浸っております。
そう言えるのも今回のドイツ旅行の全ての手配をしてくださったパーパス・ジャパン様、御担当者:三世様のおかげと感謝いたします。
初めに「ニュルブルク・リンク」とは一般に知られている地名「ニュルンベルク」」ではなくて、世界各国の名だたる自動車メーカーの高性能スポーツカー開発の為のテスト走行用で有名なサーキット (=リンク) なのです。
ニュルブルクリンク (以下ニュル) も今ではネット動画で見られるようになり、聞けば、サーキット専用レンタカーを借りれば私でも容易に体験走行出来るとか。そんな事が出来るのも60歳前の今だ、と思い立ち早速プランを立てました。
三世様と打ち合わせの上、ニュル走行の後にはドイツ観光3点セット (ライン川下り・ロマンチック街道・ノイシュバインシュタイン城) BMW 工場見学、そしてベルヒテスガーデン観光、と10日間の日程が決まりました。
フランクフルト到着翌朝9時
レンタカーでいざ180キロ先のニュルに向けて出発ですが異国の地での慣れぬ左ハンドル車でおそるおそる市内へ乗り出しましたが、この時ほどカーナビの有難さを実感したことは有りませんでした。小1時間も走れば慣れたもので走り易いアウトバーンを降り、ニュルはもうすぐそこ、ポルシェ等スポーツカーが目につくようになり私の気分は高まりました。
サーキット隣接のホテルから徒歩数分のニュル専用レンタカーショップでは、サーキット走行前に実際の事故映像を含めた安全走行の講習会を約1時間程受講した後、4点式シートベルトでガッチリ体をレカロ・バケットシートに固定し家内を横に乗せ、いざ出発です。
案の定、走行開始の1周目では車もダンゴ状態で私は「安全運転・無事故運転」と念じながらひたすらコース端をマイペースで走っておりました。が、しかし緊張感の中にも何度も憧れた遠い異国のニュルをこうして走れる自分は幸せ者だ、と思う自分がありました。
日本とは異なり、ここニュルでは20キロの1周ごとに一旦コースを出され再びゲートインするシステム。私は5周走行のチケットを買い、2周3周と次第に慣れてくるのと同時にコース上の車が減ってきているのに気付きました。となれば私のような初心車でもコース幅を目一杯使ってコーナーを攻められるようになり最後の5周目にはもう2度と走る事の無いであろうこのニュルサーキットに別れを告げました。
と、地上のニュルには別れを告げましたが翌日は近場の飛行場から軽飛行機でお空から再びニュル訪問。ニュル上空から、昨日のサーキット体験走行の興奮を思い出しながら約1時間のニュル遊覧飛行を終えました。
再びアウトバーンを走りフランクフルトのレンタカー駐車場に無事戻った時は、ドッと2日間の疲れが出てきました。ニュル往復約400キロのレンタカー走行、そしてスリリングなニュル・サーキット走行を終えたその晩は中央駅近くのカフェ・レストランで今日の無事帰還を祝い祝杯を挙げました。
さて、私にとって大きな峠を超えた後は
気楽なもので冒頭に述べたドイツ観光3点セットの始まりです。
プラン通リにゆったり気分でライン川下り、まさしく絵に描いたような街並みのロマンチック街道、そして定番のノイシュバインシュタイン城。ノイシュ城は日本語・中国語・韓国語が飛び交いあたかもアジアの観光植民地と化しておりました。城内は勿論、あちこちの土産物店も人で一杯です。私達も財布の紐がついつい緩みがちになりノイシュ城土産を沢山を買ってしまいました。
名残り惜しくもノイシュ城にお別れして私達は夕刻ミュンヘンに入りました。
ミュンヘン2日目はベルヒテスガーデンへの日帰りバス観光。予約当初催行が心配でしたが、集合場所に行ってみればほぼ大型バス1台分の観光客を乗せて出発でした。日本人観光客は私達夫婦だけでしたが、このベルヒテスガーデン観光は穴場的存在で私にとってはまた来たいな、と思える観光地でした。生憎の霧の晴れ間から見える下界景色でも素晴らしく、これが晴天でしたらばさぞかし絶景だったことでしょう。
旅も早や終盤。
クルマ好きにとってミュンヘンと云えば BMW 本社です。
今回約2時間の工場見学ツアーを手配していただき、私の BMW 車もこうして組み立てられたのか、と感慨に浸っておりましたが実は大半の日本向け BMW 車は南アフリカ工場製でした。出来て間もない巨大な BMW 車ショウルームでも飛び交うのは中国語。ここは上海か?と思えるほどの爆買い中国人パワーには恐れ入りました。
フランクフルトでは乗る機会が有りませんでしたが家内がミュンヘン市内のあるショップに行きたい、と場所をホテルのフロントで尋ねた所、路面電車=トラムの地図と共に道案内してくださいました。これがいざ乗ってみると乗り易くて地下鉄と違い市内の景色も楽しめるし共通乗車券なので割安で済むし、とまさにびっくりポンでした。
ミュンヘン4日目は今回の旅の最終日。
ドイツでの最後の朝食をゆっくり味わってから例のトラムに乗り新市庁舎の仕掛け時計の見物です。11時のマリエン広場は見物客で鈴なりでした。
夕刻の帰国便のチェックイン迄まだ十分時間が有りましたので再びトラムに乗り私達はドイツ博物館に向かいました。私のお目当ては古い航空機でしたが改修工事中とかで、1時間ほど離れた航空別館を案内され少々焦りながらもトラム → Uバーン → Sバーンと乗り継ぎ何とか航空別館に到着。無事にお目当ての飛行機にご対面と相成りました。
航空雑誌で昔眺めたその実機が何機も展示されております。航空機マニアの私にとっては今回のドイツ旅行の締めくくりとして至福の時間を過ごす事が出来ました。
こうして旅行記を書いている窓の外は相変わらずの雨模様。
でも、私達が旅したドイツは傘要らずの10日間でした。大したトラブルも無く夫婦2人無事に帰国出来て、正直ホッとしております。部屋に飾ったドイツ土産を眺めながら夫婦2人で、さて今度はどこへ行こうか?と思案しております。
その際にはパーパス・ジャパンさん、三世さん、また相談にのってくださいね、宜しくお願いします、そして有難うございました。