2017年9月17日（日）待ちに待ったアイルランド出発の日

台風が来ているので飛行機が飛ぶかどうか心配していましたが、関西国際空港に着くと信じられないような青空で風もなくこれからの旅の嬉しい予感でした。

アイルランドは風光明媚で牧草の緑が美しく日本の森や山の緑とは一味違います。なだらかな牧草の黄緑がどこまでも続いて、時々緑の木々が目に留まります。牧草では羊や馬や牛がのんびりと草を食べています。静かな空気ときれいな空気が漂っていました。

私たちのグループはティンホイッスルというアイルランド発祥の楽器を習っています。そのご縁でティンホイッスルの 先生にアイルランドへ連れて頂くことになりました。ですから旅の目的の一つはアイリッシュ音楽を堪能することです。毎夜毎夜パブへ行って生演奏を聴いたり、ショーを楽しみました。1日もさぼることなく毎夜毎夜です。

その中でアイルランドの方の優しさに触れる事が出来ました。満員のパブでも必ず座席を譲って下さいます。ありがとうございますとお礼を言うと「いいえ、僕たちは若いですから」と笑顔で仰います。嫌な顔をされたことがありません。あるパブではティンホイッスルの演奏をされていました。先生が頼んで下さって、私たちもティンホイッスルを演奏させて頂けました。聴いて下さる皆さんが吹いて いる最中も歓声を上げて応援して下さったり終わってからも良かったと励まして下さいました。応援されることがどんなにうれしいことか、すごく感動しました。

またダブリンのテンプルバーの近くの広場でティンホイッスルを演奏した時は、沢山の方がニコンやキャノンの一眼レフカメラで撮影して下さり、拍手して頂き温かく歓迎して下さいました。

同じ広場で鉄棒にぶら下がる競技をされていました。参加したらただぶら下がるだけなのに、応援して下さいます。すると盛り上がるのです。何でもないことがとても楽しくなります。ぶら下がった時間は40秒でしたが、一生の思い出になりました。

テンプルバーのパブでは入った途端に「YMCA」の曲がかかり、私たちは踊ってYMCAのふりを腕で表現して盛り上がり、その後はどんな曲も輪になって一人ずつ輪の中に入れられ踊りました。日本のダンサーは素晴らしいとライブされている方に紹介されたり褒められて益々盛り上がりました。

ダブリンコープサンデーフリーマーケットでは日本の女性に会いました。私たちがタクシーで大勢降りてきたので気になっていらしたそうです。その方は長らくアイルランドにお住まいでしたが一旦、日本へ帰られてまた来られたそうです。アイルランドの方は優しいでしょうと仰っていました。本当にその通りです。そしてとても住みやすいそうです。

また日本人ガイドさんがついて下さり、出国の時も頼りになり安心して旅を楽しめました。優秀なガイドさんでちょっと前のテレビ番組「世界ナゼそこに日本人」で北アイルランドベルファストの84歳の女性、のぶ子ボラックさんが出演されていたので、そのことを話すと何とこちらのガイドさんがプロデュースされていたそう！素晴らしいと思いながらお話も弾みました。

このようにいろいろな方に親切にして頂き、美味しいギネスビールやアイリッシュコーヒー、アイリッシュウィスキー、アイリッシュシチューを食し、センスの良い雑貨を買ったり、楽器バウロンを買ったり、アランニットを買ったり、あっという間の10日間 でした。夢のような毎日でした。

楽器の練習も頑張ろうと意欲がわいてきました。計画して下さった先生には心からお礼申し上げます。旅行社さんには日本人の良いガイドさんを探して頂いたり、安全運転のバスの運転手さんを手配して頂き、ホテルやその他いろいろとご配慮いただきありがとうございました。

機会があればまたアイルランドへ行きたいです。
それにこれからは応援することを心掛けたいと思います。

この旅行は一生の宝物です。