アイスランド レイキャヴィーク滞在8日間の旅

期間:2016年9月22日~2016年9月29日
S.F 様

GON-001112

ウイリアム・モリスのアイスランド旅行記を読んだ。
National Geographicの写真を繰り返し見ているうちに是非こんな風景に出合ってみたいと思った。
PCのデスクトップに設定したのと同じ風景を見たときはこれだ!と…既存のツアーに希望を反映するものなく今回の形となった。基本旅程に1泊追加して申し込み、かねてより気になっていたインサイド・ザ・ヴォルケーノ、自由行動の日にシルフラシュノーケリングを入れた。

1日目 9月22日

今日は移動日。トランスファーは日本語表記があり、レイキャヴィク到着時モニター表示はまだ出ていなかった。スカンジナビア航空は水1本付き。
フライバスを見つけバウチャー提示、途中ミニバスに乗り換えフォスホテルバロンへ、9時30分着。
狭いシャワールームは使いにくかったが、出てくるのは硫黄の臭いがする温泉で、体はとても温まった。これでバスタブがあったらまさに温泉!
この日は12時前には明日に備え就寝した。何しろ16時間も空の上にいたのだから。

レイキャヴィクの街
レイキャヴィクの街

ホテル近くのビューポイント(サンボヤジー)
ホテル近くのビューポイント(サンボヤジー)

2日目 9月23日  10℃ 曇り・シルフラシュノーケリング

昨日着いたばかりなので遅めのピックアップの10:30、開始は12:00にした。
身長体重に制限があり155㎝50㎏以上というのが多い、どちらも少し足りないが規定数値ということにして申し込んだ。
メガネは不可、myゴーグルを持参。時差ぼけが残っておりドライスーツの頸動脈洞反射が気になったが、今回は大丈夫!水の浸入を防ぐため手首と首はゴムできつくなっており、首のシールはきつ過ぎると不快感伴うのだ。
天気曇りで透視度はいまひとつ?バス移動中、車窓からの溶岩台地は地衣類の紅葉で赤、黄、黄緑と素晴らしい風景、北欧を思い出す。端から端までの大きな虹を4回も見た。

やがて開けた場所に到着し、手渡された物を次々と装着、まずは黒いつなぎ、次にドライスーツ、フード、ゴーグル、グローブ(下に着たのはヒートテック上下、セーターと細めのウールズボン、車内で調節)。宇宙服モード、20分位のブリーフィング後、フィンを下げて砂利道歩きエントリー場所へ、ひとりずつチェックして水中へ。
水面に体が浮く状態になる。わずかに流れがあり、足はゆっくり平泳ぎキック、ガイドの後を進む。水温は3℃だが身体に冷たさを全く感じない。グローブに水が少し入るもあたたまってとどまっている。ただシュノーケルをくわえた唇は冷たさでマヒし水が入ってきたりするが、プッとひと吹き、これは飲んでもいいんだっけ。
今いるのはギャウという2つのプレートの間、川の様な地形の中、海底山脈の回廊を散歩しているような景観だ。水深24m、青い静寂の世界、底が見えたり深くて見えなかったり、水は限りなくピュア、さらっとしてきれあじがいい、とろ~んとしていない。
しばらく行くと突然明るい小さなラグーンに出る。ここでエキジット。ガイドがよくチェックしてくれるので全く心配はいらない!

ホテルの朝食は美味しい、種類もいろいろあって満足!友人は小腹空いた時にとせっせとサンドイッチを作る私もこれに倣う。

シルフラシュノーケリングの準備風景
シルフラシュノーケリングの準備風景

3日目 9月24日 11℃ 曇り時々雨・ゴールデンサークルツアー

シンクヴェトリル公園に来た。ギャウの景色は美しく、時間あればもう少し歩きたい。とてもいい季節に来たなあと思った。
グドルフォスはあいにくの雨、虹見えず。ゲイシールの間欠泉を見た。スカウホルト教会、地熱発電所の見学はなく残念。エネルギーシフトの参考に見たかったのだが。
見学の後グドルフォス近くのレストランで食べたラムスープは抜群に旨い、ここのが最高!
フランスパン付1950Kr。

シングヴェトリル公園から望む風景
シングヴェトリル公園から望む風景

ゲイシールの間欠泉
ゲイシールの間欠泉

黄金の滝グトルフォス
黄金の滝グトルフォス

4日目 9月25日 9℃ 曇り時々雨
南部アイスランドとヨークルサルロン氷河湖ツアー

バスの車窓からは岩肌を流れ落ちるいくつもの滝が見え、どれもがステキだ、その下には小さな可愛い村々がまるで絵本の一頁のようだった。

走行中空調トラブルがあった。座席は暑かったり(Tシャツ)寒かったり(ダウン)頭上のコントローラーは一向に効かない。突然後列から拍手で送りだされた半袖Tシャツの若い女性が運転中の女性ドライバーに苦情を申し立てた(後列はもっとひどかった様子)。フロントガラスが曇るので空調を調節していたが、エアコンの調子が悪いらしい。かなり言い合いバスは突然路肩に急停車した。ドライバーは降りてタバコを吸いハンカチで顔?を拭きながら興奮して会社に電話をしていた様子。しばらくたって再び走行。何とか無事到着した。

僅かな距離の移動でこれだけ沢山の氷河を見られるのはやはりアイスランドだからと友人(パタゴニア、モレノ氷河に行っている)。
移動中は大雨だったが観光地点でパッと止むラッキーな天気。下車して見学したスコゥガフォスも素晴らしい、氷河湖で水陸両用ボートに乗り氷河ぶっかきを味わう。
氷河湖前レストランでランチ。帰着遅いので夕食は温泉湯で温めたレトルトカレー。

ヨークルサルロン氷河湖
ヨークルサルロン氷河湖

氷河のぶっかき
氷河のぶっかき

5日目 9月26日 10℃ 快晴・ブルーラグーン

近くに来ると地熱発電の設備か工場の様な建造物や太いパイプライン。
久しぶりのお風呂、風もなくすっかりいい気持ち、ラグーン利用手順プリント助かる。
ショッピング後夕食はフクロウマーク(トリップアドバイザー)のレストランSJAVARGILLID。美味しかったが量多く食べきれず恐縮!満ち足りてバタンキュー。

6日目 9月27日 10℃ 晴れ・インサイド・ザ・ヴォルケーノ

ホテル前で待つが迎えの車が来ない。
10分経過し、友人を残しフロントダッシュ、カンパニーを伝えバウチャー見せて問い合わせを依頼、すぐに電話入れてくれる、ようやく確認取れてあと10分待つように言われる。
結局25分遅れで到着、GRAY LINEのターミナルへ、いよいよ最後のお楽しみ、ヴォルケーノプリントのミニバンに乗り込みスリーフヌキガル火山へ。
火山近くの駐車場まで30分、そこから火口近くのベースキャンプまで溶岩台地のでこぼこ道を45分歩く、これが先頭ガイドのピッチ早くきつい、2人共ジムで鍛えているのに…。

ベースキャンプ到着。ヘッドライト付ヘルメット、安全帯を装着し、火山の構造や安全行動に関する指示を受け5~6人ずつのグループに分けられる。ひとグループずつ火山入口まで登りハーネスを付けて橋を渡り火口中央のゴンドラに乗り移る。リフトで内部へ下りてゆく、ワクワクドキドキ、鮮やかな色彩、ふと遠くの壁面に黄色の安全服を着たレゴ人形のような姿、よく見ると人ではないか!この寸法の対比で火口の大きさ実感。見回すと他にも2箇所で岩の上に座り込んでいる。安全のため監視人がいるのだ。

120mの底に到着、ゴンドラを降りる。足元は真っ暗、ぬれた大きな石ゴロゴロ、ヘッドランプをたよりに皆四散してウロウロ動き回る(ロープの手すりあり、軍手あるとよい)。見上げると遥か彼方に小さな楕円の紺碧の空ひとつ、雨か雪がキラキラとたゆまなく降りそそぐ。ライトアップされた所の岩肌は黄金色に輝き赤、紫、オレンジと見事な地底世界、巨大な生命体の懐に抱かれているような不思議な感覚。ここからマグマがあの青空に向かって吹き上げたかと思うと計り知れない地球のエネルギーを感じる。
手すりロープは枝分かれし下方へと続いている様子、最深の200mまで観光客は進むことが出来るらしい(ネット調べ)そう言えば遥か先を下ってゆく人の姿が見えた。残念!下りていけばよかったな~今となってはその時間は充分あったのかわからない。

ベースキャンプに戻り一休み、スープ、ホットチョコレート、コーヒーなど自家製サンドイッチと一緒に食す。
参加記念にヴォルケーノプリントのネックウォーマーを貰った。
夕食は予約しておいたスリールフラッカル、お腹いっぱいで勧められたデザートをお断りしたら小さなチョコをお皿に持ってきてくれた、他のテーブルで食事風景を撮影していた。
最終日なのでホテルフロントで翌日のフライバス予約を忘れずに!出発が早いことを伝えブレックファーストを問うと即了解してくれ、時間は4時15分でよいですかと聞かれた。明日は3:30起床。

ヴォルケーノ行きのミニバス
ヴォルケーノ行きのミニバス

ヴォルケーノ火口近くのベースキャンプ
ヴォルケーノ火口近くのベースキャンプ

火口をゴンドラで下りる
火口をゴンドラで下りる

ヴォルケーノ火山までは溶岩大地が続く
ヴォルケーノ火山までは溶岩大地が続く

火口に降りる前にレクチャーを受ける
火口に降りる前にレクチャーを受ける

ツアー終了後の記念品
ツアー終了後の記念品

7日目 9月28日 帰国日

早朝食堂へ、老夫婦一組(私らも老人)挨拶をして、友人と2人最後までサンドイッチ作りに勤しむ。
ケプラーヴィーク空港で自動チェックイン、パスポートのみかざせばOK。タックスリファンドをクレジットカードへの返金で済ませ搭乗口へ。
飛行中「右側にオーロラが見えます」と機内アナウンス、皆一斉に窓の外見る、長い帯状のオーロラ。そう言えば滞在中2日間大きなオーロラが見えたそうだ。


ツアー旅行では、決められた旅程を添乗員に従っていくため、自由がありませんが、今回は自分の行く道を切り開いていく面白さと緊張感があり、旅をした実感をたっぷり味わいました。
今までの旅行で得られたはずの感激を随分と見落としてきたのかもしれません。
また時間を見つけて新しい発見のある旅に出ようと思います。

ツアープランナーからのコメント

素晴らしくエキサイティングで濃厚な旅行記を頂きまして誠にありがとうございます!
6泊という限られた日数の中で、水中から地底までアイスランドを満喫され、ご旅行中は毎日熟睡されたのではないでしょうか。笑
私自身、大変刺激を受けました。本当にありがとうございました。

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