【 勇者 静かに翼を休めて 】
三月二十日より三十一日まで、十泊十二日間のニュージーランド旅行に行って来ました。
私にとって今回の旅行のハイライトの一つが、最終地オークランド博物館での零戦見学でした。旅行前より、「零戦見たい 零戦見たい」と寝言の様に言う、私のたっての願いを迫田氏が叶えてくれたのです。
グループの半数が戦闘機などには興味の無さそうな女性なので、不興を買うかな?との一抹の不安はありましたが、マオリの文化・歴史等充実した博物館の展示に皆満足した様子で、内心ホッとしたものです。
館内には第二次世界大戦で活躍した、日英を代表する戦闘機、零式戦闘機とスピットファイヤがありました。夫々(それぞれ)太平洋と英仏を舞台に活躍した勇者は、八十年近い時を経て今は静かに翼を休めていました。
そして夫々(それぞれ)別室に鄭重に保管・展示されているのを見て、この国の戦争の記憶を確り後世に伝えて行くという意思と、優れた技術に対する敬意とを感じ、当時世界一の戦闘機を世に送り出した我国の優れた技術を誇らしく思いました。