○ 1日目
羽田空港発機内泊。
期間:2018年5月21日~2018年5月27日
T.I. 様
GON-001330
羽田空港発機内泊。
現地時間4時の明け方にパリ CDG 空港着。7時25分発のマルセイユ行き国内便に乗り換えるまで3時間、空港ロビーで過ごす。5時半を過ぎると空港も活気が溢れてくる。7時過ぎ、国内便搭乗手続きが進まず、受付の係員もややバタついている。フランス語アナウンスは全く分からないが、その後の英語アナウンスでストライキでマルセイユ空港が閉鎖してるらしいことが分かる。調べてみるとフランスはストが多発しているようだ。受付のアナウンス、それを聞くフランス人の反応を見つつ、その後ざわめくフランス人の声にかき消されがちの英語アナウンスを必死に聞き取りながら情報を確認するのに苦労しました。
結局マルセイユ空港に到着できたのは予定を2時間程遅れた10時半過ぎ。それでも国内便が飛んでくれて良かった!フランス語ができない私たちがもし急に TGV でアヴィニョンまで行け、と言われても困ってしまうところでした。マルセイユ空港から足を延ばして地中海を望む町に行ってみたかったけど飛行機からの眺めで雰囲気を味わいました。
マルセイユ空港から車でアヴィニョンのホテルまで移動。ホテルの部屋にはウェルカムドリンクのシャンパンがおしゃれに置いてありました。部屋の間取りもゆったりとして快適でした。宿泊したホテルの立地も素晴らしくて、街の中心の時計台広場を見下ろせて広場の雰囲気が直に感じられるお部屋でした。
部屋から見えた市庁舎の時計台
チェックインしてすぐにアヴィニョンの街の探索に出掛けました。
最初は教皇庁広場から街の北にある高台の公園、ドン岩壁公園へ。歴史を感じる街並みと城壁はどこを切り取っても絵になるなあと感心しました。公園でサンドイッチを買ってローヌ川を見下ろせるベンチでランチにしました。晴れて暑い日でしたが、湿度が低かったので屋外でも木陰で風が通ると快適でした。公園を訪れるフランス人親子がアヴィニョン橋の歌を歌っていて、とても良い風情でした。
その後城壁を出たり入ったりしながら街の東部、アヴィニョン中央駅まで散策しました。夕方、急速に雲行きが怪しくなってきました。暗くなった街並みも昼の表情と変わってまた絵になる感じです。そして雨雲を背景に一瞬夕陽が射すとベージュ基調の建物が輝いて見えて、写真では表現しきれない美しさでした。
夕立の後、散策した際に見つけたヴィーガンレストランへ夕食を食べに行きました。他に客はいなかったけれど、代わりに店の人たちと片言英語で会話を楽しみ、接客もとても丁寧にしてもらえました。
アシスタント付ワインツアーの日です。今回の旅ではフランスワインを楽しみたいと思っていました。
最初は観光でリルシュル・ラ・ソルグという村に連れて行ってもらい散策しました。その後シャトーヌフ・デュ・パプのワイナリー巡りです。
最初はリクエストして対応して頂いたジャナス社。試飲している間にも他のお客さんが次々訪れ、ワイナリーのスタッフもとても忙しそうでした。この辺りの葡萄畑は石がゴロゴロしているのが特徴で珍しいとのことでした。
そして昼になり、シャトー・ドゥ・フィーヌロッシュでランチ。ここはお城ですが、ホテルにもなっていて宿泊できるとのことでした。葡萄畑の中の高台にあるお城なので眺めも素晴らしくて、心地よい風が吹きます。地元の赤ワインと美味しい食事を楽しみました。
午後は2社ワイナリーを巡りました。最後のプラントヴァン社は試飲の対応をしてくれたのが葡萄作りをしているチエリーさん。何でも質問してくれ、と言って頂き葡萄作りに関して色々聞かせて頂きました。残念ながら生産量が少ないため、海外へ輸出していないとのことでした。
プラントヴァン社で買った赤ワインはホテルに戻って、近くのスーパーで買ったサンドイッチやオイルサーディン、キヌアサラダと共に早速飲んでしまいました。ワインの値段も日本円で二千円しなくて全然高くないのですが、とても美味しかったです。スーパーで買うサンドイッチやお惣菜も安くて美味しいので、何の不便もなく暮らせそうだと感じました。
リュベロン地方の村めぐりツアーの日です。ゴルドー、セナンク修道院、ルシヨン、ルールマラン等を巡りました。どこも観光地なので整った美しさです。どの村も観光客も多くて活気がありました。
【 ゴルドー 】
【 ルシヨン 】
【 ルールマラン 】
ランチは配膳がゆったりしているのでメニューの一品ずつをしっかり味わえて、ボリュームがあってもお腹に収まってしまいます。日本で時間に追われて済ませるランチとは違って贅沢で美味しい時間でした。
その後に立ち寄ったワイナリー試飲のコーレ・ルージュ社は偶然にもランチで飲んだ美味しい赤ワインのワイナリーでした。ワイナリー横の葡萄畑にはバラが植えられており、満開の真っ赤なバラがとても綺麗でした。このバラは畑の土質の指標のために植えられているとのことでした。
あっという間にアヴィニョン滞在最終日です。毎朝気持ち良くローヌ川沿いをジョギングしていました。朝のアヴィニョンは人のいない静かな街で、昼の賑やかな街とはまた雰囲気が違って面白いです。
昼になると快晴でとても明るい日差しです。アヴィニョン最終日、寂しく思いつつ行ったことのない道を選んで散歩しました。それほど大きくない街ですが天候も含めて歩けば歩くだけ様々な表情を見せて飽きさせません。教皇庁の教会にも行き歴史を感じてきました。
ランチもアヴィニョンのレストランのテラス席で頂きました。隣に座ったイギリス人老夫婦と話しました。彼らも南仏の食事を楽しみにやってきているとのことでした。南仏の大らかな雰囲気を満喫できる旅になりました。
夕方から TGV に乗ってパリへ向かいました。フランス滞在中ほとんど毎日夕立になりました。パリのホテルへ行く途中も激しい夕立にあってしまい、しかもなかなかやまず困りました。フランスも異常気象になっているとのことです。
フランス滞在最終日です。モンマルトルの丘やコンコルド広場、ルーヴル美術館、セーヌ川周辺を散策して過ごしました。
モンマルトルの丘は浅草のような観光地で人出も多く自分のペースで歩くことも真っ直ぐ歩くこともできない状態です。絵描きが似顔絵を描くよと寄ってきたり、黒人が囲んできて腕輪のようなものを無理やりはめてきそうになるのを固くお断りしたりと色々体験(?)してきました。
フランス滞在中、日本語で話しかけてくれるフランス人がいました。すれ違う時に挨拶だけ、という場合が多かったですが、日本語で話しかけてくれる若者も多かったです。
アヴィニョンで話しかけられた青年と話すと、来年の夏に日本、それも私たちの住む町の近くに来るかもしれない、とのことでした。彼は日本のお笑い番組や漫画が好き、とのことでした。パリの雑貨・本屋ではお父さんと買い物に来ていたお嬢さんに話しかけられ、青年協力隊で日本に来たことがあって、やはり漫画が好きとのことでした。彼らは日本の文化(漫画等)を通じて日本語に興味を持ってくれていることが良く伝わってきました。
今回の旅は南仏のワイナリー巡りをメインにツアーを組んでいただき、おかげさまでフランスのワイン、グルメを満喫して、観光も楽しんできました。そして思ったことはフランスまで行くなら一週間程度の滞在ではもったいないなー!です。フランスではバカンスになると、ひと月旅行に出掛けてしまう文化ということで、とても羨ましく感じてきました。
アヴィニョンでの毎朝のジョギング、気持ちよさそうですね。
フランスで飲むワインは、日本で飲むのとはまた違ったおいしさがありますね。きっとフランスの気候とお料理がおいしさを引き立てるのですね。