【研修レポート】 オーストリア・クリスマスマーケット巡り
期間:2016年12月4日〜2016年12月10日
パーパスジャパン:菊池
インスブルックとザルツブルグのクリスマス
この度、フィンエアー並びにザルツブルグ市観光局、インスブルック市観光局の共催による研修旅行に参加してきました。研修のテーマは「オーストリアのクリスマスマーケット」です。
オーストリア版なまはげ「クランプス」にも会ってきました!
< 日程 >
★マークはクリスマスマーケットです。
1日目(12/04): フィンエアーにてミュンヘンへ
ミュンヘンより車にてインスブルックへ
(インスブルック泊)
2日目(12/05): ★インスブルック観光、クランプスパレード鑑賞
(インスブルック泊)
3日目(12/06): ★フィンガーブルク、ハーフェレカー展望台
(インスブルック泊)
4日目(12/07): レイルジェット(列車)にてザルツブルグへ
★ザルツブルグ観光
(ザルツブルグ泊)
5日目(12/08): ★ヘルブルン宮殿、★ザンクト・レオンハルト、モーツァルトコンサート
(ザルツブルグ泊)
6日目(12/09): 車にてミュンヘン空港へ
フィンエアーにて帰国の途へ
(機中泊)
7日目(12/10): 成田空港着
1日目(12/04)
フィンエアーにてヘルシンキ経由でミュンヘンへ。
フィンエアーは「ヨーロッパへ最短時間で行く航空会社」をキャッチフレーズにしており、ヘルシンキまで片道およそ9時間半です。フィンランドの人気ブランド「マリメッコ」のデザインが機内の様々なグッズに取り入れられており、「かわいい!」の一言に尽きます。
乗り継ぎ地のヘルシンキ・ヴァンター国際空港の最短乗り継ぎ時間は35分ととても短いのが特徴です。出入国手続きは自動化ゲートが導入されているためスムーズで簡単です。
フィンエアーにてミュンヘンへ到着し、バスでインスブルックへ移動。
オーストリアのインスブルックやザルツブルグへ就航している航空会社は少ないのが悩みどころですが、実はお隣のドイツ・ミュンヘンより車で片道2時間程の距離に位置しております。
インスブルックでの宿泊は Hotel Europa(5星)です。
このホテルの1番のポイントは立地が良いこと。目の前がインスブルック駅なので、列車やバスでの移動がとても楽です。(旧市街へも徒歩10分)
イギリスのエリザベス女王、スウェーデン王室など世界各国の元首やローリングストーンズなどの著名人が数多く訪れている老舗のホテルです。
2日目(12/05)
Guten Morgen(おはようございます)!
※オーストリアはドイツ語です。
午前中はインスブルックの市内観光(クリスマスマーケット)へ。
アルプスの山々に囲まれ、冬季オリンピックが2度開催されたことで有名なインスブルック。ドイツ・スイス・イタリアに囲まれたインスブルックは、小さな街ながらも宿場町として栄え、歴史的な建造物や見所がたくさんあります。
まずは小さな地元のマーケットへ。
色とりどりの野菜やフルーツ、その他肉や魚など、インスブルック産のものを中心に、なんでも揃います。店の前を通ると笑顔で「これ食べてみて?」と色々と試食を頂きました。クリスマスシーズンは、ツリーやオーナメント、キャンドルなども売っています。
待ちに待った旧市街散策へ。
向かう途中に通った、イン川の橋から見える街並みはカラフルでとっても素敵でした。
旧市街には、夜のクリスマスマーケットへ向けて準備中の屋台がずらり。
旧市街のマリアテレジア通りの北半分は歩行者天国になっています。
その通りを抜け、「宮廷教会」と「王宮(ホーフブルク)」を見学しました。
「宮廷教会」の巨大な28体の青銅像「黒い男たち」は精妙に作られており、とても迫力があります。(今にも動き出しそうでした・・・)その他、世界5大オルガンの一つも保管されています。
「王宮(ホーフブルク)」はロココ様式のとってもかわいい宮殿でした。
マリー・アントワネットの母、女帝マリアテレジアによって改修され、ハプスブルク家の豪華な食卓やピンクのメイクルームなど、ミニシェーンブルンを味わえます♪
なんと建物内にザッハトルテの名店「カフェ・ザッハー」も併設されています。
そうこうしているうちに、クリスマスマーケットの店が賑わってきました。
クリスマスマーケットと言えばグリューワイン。
マグカップで渡され、飲み終えて返すとキャッシュバックされるシステムです。街によってデザインが変わるので、記念に持ち帰ってもOK。
夜は、いよいよオーストリア版なまはげ「クランプス」のパレードへ。
クリスマスプレゼントと言えば、クリスマスにサンタクロースがプレゼントを靴下の中に入れてくれるというイメージがありますが、オーストリアでは違います。
オーストリアでは12月6日を聖ニコラウス(サンタクロース)の日と呼び、その日にプレゼントを貰うのです。プレゼントの中身はピーナツやみかん、お菓子などといった簡単なものになるそうです。
聖ニコラウスと一緒に現れるのが「クランプス」。
そのクランプスのパレードを見るため、インスブルックよりバスで片道約40分のところにあるゲッツンス村へ行ってきました。
悪魔の形相で毛むくじゃらの毛皮をしたクランプスが何十体と現れ、荒々しい鈴の音を鳴らしながら襲ってきます。容赦なくぶつかってくるので本当に怖かったです。。
(インスブルックの旧市街にいたクランプスは優しかったなぁ。※最後の写真)
インスブルックの旧市街にいたクランプス
3日目(12/06)
午前中、ホテル視察をしながらインスブルック市内を歩いていると、気になる店を見つけました。
シュナップス(チロル風果物から作る蒸留酒)の店「TIROL GENIESSEN」で、店内がとてもカラフルです。自分の好きな瓶とサイズが選べ、お土産にぴったりです。
午後はノルトケッテ連邦を望むハーフェレカー展望台へ。
インスブルック旧市街の端よりケーブルカーに乗り、フンガーブルク(標高約860M)で降車。そこからロープウェイにてハーフェレカー展望台(標高約2000M)を目指します。
フンガーブルクでは小さなクリスマスマーケットが開かれています。ここではプンシュ(温めたジュースとお酒を混ぜたカクテル)でほっと一息。
ハーフェレカー展望台には銀世界が広がっており、壮大なアルプスの山々を身近に感じました。(帰りに聖ニコラウスにばったり遭遇。聖ニコラウスもケーブルカーに乗るんですね♪)
4日目(12/07)
音楽の都ザルツブルグへ到着し、早速観光スタート。
映画「サウンドオブミュージック」の舞台となったザルツブルグ市内では、関連の看板を何回か見かけました。
ミラベル宮殿の中では、「サウンドオブミュージック」で子どもたちがドレミの歌を歌った階段を発見!なんと、今回ご一緒したくださったガイドさんが、いきなりドレミの歌を熱唱し、歌い終わると同時に拍手に包まれました。私自身出発前に映画を観ていたため、感無量でした。
市内移動の際は「ザルツブルグカード」を利用しました。
公共交通機関が乗り放題なだけでなく、全ての観光名所および博物館に1回入場無料など、特典がたくさん。種類は24時間、48時間、72時間があり、WEBやホテルのレセプション、観光案内所で購入可能です。※写真右下
ザルツブルグカード※右下
モーツァルトの街と言われるザルツブルグの旧市街は世界遺産に登録されており、街並みはメルヘンそのもの。街のシンボルでもあるホーエンザルツブルク城や、宮殿、大聖堂、壮麗なバロック建築が立ち並び、シャッターを押す指が止まりませんでした。
クリスマスシーズンには大小の広場にマーケットが並び、街中がクリスマス一色になります。
クリスマスに欠かせない歌と言えば「きよしこの夜」。
実はこの曲はザルツブルグ郊外の小さな村オーベンンドルフの聖ニコラウス教会で生まれた曲なのです。今回スケジュールには無かったのですが、特別に訪れることができました。
教会は想像していたよりも小さく質素ですが、中に入ると不思議とあたたかく、「ここできよしこの夜が生まれたのかぁ」と懐かしいような気持ちにさせられました。
ザルツブルグでの宿泊は Neutor Hotel(4星)
このホテルのポイントは立地とコストパフォーマンスです。
旧市街ではないですが、祝祭大劇場までトンネルを抜けて徒歩約10分弱。
5日目(12/08)
午前中はザルツブルグ郊外のサウンドオブミュージックゆかりの地巡りへ。
ザルツブルグより車でおよそ20分のところに、トラップ男爵邸として登場したレオポルズクローン城があります。ボート遊びで子どもたちが転覆するシーンを思い出します。
ヘルブルン宮殿には「もうすぐ17歳」が歌われた東屋があります。宮殿の敷地内のクリスマスマーケットは有料ですが、飲み物の引換券がついており、屋台も可愛らしくお勧めです。
午後は田舎の小さな村ザンクト・レオンハルトへ。
ロープウェイでウンタースベルク山へ登ることが可能です。
この村のクリスマスマーケットで売られている品物はすべて村の人の手作りで、その売り上げは慈善団体へ寄付されるとのこと。
教会の入り口に飾られるクリスマスの人形は1890年から、毎年飾られているそうです。
帰り際に頂いた焼き立てのクッキーが美味しかったなぁ。
最後の晩餐はモーツァルト・ディナーコンサートへ。
演奏者は皆モーツァルトの時代の衣装をまとい、食事もモーツァルトの時代を再現したコースになっています。会場はザルツブルグ最古のレストラン「シュテフツケラー・ザンクト・ペーター」。
6日目(12/09)
あっという間で、帰る日となってしまいました。
ザルツブルグからミュンヘン空港まで、車で2時間程。
なんと帰りのフライトは、フィンエアー様のご厚意で、ビジネスクラスを体験させて頂きました。
アメニティーから食器、スリッパ、枕からブラケットまでマリメッコ。本当に幸せでした。フィンエアーのビジネスクラスは、マッサージ機能付きのフルフラットシート。配列は、奇数列と偶数列で異なり、前後互い違いになっています。
1回目の食事はコースメニューで、メインは3種類から選べます。
飲み物の種類も豊富で、今回はA350が就航したことを記念して作られたシグネチャードリンク「Blue Sky」にチャレンジしました。ブルーベリーリキュールをシャンパンで割って作られたこのカクテルは、特別な気持ちにさせてくれます。
何より印象に残っているのが乗務員です。まるで包み込むような雰囲気で一人一人丁寧に対応してくれ、ほっこりとした気持ちになりました。これも北欧ならではなのでしょうか。
7日目(12/09)
快適な空の旅はあっという間で、定刻通り10:00に成田空港へ到着。
空港の「おかえりなさい」の文字を見ると、自分がオーストリアにいたことを夢のように感じました。
* * * * *
今回、オーストリアの大小さまざまなクリスマスマーケットを周って、クリスマスがどれだけ人々にとって大切な行事なのかを感じました。グリューワイン一つでも、作り手が違うと味も違い、その人のこだわりが伝わってきます。教会の讃美歌を聞いていると、日本人の私でも、どことなく懐かしいような、気持ちを洗われる気がしました。
皆さんも、冬の銀世界とクリスマスを覗きに、オーストリアへ行きませんか?
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