オーストリアで世界遺産ハルシュタット・モーツァルトの街
ザルツブルクを巡る旅7日間

期間:2016年9月16日~2016年9月22日
S.M 様/Y.M様

GON-001130

9/16 羽田からザルツブルクへ

ルフトハンザ航空にて羽田 → フランクフルト経由→ザルツブルクへ到着。かなり雨が降っている中、タラップから雨に濡れながらターミナル行きバスに乗る。雨だからか、思ったより寒い気がして、上着を持っていたことにほっとした。

ターミナルでは手荷物受取り後にオーストリアの入国手続きをするつもりでいたが、手荷物をとったら即出口で驚く。フランクフルトでの手続きだけでOKだったのね~さすがユーロ圏!などと言いつつタクシーでホテルへ。空港から市街地までが遠くないというのはとても嬉しい。だいたい20分前後で到着

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9/17 ザルツブルク市街地の名所めぐり

朝からまたもあいにくの雨。
降ったり止んだりを頻繁に繰り返すので、雨が止んだ時に街歩き開始。ホテルが街の中心部に位置するため、リンツァーガッセの綺麗な通りを楽しみつつ有名な旧市街地へ。

街の中心部から旧市街地へ向かう橋はいくつもあるが、シュターツ橋を渡る。この橋からは、ホーエンザルツブルク城塞、カラフルな南京錠が欄干いっぱいにかけられた歩行者専用のマカートシュテク橋、下を流れるザルツァハ川に映画サウンドオブミューシックにも出てきたモーツァルト橋がかかる美しい景色が楽しめる。

しとしと雨の中、旧市街地でザルツブルク観光には欠かせないお得なカード、“ザルツブルク・カード”を入手し、ホーエンザルツブルク城塞へ。
旧市街地を抜けたところでケーブルカーを利用するのだが、ケーブルカーはかなり急な斜面を登るので、一気に視界が開けて美しい景色が目の前に広がる。快晴の青空だったらさらに美しさだったのだろうと想像しつつ、窓の雨粒の隙間から見える景色を眺めつつ、頂上に到着。

ホーエンザルツブルク城塞にはあまり多くの観光客もおらず、比較的ゆっくりとザルツブルクの素晴らしい眺望を楽しむことができた。城内には教会跡や城の歴史がわかる展示エリアも。城外にはレストランもいくつかあり、絶景を楽しめる広いテラスもあるが、雨のせいで店内のみの利用。晴れたらぜひとも入りたいカフェテラスだった。

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ホーエンザルツブルク城塞を後にして、次のお目当てはザルツブルクの名物ホットドック、Balkan Grill のボスナ。旧市街地の細い路地にある小さなこのお店に並ぶこと約10分、できたてのボスナを購入!

が、食べる場所がなくその場で立ったままいただく。シンプルかつスパイシーで美味しかったが、とにかく狭い空間に人がいっぱいで、味わうより急いで食べてしまった印象。そんなこんなであっという間のランチが終わり、お次はデザートのザッハトルテを食べに「ホテルザッハ」へ。

歴史を感じさせるエントランスを入ると、錚々たる著名人の写真が店の外までズラリと飾られたラグジュアリーなカフェが見える。こんな街歩きのラフな格好で入店して良いものか…と心配しつつ入店したが、ここはひたすら連日観光客にザッハトルテを提供しているのだろう、通りが見える席に通され、すんなりとザッハトルテとコーヒーがやってきた。

期待に胸を膨らませて食べた本家本元のザッハトルテは…チョコレートやアプリコットジャムの味は良いが少々甘すぎた。付け合せの甘くない生クリームとブラックコーヒーの助けに感謝しつつ完食。ザルツブルクのホテルザッハでザッハトルテを食べる、という経験ができて良い思い出ができた。

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ホテルザッハを出ると、近くにあるミラベル宮殿を散歩。 ミラベル宮殿はバラを始め色とりどりの花で溢れ、息をのむ美しさの庭園だ。

そして、この美しい庭園のそばにはモーツァルト一家が暮らした家も。入館時に渡される音声ガイドでは、モーツァルトの家にある楽器の音の違いや名曲も説明され、とても興味深く鑑賞することができるようになっている。

この日の夜は、再度ミラベル宮殿へ。
出発前から予約しておいたクラシックコンサートのためだ。わかりづらい入口をくぐると、ミラベル宮殿のキラキラと美しい豪奢な一室が現れる。そこで「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」をはじめとするモーツァルトの名曲、ヴィヴァルディの「四季」などたっぷり2時間以上楽しむことができ、コンサートの間にはロビーでアルコールやフィンガーフードも楽しめるという、ヨーロッパらしい大人の空間を堪能することができる。

美男美女たちの演奏する四重奏+チェンバロの演奏は素晴らしく、ただただ聞き惚れ、この夜はすべてが想像以上で最高。もっともっとお洒落してくればよかった!と逆に後悔するばかりだった。

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9/18 日帰りで世界遺産・ハルシュタットへ

ホテルから歩くこと約20分、ザルツブルク中央駅でバートイシュル行きの長距離バスに乗る。オーストリアのバスは乗車時に料金を直接ドライバーに支払うアナログな仕組みなので、全員が乗車し終わる頃には出発時間をとうに超え、約20分ほど遅れての出発となった。道中、窓から眺める家々はどこもかしこも花が咲き乱れ、おとぎ話並みにメルヘンで見飽きることがない。さらに、見渡す限りの鮮やかな牧草地には、のんびりと牛が横たわっていたり、馬たちが草を食んでいたり、ヤギの群れや、鴨の親子など、いろんな動物にも出会えるという、楽しい移動時間となった。

乗り継ぎで到着したバートイシュルは塩の名産地・保養地としても有名だ。とはいえ、ゆっくりする時間もなく、さらにバスを乗り継いでまず向かったのは、世界遺産ダッハシュタイン山塊の展望台「 5Fingers 」。

バスを降りたオーバートラウン駅から徒歩でダッハシュタインに着いたらロープウェーを乗り継ぎ、30分ほどで頂上へ。その中間地点では、見たければ洞穴などを見ることもできるが、私たちは一路頂上を目指す。あいにくの曇り空でも、ロープウェーから見下ろす景色はとても雄大で、下に見える街に光が射した光景は見惚れる美しさだった。頂上に近づくにつれ、街が小さく遠のき、目の前にはひたすら石灰岩が広がっている。時折見えるクレバスのような岩を見ては厳しい冬を想像しているうちに頂上に到着。

そこから 5Finfers までは徒歩で約25分。アップダウンを繰り返す山道を歩き、「ついに 5Finfers 到着!」とテンションは上がるものの、目の前はひたすら真っ白な雲・雲・雲…。景色らしきものが何にも見えないまま、 5Fingers へ足を踏み入れる。はるか下にくっきりと景色が見えても怖いだろうが、ただ真っ白な中で宙に浮いているような状態もこれまた怖い。とはいえ、せっかくきたのに景色を全く見ずに帰る気にもなれず、待つこと30分。

少し強めの風に雲が吹き飛ばされ、ついに、ほんの数分の間だけ雲が晴れるという奇跡の時間が訪れた。

そこには、左右に広がる山々の間に美しい湖が続く絶景が!さらに、もっと上でこの時を待っていたパラグライダーが雲の晴れ間に気持ちよさそうに降下していく。たった数分の出来事だったが、何も見えなかったからこそ 5Fingers からのパノラマに感動し、より楽しむことができた。

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5Fingers を後にしロープウェーの麓からは、居合わせた観光客と共にタクシーを呼び、乗り合いで一路ハルシュタットへ。

タクシーを降りるともうハルシュタットのあの景色が目の前に広がっている。ハルシュタットは絵葉書などで見る以上のパーフェクトな壮観だ。いつまでも眺めていられる気分になるが、すでに午後になっていたので、急いでレストランを探す。有名店は軒並みお昼の営業を終えたところだったので、営業していた Cafe Bachts Polreich で魚料理やチキンサラダをいただき、最高の眺望を堪能。ハルシュタットの教会や湖の景色を見ながらのビールも最高だった。

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食後は絵本の中から出てきたようなハルシュタットの街歩きを楽しみ、日帰りハルシュタットの旅も終わり。本当は塩坑にも興味があったが、さすがに日帰りでは時間的に無理があるので諦め、バートイシュル行きのバスに乗り、電車を乗り継いでザルツブルクへ戻る。

ザルツブルクの駅からは、5Fingers 同様、パーパスジャパン岩越さんにレコメンドしていただいた raurestaurant IMLAUER で夕食。

ボリュームはあるが、お野菜もお肉も美味しく、とても良いレストランだった。この日は雨で屋内のみの利用となってたが、晴れた日にテラス席で飲むビールはなお良いだろうと思いながら大満足の夕食を終え、治安も良さそうなので夜道をのんびりとホテルまで歩いてこの日は終了。

9/19 ドイツ・ミュンヘン

前日に続いて、この日はタクシーでザルツブルク中央駅へ。今日の目的は隣国ドイツのミュンヘンで友人と会うことだ。

ザルツブルクからミュンヘンまでは QBB (オーストリア鉄道)の往復で4,300円/人程度。さっそく鉄道に乗り込むと、平日の早朝にも関わらず、ビール瓶のぶつかる乾杯音が聞こえてくる。車中には襟付きのギンガムチェックシャツに半ズボン、ひざ下までのソックスという“正装”の男たちがぎっしり。そう、彼らはオクトーバーフェストで賑わっているミュンヘンへ乗り込むための、早朝ウォームアップをしているのだ。

どんどん空いていくビール瓶と、それに比例して大きくなる賑やかな話声を楽しみながら二時間半、雨のミュンヘンに到着!到着早々、久しぶりの友人と落ち合い、雨のなかオクトーバーフェストへ向かう。

駅には現地の民族衣装(コスプレ?)に着替えた人でごった返しており、オクトーバーフェストの期間の賑やかさをうかがわせる。日本のオクトーバーフェストとは違い、ミュンヘンのほうは大きな公園が臨時の遊園地と化している。そしてテロ後ということもあり、ポーチ大の荷物以外のバックパックなどは所定の場所に預ける必要があり、持ち込むことができない。そこまでなら別のビアバーで!ということで、外観だけ記念写真を撮ろうとしたら、セキュリティスタッフが写りこむ可能性があるとかでそれすら阻まれる。なんだか色々世知辛い。

気を取り直して、ミュンヘンのメインストリート、ノイハウザー通りへ。
カールス門をくぐると、そこからは歩行者天国。広々として賑やかなショッピングゾーンが広がる。重厚な建物が多いなぁとキョロキョロしていると、突然視界飛び込んできた重厚な建物に目を奪われる。司法裁判所だというその建物は、ネオ・バロック式で150年近く前に建てられたという。圧巻としか言いようがない美しい司法裁判所を堪能し、Wirtshaus Ayingers でランチをとる。

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美味しいドイツビールにドイツ料理を注文。名物料理 schweinehaxe (シュヴァイネハクセ)というメニューがイチ推しのようだが、なかなかの獣臭でちょっと期待外れ。

ランチ後の目的地は、地下鉄 U-Bahn/S-Bahn を乗り継いで向かう、バイエルンミュンヘンのホームスタジアム「アリアンツ・アレーナ」!
ミュンヘンの地下鉄はとても混んでいて、色んな人種が行きかう混沌としたところだ。総じてみなさん背が高く、なんだか圧迫感を感じながら地下鉄に揺られる。到着したフレットマニング駅からは、誰もいないだだっぴろい道をアリーナ目指して歩く。試合のときは人でごった返しているのだろうが、この日は悪天候なのもあってか観光客もまばらだ。

お金がかかっていそうな豪華なスタジアムに到着すると、スタジアム見学ツアー(10€)のチケットを購入。定刻直前だったので、すぐにツアーがスタート。

客席の説明、マスメディア席、VIPルーム、養生中の芝…などのスタジアムの説明を受けた後は普段は入れない内部へ!インタビュールームに選手控室、アウェー側の選手の控室、ピッチへの通路など、細かく説明をしてもらえる。ファンは垂涎もののツアーだろう。総じてコスパのいいツアーだったように感じた。今回はまだ明るい時間にスタジアムを後にしたので見られなかったが、色々な色のLEDに彩られる姿も見てみたいものだ。

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その後、ミュンヘン駅へ戻って友人とビールで乾杯してザルツブルクへ。
ザルツブルクに到着するとすぐ駅構内の広いユーロスパーで夕食のお惣菜を買い込んでホテルへ戻る。この時に買った安いオーストリア白ワインがキリッと好みの味で美味しかったが、残念ながら日本では輸入されていないワインセラーのもの。ドイツビールにオーストリアワイン、どちらも大満足。

9/20 サウンドオブミュージック

ザルツブルクといえば、モーツァルト、カラヤン、そして映画「サウンドオブミュージック」が有名だ。ザルツブルクに来るに当たってDVDで映画を予習してきたので、午前中は「サウンドオブミュージック」の名所を巡る。

まずは、映画でジュリー・アンドリュースと子供たちが歌うシーンに登場する「パビリオン」があるヘルブルン宮殿へ。
旧市街地からは車で40分ほど離れた場所にある。間違えてバスを途中下車した私たちを地元の方が車で連れて行ってくれるというハプニングもあり、オーストリア人の親切さに心を温めて宮殿へ到着。ヘルブルン宮殿は、ヘル( Hell )=明るい、ブルン( Brunn )=泉、というその名の通り、美しく整えられた瑞々しい緑と澄み切った泉の碧さが美しく、澄んだ空気と静けさに心洗われるような気持ちになる楽園のような場所だ。

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残念ながら雨が降り出し、足元も悪いので、宮殿を後にして旧市街地方面行きのバスに乗る。次も映画のワンシーンに出てきたーツァルト橋、歴代司教たちの馬の水飲み場として使用されたメンヒスベルク沿いの馬の水飲み場を訪問。水飲み場は大通りにぴったり隣接していて、じっくり見るというよりは通りすぎる合間に壁のフレスコ画を眺めて楽しむ感じ。騒がしいので足早になるが、大通りを白馬の馬車が頻繁に往来する風景はとても美しい光景だった。

遅めのランチは、K+K Restaurant のウィンナーシュニッツェル。高級感のあるレストランのようで、スーツ姿の紳士も見える。軽装で良いのだろうか気にしつつ、3つの味のバターとパン、白ワインでメインを待つ。暫くして運ばれてきたウィンナーシュニッツェルはB5サイズも超えそうな想像以上の大きさでビックリ!たっぷりとレモンをかけていただくウィンナーシュニッツェルは、サクサクとした触感に味のついた衣が絶妙で、付け合せのパセリで合えたポテトもシンプルで非常に美味しかった。

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ランチに満足すると、ほしくなるのが甘いもの。ということで、旧市街地の中にあるスイーツ店 Schatz (シャッツ)に入る。テーブルは満席なので、手軽に外で食べられるエクレアを注文し、店の外でさっそく簡易包装をほどいていただく。かなりの甘さを覚悟していたが、甘さ控えめのカフェオレというか、クリーミーなコーヒー味のクリームが絶品!正直、もうひとつ食べたい美味しさだった。

そしてこの日、もうひとつ出会いたかったのが、発酵しはじめのワイン「シュトルム」。秋の時期はたまに飲める店があるとのことで探して歩いた。とあるリカーショップではボトルにて販売していたが、そもそも大瓶は飲み切れない上に、シュトルムは発酵中なので瓶のフタがあいていて持ち運べないらしく、残念だが諦めて旧市街地でショッピングを楽しむ。

ザルツブルク旧市街地には、ザルツブルクレッドブルのショップや Manner の直営店などもあり、午後の数時間はあっという間に過ぎていく。気の赴くままに過ごし、ショッピングついでに Zum Mohren というレストランでスープとサラダだけの軽い夕食をとる。

食後は雨も上がりつつあるザルツブルクの夜の景観を楽しみ、ホテルのそばにあるバーで白ワインを一杯飲んで最後の夜は終了。

9/21 さよならザルツブルク

雨続きの5日間だったのに、最後の最後だけ青空が見えたザルツブルク。

せっかくなので目に焼き付けておこうと朝から橋を渡って旧市街地へ。ホーエンザルツブルク城、緑いっぱいの土手が青空に映えて、ザルツブルクは本当に美しい街だと改めて実感する。

スーパーで気に入ったワインを入手して、5日間お世話になった「オールユーニードホテル」を後にして空港へ向かう。市街地からはタクシーですぐに空港に到着。フランクフルト経由で約15時間、羽田空港へ。5泊7日の旅も終了~!

今回も名所やレストランなどたくさんレコメンドしていただいた岩越さんに感謝しています。
また旅行に行くときはご相談させてくださいね!

ツアープランナーからのコメント

いつも素敵な旅行記とお写真をお送り頂きまして誠にありがとうございます!楽しく拝見させていただきました。細かな描写に情景が想像しやすく自身も同じ体験をしているような気になりました。ファイブフィンガーで現れた数分間の晴れ間。。感動と興奮が伝わってきます。この度は弊社をご利用頂きありがとうございました。

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