3月31日から4月10日まで、フランス・イタリア研修に行ってきました。
前半は、ルルド周辺のミディ・ピレネー特別景勝地をめぐるツアーに参加。その後のワークショップは、今年はモンペリエにて行われました。
さらにイタリアへ足を延ばし、バリアフリー対応について視察をしてきました。
期間:2016年3月31日~2016年4月10日
パーパスジャパン:西澤
GON-001115
3月31日から4月10日まで、フランス・イタリア研修に行ってきました。
前半は、ルルド周辺のミディ・ピレネー特別景勝地をめぐるツアーに参加。その後のワークショップは、今年はモンペリエにて行われました。
さらにイタリアへ足を延ばし、バリアフリー対応について視察をしてきました。
エールフランス航空にてパリ経由でトゥールーズへ。
ちょうどフランスのゼネラルストライキに遭遇し、国内線が大幅に遅延というアクシデントはありましたが、予定より2時間程度の遅れでトゥールーズ空港に到着しました。
宿泊ホテル:ZENITUDE HOTEL RESIDENCE TOULOUSE
http://www.zenitude-hotel-residences.com
あいにくの雨模様。途中たんぽぽ畑を目にすることもありましたが、空はどんよりで、バスの車窓はあまり楽しめず・・・
約2時間ほどでルルドに到着し、まずはランチ。
レストラン:LE MAGRET
http://www.lourdes-infotourisme.com/web/EN/503-restauration.php?item=RESMID065FS0001O
フランス式に、2時間くらいかけてランチをいただいたあとは、ルルドの市内徒歩観光へ。
毎年600万人もの訪問者を記録するというルルド。140カ国以上の出身者が歴史と希望を共有しに来るそうです。
ちょうど、障がいのある子どもとボランティアの大型グループもイギリスからやってきていて、とてもにぎやかなルルドでした。
夜はルルドのメインイベント、ろうそく行列に参加。厳かな雰囲気の中、執り行われます。
21時~22時までの間、好きなタイミングで誰でも参加可能。ろうそくをともす火は自分でつけるのではなく、行列参加者のろうそくから点火してもらいます。
宿泊ホテル:HOTEL ALBA
http://www.hotelalba.fr
ルルドからバスで一路ラ・モンジへ。標高1800メートルのラ・モンジから標高2877メートルのピック・デュ・ミディ Pic du Midi までは、ロープウェイで登ります。空中散歩は約15分、あっとゆう間に頂上に到着です。
登りつめるとそこには600平米のテラスがあり、360度見渡せるパノラマにはピレネー山脈、南西部の広大な平野、中央山脈の支脈を見渡せます。
のラ・モンジはスキーリゾート。週末の今日、そしてイースターホリデー中の本日は多くのスキーヤーがやってきます。
ピック・デュ・ミディから下山した後は、バニエール・ド・ビゴールへ。
標高550mにある街です。かつてのローマ人はここに温泉を発見し、現在のバニエール・ド・ビゴールの面積の半分ほどもある「ヴィキュス・アコンシス(温泉都市)」と呼ばれる初の共同浴場を建設しました。
バニエールには年間8000人以上の湯治客が訪れ、この地域一番の温泉都市であり続けています。
バルネオテラピー施設:AQUENSIS
http://www.aquensis.fr/
夜は、ルルドからバスで約20分のサン・サヴァンへ。
ここは山間の静かな村。シャトーホテルコレクションのホテルレストラン・ル・ヴィスコでディナーをいただきます。美しい眺めと美味しいお食事。大変気に入りました。
ホテルレストラン:LE VISCOS
http://hotel-leviscos.com/
ホテルレストランから眺めた見事なアーベントロート。
ルルドからバスでコートレへ。
コートレは可愛らしい小さな山間の町ですが、温泉やスキー場、美味しいボンボンで有名な活気のある町です。周囲には気持ちのいいハイキングコースがたくさんあり、フランス人が家族連れで遊びに来るリゾート地です。
コートレ散策後は、ピレネー国立公園の入り口であるポン・デスパーニュ(スペイン橋)へ。
駐車場から簡単なハイキングコース、というより散歩道になっています。
午後はバスで一路カヴァルニ圏谷へ。
5千万年前、河川侵食や氷河がピレネーの完全なまでの圏谷全体を削り形成されました。ユネスコの世界遺産に登録されています。今回の研修で最も楽しみにしていたガヴァルニー。
だけど無情な雨・雨・雨・・・。これ以上コメントありません。
ルルドからバスでサン・ベルトラン・ド・コマンジュへ。ここは「フランスの最も美しい村」のひとつです。
サント・マリー大聖堂とすぐ近くにあるヴァルカブレールのサン・ジュスト・バジリカ聖堂は「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一つとして1998年にユネスコ世界遺産に登録されています。今日はお天気にも恵まれ、少し離れたところから村を見上げた景色が素敵でした。
その後、バスは一路、ワークショップ会場となるモンペリエへ向かうのでした。
宿泊ホテル:CROWNE PLAZA MONTPELLIER CORUM
http://www.ihg.com/crowneplaza/hotels/us/en/montpellier/mopda/hoteldetail
午前中ワークショップ参加後、午後はモンペリエの市内散策。
モンペリエはフランスで8番目の大都会、都市型観光地であると同時に大学都市としても知られています。地中海にも近く、南仏観光の拠点になります。またミシュラングリーン・ガイド・ブックの三つ星を得て、「最も訪れる価値のある」観光都市と認められているそうです。
夕刻の列車でトゥールーズへ向かいます。
トゥールーズは、赤茶色の瓦とオレンジがかったピンク色のレンガで覆われ、「バラ色の町」と称されます。エアバス社の本社があることでも知られています。
宿泊ホテル:GRAND HOTEL DE L’OPERA
http://www.grand-hotel-opera.com/fr/
航空機でローマへ。
ローマで、バリアフリールームのあるホテルを視察しました。寝室は一般の客室と変わりませんが、バスルームは広々としています。バリアフリールームは、シャワーオンリーです。
視察ホテル:ARISTON
http://www.hotelariston.it/
今日はフィレンツェで、駅のサービスとバリアフリールームのあるホテル、リフト付き専用車を視察しました。
まずはフィレンツェ・サンタマリアノヴェッラ駅。
イタリア国鉄の主要駅には、SALA BLUというオフィスがあり、予約を入れておけば、列車乗降時に車イス用リフトを用意してくれます。また車イス用の列車座席も、このオフィス経由で予約を取ります。
あいにくこの日は車イス利用者の予約が入っていませんでしたが、列車に乗るときは、係員がリフトで乗車を手伝ってくれますし、降りるときは、予約列車にあわせてホームで待っていて、降車を手伝ってくれます。
ちなみに、フィレンツェ・サンタマリアノヴェッラ駅は、西側の出口は段差がありますが、東側の出口には段差がなく、車も停車できるため、車イス利用のツアーの場合は、こちら側の出口を使います。
そのあと、バリアフリールームのあるホテルを視察しました。
正面玄関には、小さな段差がありますが、駐車場から続く入口はスロープになっています。ロビーもスロープになっていて、廊下も十分な幅があります。シャワーブースには、イスが設置されていて、座ったままシャワーを浴びられます。洗面台の下には膝が入るスペースがあるので、車イスのまま洗面台に近づくことができます。
視察ホテル:GRAND HOTEL ADRIATICO
http://www.hoteladriatico.it/
最後にリフト付きのミニバンを見せてもらいました。
今回の研修旅行、多くの子どもたちとボランティアの人たちがルルドを訪れている光景と、夜のろうそく行列が最も印象的でした。
ミディ・ピレネーの観光地は、やっぱりオンシーズンに訪れたいところ。夏のカヴァルニ圏谷なんてきっとステキなんでしょうね・・・。今回はその景観を満喫できず、残念でしたが、こればかりはお天気ですので、仕方ありません。
イタリアの町は、石畳が多く、車イスでは訪れにくいイメージですが、サポートもありますので、工夫すれば大丈夫そうです。