20年ぶりに訪れたイギリス。
今はヒースロー国際空港からロンドン中心部のパディントン駅までノンストップの「ヒースローエクスプレス」という列車が運行していて便利です。所要時間わずか33分。
20年前までは空港からロンドン市内までタクシーか National Express の長距離バスを使っていたのでビックリです。
期間:2018年4月4日~2018年4月26日
中村 恭子 様
GON-001322
今はヒースロー国際空港からロンドン中心部のパディントン駅までノンストップの「ヒースローエクスプレス」という列車が運行していて便利です。所要時間わずか33分。
20年前までは空港からロンドン市内までタクシーか National Express の長距離バスを使っていたのでビックリです。
ロンドン着が17:00過ぎなのでパディントン駅近くのホテルに1泊。
雨が多いことで有名なイギリスですが、すごく晴れていました。幸先良い感じです。
ロンドン ウォータールー駅からサウスウエスタンレイルウェイサービスの列車で1時間半、イングランドの一番南、世界地図だとだいたい真ん中あたちに位置している街です。20年前に語学留学のため1年半滞在しました。
ホストファミリーの方々と20年ぶりに再会でき、3週間のイギリス滞在中にはメッセージのやりとりなどで。
20年前に通ったRichard Language College。全く変わっていませんでした。
思い入れのある場所が20年経っても変わらないのは嬉しいです。さすがに街の中心、Town Centre は変わっていましたが。
ボーンマスは比較的穏やかな気候で天気も安定していると思います。冬は東京の方がよっぽど寒いです。海峡の暖流の影響だと聞いたことがあります。
宿泊した Mercure Dolphin Hotel。サウザンプトンで1番古いホテルとして有名で、500年以上の歴史があるそうです。中庭の電灯も昔の面影を残しています。ガス灯か何かだったのでしょうか。
タイタニック号処女航海の宣伝広告。ホテルのロビーに飾られていました。
勿論1912年当時のものです。さすがサウザンプトンの老舗ホテルですね。
タイタニック号が出航した43&44番埠頭へ行こうと試みましたが……残念ながら貨物専用区画になっており入れませんでした。
こんな所を歩いてるのは私1人で、親切な作業員さんが教えてくれて Have a safe journey!!! と言ってくれました。
ゴーダミンはサウザンプトンからやや東、電車で1時間位の所です。
タイタニック号のワイヤレスオペレーター、ジャック・フィリップス氏の故郷で彼のメモリアルはweb上でも有名です。また、彼の名前そのままのパブが複数ありました。
イングランド南部から一気に北上。ランカシャー州コルンへ。
(1) ロンドン ユーストン駅から Virgin 特急でプレストン
(2) プレストンから「箱根登山鉄道 イギリス版」みたいなノーザンレイルサービスでコルンまで。
6時間かかりました。
坂の多い素敵なカントリーサイドの街です。
コルン駅にて乗るはずの電車がキャンセルに!!!
次の電車まで1時間、駅の隣のスポーツクラブで暖をとらせていただきました。とても親切で施設内のコーヒーマシンも使わせていただきました。
いよいよスコットランドへ!!!
タイタニック号のワイヤレスオペレーター、ハロルド・ブライド氏(事故では生還されています)が1956年に亡くなった後に遺灰が撒かれたグラスゴー・クレマトリウム・チャペル。
宿泊先の Dalbeattie Guest House。とてもキレイで眺めも良いB&Bです。オーナーのバーバラさんはとても親切な方でした。
ダルビティーには最寄り駅がありません。前泊のグラスゴーから電車でダンフリーズという駅まで行って、そこから公共バスで30分ほどの街です。
ダルビティーの博物館。街のコミュニティで運営されているため入館料は無料です。
100年前のおもちゃや洗濯機を見せてもらいました。(写真撮るのを忘れましたが)
100年前の洗濯機は稼働中とってもうるさ かったです。夜間に洗濯しようものなら間 違いなく近所迷惑(笑)
ダルビティーといえばこの方。タイタニック号の1等航海士、ウィリアム・マードック氏の故郷として有名な街です。多くの方々がマードック氏の存在を誇りにされているようでした。
マードック氏 / タイタニック関連のショーケース内には、1997年の大ヒット映画「TITANIC」でのマードック氏の最期の描写について制作会社である20th Century Fox社からの公式の謝罪文がありました。
1等先客からの賄賂の受理 → アクシデントとはいえ乗客を射殺 → 自殺という事実とは異なる描写について、1999年当時ご存命だったマードック氏の甥スコット・マードック氏を筆頭にダンフリーズ州および街ぐるみで抗議をした結果、20th Century Fox社より代表者が直接ダルビティーを訪れ正式な謝罪とマードック氏の母校への寄付をしたというものです。
「なぜ日本からダルビティーに?」と聞かれるたびに「マードック氏に興味があるから。」と答えていました。ダルビティーの方々は必ず前述の映画のミステイクについて話されます。「ほぼ」ではなく「必ず」です。106年前なので現代よりはるかに事実調査は難しかったと思われます。
マードック氏の甥スコット氏のお孫さんが現在ダルビティーにお住まいで、DVD をいただきました。前述のダルビティーより 20th Century Fox社への抗議活動に関する TVニュースをまとめたものです。ちなみに、ヨーロッパのTV放送は PAL 方式、日本は NTSC 方式なので TV での再生はできませんでしたが、iMac で観れました。よかった~。
この23日間の旅行でのThe Best City !!! 街中の方々に親切にしていただきました。
・ダルビティーへ行くバスはダンフリーズ駅の近くからは出ていません。駅前で乗客を乗せていないバスがいたので、ドライバーの方に聞いたらなんとちょうどそのバス停まで行くところだったようで無料で乗せてくれました。
・宿の最寄りのバス停 Maxwell Park に到着するも土地勘がないため宿への方向、行き方がわからず。また小さな田舎の街ではよくあることですが「最寄り」イコール「近距離」とは限りません。バス停の目の前のパブでまた宿の場所を尋ねます。お店の女性が私のキャリーケースなどを見て「決して遠い距離ではないけど、その荷物で道に迷わない方がいいから。料金も2・3ポンドで済むはずよ。」とタクシーを呼んでくれました。タクシーを待っている間、近くでビリヤードを楽しんでいた男性客が「日本からはるばるようこそ。」的な挨拶とともにコーラを奢ってくれました。
Dalbeattie Guest House のオーナー、バーバラさんがケイルンライアン港まで直通のバスを予約してくださったおかげで日曜の移動にもかからわず(日曜は交通機関のダイヤが少ないので注意です)スムーズに港へ着き、豪華なフェリーで北アイルランドのベルファストへ!!!
宿泊先の Hillton Belfast の部屋からの眺め。絶景でした。北アイルランド鉄道が橋の上を通ります。
Hilton クラスの高級ホテルなんて普段止まらないので3泊も出来てラッキーでした。だいぶ疲れが溜まっていたので、中1日どこへも行かない日をつくってみました。広い部屋の中でただボーーッと。贅沢です。
何のためにベルファストまで来たかって、TITANIC BELFAST を観るためです。建造されたドライドック跡地の博物館ということで有名です。
博物館内で上映されていた1910年頃のサウザンプトンの映像。映写動画を撮ったので曲がっていて見づらいですが、中央の城壁跡の隣に3・4泊目で宿泊したメルキュールドフィンホテルがあります。100年以上も変わらない街並に感動して思わず撮ってしまいました。
ベルファスト中央駅からダブリン・コノリー駅まで国際列車エンタープライズでおよそ2時間。
ダブリン港から、再びの Stena Line フェリーでグレートブリテン島へ戻ります。およそ3時間半でウェールズの玄関口ホーリーヘッドへ到着!!!
Welcome to Wales!!!表記はウェールズ語が上、英語が下。ウェールズではどこでもそうでした。駅のアナウンスもウェールズ語が先で英語が後。でも人々の日常会話は英語です。
フェリー会社の方。iPhpneを構えていたら「撮ろうか?」と声をかけてくださいました。自分が映る気がなかったので(長旅でいささか顔が疲れていた)「いえ、いいです。」と言ったら「じゃあ俺が入るわ。」とチャッカリ(笑)こういう方、好きです。
ホーリーヘッド着が19:00近かったため、この日は移動せずここで1泊。
宿泊したB&BのHolyhead Lodgeはこじんまりとした可愛い宿でした。イギリスのお宅はやっぱり風情があります。
ベルファストからの移動で疲れていたのですぐ寝てしまいました。もう少しのんびりと、この宿を堪能したかったです。
ホーリーヘッド → バーマスまでは、車で南下すれば約1時間半で行けるのに、電車だと東側にガッツリと迂回してウェールズを2回横断するルートになるため、この日はなんと6時間の電車移動!!!
以前、BSプレミアムの関口知宏さんの番組で紹介された駅。通った記念に1枚!!!
上のウェールズ語は読めませんが、下の英語、これで「スランドゥドノ・ジャンクション」と読みます。
ウェールズは Lland から始まる地名が多いです。「スランドリンドッ
ト」とか「スランダウ」とか「スランドベリー」とか。
ホーリーヘッドから電車で6時間、やっと着いたバーマス。
目の前が海、背中側が山。ウェールズは自然が豊かですね。もっとも
今回の旅ではカーディフなどの都会へは行っていないのですが。
これを見るためにバーマスまで来ました。タイタニック号の5等航海士ハロルド・ロウ氏の記念碑。
14歳までこの街で過ごしたそうです。映画でも描かれていたように生存者の捜索・救助のため沈没現場まで戻ったことを称えた内容が書かれています。
ロウ氏の記念碑、すごく高い位置にあったので背の低い私が撮るとこんな角度に!!!これでも真下にあったベンチに乗って撮ったのです
が(涙)
そして午後にはバスでウェールズ中部のド田舎(失礼) Llandrillo (スランドリスロ)へ。
バス内で (田舎の街って……)
(1) 女子高生くらいの年頃の女の子が乗り込んできて、でも乗客じゃないんです。運転手さんと挨拶からの~ハイタッチ(^ー^)ノ!!!発車時刻まで学校であったことや友達のことを話していて運転手さんも聞きながらフレンドリーな感じ。この、都会ではあり得ない人間関係は何なんだろう?そして発車時刻になると、その女の子は「Bye!!See You Later!!」と言って手を振って降りて行きました。
(2) 途中、大きめのバス停で運転手さんの交代。前述の運転手さんが「そこに座っている中国人の女性が(日本人です!!) Llandrillo の Dudley Arms まで行くから着いたら教えてあげてくれ」と私のことを後続の運転手さんに引き継いでくれてるのが聞こえました。ありがとう。
バーマスからバスで約1時間半。このスペルで日本語風には「スランドリスロ」と読みます。
が、現地の発音は難しくて真似でき
ず。「ランドリーロー」に近いかも。
日本からこの街へ旅した人は少ないのではないでしょうか。
なぜここに来たかというと、実はウェールズ北部にある Llandrillo yn Rhos(スランドリスロ イン ロス)という街と勘違いしたからです。実はこの勘違いに日本出発前に気づいていましたが、長旅終盤の疲れを予測してこの大自然を満喫するのも悪くないと考え、あえて変更を申し出ませんでした。結果、来てよかったです。
鶏の卵 £1.30
アヒルの卵 £1.70
ウズラの卵 £2
肥った雌鶏の卵1個£1
あります。的な。
養鶏場を営んでいるお宅のポスト式販売所(?)カギは開いていて、おそらく勝手に取ってお金を置いて行くというもの。このユルイ感じ、好きです。
宿泊した B&B、Dudley Arms のオーナー マークさんジュリーさんご夫妻のパブにて。宿の1階にあります。ご近所さんの社交の場にもなっていて特に土曜の夜は大にぎわい。
深夜0時頃に自室に戻り翌朝には宿泊者のための朝食を作る忙しいご夫妻とスタッフの方々。おかげさまで大自然とローカルなコミュニティを楽しむことができました。
この日は帰国に備えてロンドンへ移動。
レクサムゼネラル駅へ向かうバスの車内から最後のスランドリスロの大自然。
スランドリスロで (田舎の街って……)
明らかに地元の人間ではない私に対しても、すれ違う時に(徒歩・自転車・トラクター・自家用車さまざま)「Hello~」と挨拶してくれるか、親指を立てた、いわゆる「いいねサイン(?)」^_-b をしてくれました。ありがたい!!!
ウェールズの National Rail と、この旅3度目の Virgin特急でロンドン ユーストン駅へ。
そしてユーストンスクエアから
地下鉄でパディントンへ。
ウェールズの大自然から一転、大都会ロンドンへ戻って来て、帰国日がせまっていることを実感しました。
1泊目では翌日の移動に備えてどこへも出かけなかったので、この3泊でロンドンを満喫することに。日本へのお土産は月並みですが、ハロッズのクッキー。
イギリス最後の1日は、かつてのホームステイ先のボーンマスよりホストファミリーだったご家庭の娘さんがロンドンまで会いにきてくれました。(2泊目で20年ぶりの再会をはたしました)楽しすぎて、歩きすぎて、次の再会を約束して別れました。
旅行期間が長かったのと、知らない土地を初めての交通機関で周ったので疲れと緊張から帰国できる安堵感もありましたが…。やっぱり最後は名残惜しくなるものですね。
コヴェントガーデン→レスタースクエア → テムズ川 → ウエストミンスターブリッジ → 工事中のビッグベン → ベイカーストリートと「いかにも観光客」なルート。いや本当に観光客なのでいいんですけど。
パディントン駅の電光掲示板。帰国日当日にヒースローエクスプレスを待っている間にて。
列車の出発10分位前までプラットホームNo.が決まらないこの感じも、もはや懐かしく名残惜しい。
いよいよ帰国の途へ。
緊張も不安も過ぎてしまえば良い思い出に。改めて「一期一会」に感謝です。
素晴らしい思い出と貴重な経験をありがとうございました。絶対にまた来ます。
コルン駅前にて。
外観が可愛いので写真を撮っていたら、中で休んでいた運転手さんが出てきてくれました。駅の隣りのスポーツクラブで体育の授業を受ける小学生用の送迎バスだそうです。なんだかすごい!!!
北アイルランド鉄道のロゴ入りのバス。ベルファスト中央駅前にて。
発車間際だったのと人が写らないように後ろ姿だけになってしまいました。ショッキングピンク!!!
今回の旅は観光旅行としては期間が長く大がかりなもので、緊張と不安の連続の日々でした。現地で出会った人々の助けがなければ乗り切れなかったと思います。また、事前に作成して頂いた詳しい行程表が大変役に立ちました。(特に発音の難しいウェールズで )また、イギリスの鉄道の時刻表も同封されていて本当に助かりました。
おかげ様で素晴らしい「経験と感動」を手土産に無事帰国することができました。ご担当いただいた木村様に改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
長期間のご旅行、お疲れ様でございました!イギリス各所に散りばめられたタイタニック号ゆかりの地を一つひとつ丁寧にご訪問されている様子が伺えました。マイナーな都市では、交通のアクセスなど不便なところもありますが、その分、人々が温かく手助けしてくれている様子がとても素敵だと感じました。
また、言語の表記やダブルデッカーの色等、「イギリス」と一言でまとめても、その中は本当に多種多様な文化が息づいていると改めて感じました。
この度はご旅行、お疲れ様でございました。長期間のご旅行でお疲れのことと存じます。日本も暑くなってきましたので、ご自愛ください。