酒好きアイラ島へ行く プロローグ
約30年前、後輩に誘われて、あるショットバーに入った。
そこで入門編に勧められたのが、アイラの女王”ボウモア” だった。
ハイボールで一口飲むと「うわっ」というのが本音。最初に感じたのは何と病院の香り。二度とオーダーすることはないと思っていたが、以降
ショットバーに通う度、病みつきになり、いつしか本場アイラ島へ行ってみたいとの願望が強くなった。
そんなある日、会社総務の女性にネット検索して頂くと、”アイラ島スコッチウイスキー巡りの旅7日間” パーパスジャパンがヒット。
座右の銘「人間は経験をするために地球上に生まれてきた。死ぬときは魂を残す」
いざアイラ! 早速日程を決め申込む。
残念ながら、英語ガイドツアーのため家内には断られ、還暦ひとり旅となってしまった。
自分も英語は出来ないのだが・・・
日程
'17年4月27日(木)から5月3日(水) 7日間
4/27:早朝セントレア名古屋中部出発、夕刻エジンバラ到着
空港からホテル(Old Waverley)へはタクシーで約25分(チップ込20£)。
アップダウンが多い街。
チェックイン後、明日朝の集合場所であるバスターミナルを下見がてら散歩して、歴史を感じる建物をしばし眺めホテルに戻る。ホテルはバスタブ付。ラッキー!
入浴後、ハンドキャリーしたカップヌードルと桑の葉茶で夕食終了。
喉が渇いたので外出。
あたりを見回しながら歩いていると、パブを見つけた。ラッキー!
先ずはビール、支払方法はキャッシュオンスタイル。
価格は1ショット5£前後。今回アイラでは行けないカリラから始まり、ジュラ、ボウモア、ラガバリン、最後はスコットランド政府認定第一号、
ザ・グレンリベットで締める。
「今日はこれくらいにしとかないと」とパブを出、水をゲットしてからホテルで就寝。
4/28:エジンバラから陸路ケナクレイグへ
フェリーでポートアスカイグ、アイラ島に上陸
今日は34回目の結婚記念日。
日本の花屋さんで予約しておいた家内へのブリザーブドフラワーが無事自宅に届く。感謝!
朝8時00分バスターミナル到着。日本の方らしき男性発見。
恥ずかしくて声をかけられず。しばらく待っていると、長髪の男性が「アイラ・アイラ」「ラビーズ・ラビーズ」 と叫んでいる。わからないままバッグをメルセデスのミニバスへ。
何と日本の男性と同じツアー、メチャクチャラッキー!元気いっぱい車内へ。
5か国、計15名乗車。
先ずはローモンド湖でトイレ休憩。
きれいな空気を吸いながらしばし景色を眺める。
次は、港町オーバンでランチ。
お決まりのフィッシュ&チップスをオーダ。でかい!半分残す。
ランチ後、THE OBAN DISTILLERY のカスクテーブルで2ショット。
銘柄はオーバンと初めてのボトルBENRINNES。
最高の気分でキルマーチンの教会とスタンディングストーンを経て
ケナクレイグのフェリー乗り場へ。
フェリー内で早速2ショット、ここもキャッシュオンスタイル。
右手にジュラ島をみながら進むと、いよいよ憧れのアイラ島へ。
上陸時、メルセデスミニバス車内で、大きな歓声と拍手喝采。
上陸後、ボウモアへ。
ホテルはAn Cuan、雰囲気はアットホームで部屋はこじんまり。
シャワールームのみでバスタブはなし。
外に出て、近くのボウモアホテルのバーで2ショット。
ほろ酔い加減でシャワーを浴び就寝。足が冷たく寒い。
4/29:蒸留所巡り BOWMORE,KILCHOMAN,BRUICHLADICH
時差ボケのまま朝食へ。
イングランドの宿泊客5名と同席。
どこから来たの? どこの蒸留所へ行くの? と質問攻め。
もうこれ以上質問しないで!
メニューはBaked ソーセージ・エッグ&ベーコン。2日間同じメニューを選択。
朝9時15分、ボウモアコテージ前に集合。蒸留所巡りが始まる。
テースティングは工程を観てからのお預け。ウズウズ!
各工程の英語での説明は、予想どおり理解できず。
パーパスジャパンから届いた、日本語の工程図を観ながら聞いてるふり。
テースティングは2ショット。
ショットグラスをプレゼントされる。嬉しい!
ボウモア200ml 3本入り(12年、15年、18年)をトートバッグとセットでゲット。
続いてキルホーマンへ、新しい蒸留所。
工程見学のあと、2ショット。
ランチでは口直しに地ビール2種類をシェア。
美味しい!
本日の最後はブルイックラディ。工程見学はなく、ここでも2ショット。
ポートナヘーブンでアシカに癒されて、ボウモアへ帰還。
ドライバー EWAN、Kさんと3人で夕食へ。
場所はネットの旅行記で学習したハーバーイン。
もちろん生のオイスターに、ボウモア12年を垂らして一気に口へ。デリーシャス!
4/30:蒸留所巡り ARDBEG、LAGAVULIN、LAPHROAIG
2日目の蒸留所巡り。
アードベッグ スモーキーライトなキレがたまらない計4ショット。
昼間のウィスキーに酔いが回る。小瓶2本をゲット。
続いてラガブリン。工程巡りはなくテースティングのみ、計3ショット。
3種類に合わせたチョコレートとともに、深い味わい。
「チョコがウィスキーにこんなに合うものか」と感激。チョコはネット販売のみ。
16年を1本と、200ml 3本セットをゲット。
今回最後のラフロイグへ、工程見学のあと、テースティング。2ショットでダウン。
マフラーをゲット。ショットグラスとネックストラップをセットでプレゼントされる。
感激!あっという間の6カ所巡り。
ディナーは気の合った10人でボウモアホテルへ。
ドイツ人5名、スェーデン人2名、ドライバーEWAN、日本人2名。
酔っ払った勢いで It’s on me !
そのまま、ホテル内のバーで2ショット。
ドイツ人に奢ってもらう。 Danke schön !
5/1:ポートエレンからフェリーでポートアスカイグ
陸路エジンバラへ
朝集合時から、昨晩の返礼でドイツ人にビールを頂く。
何故かバドワイザー。効く!
フェリーでも、ビールとウィスキーを3ショット。
もうふらふら。 Thank you & good by Islay.
5/2:ホテルからエジンバラ空港、フランクフルト経由、羽田へ
5/3:羽田から新幹線経由で自宅帰還
日本は暑い!
ゴールデンウィークの真っ只中、新幹線は満員。Ah 現実へ帰って来てしまった!
エピローグ
念願のアイラ島ウィスキーの旅、楽しい時間はあっという間に終了。
アイラモルトは今や日本でもほとんど飲むことができる。
だけど本場で飲むと、こんなに美味しいものかと感激!
英語は理解できなかったが、ウィスキーの味は堪能することができた。
毎日が酔っぱらいの旅。たまたま同じツアーに参加されていたKさん、
本当に助かりました。彼に出会わなかったら、こんなに楽しい旅にはならなかった。
後日、Kさんが名古屋出張の際、バーで待ち合わせ再会できたのも何かのご縁。
今後もお付き合いくださいませ。また、ドライバーのEWANがとても良い奴で、
最後の夕食で奢ったお礼に、自筆の絵をプレゼントされた、一生もの。
最後に、このツアーを企画頂いた、パーパスジャパンの木村様。
出発間際までお気遣いいただきありがとうございます。
人生は出会いと別れの繰り返し、本当に思い出に残る旅でした。
皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。厚く御礼申し上げます。
I love Islay & Whisky.