グヌン・ムル国立公園&コタキナバルの休日8日間

期間:2018年8月6日〜2018年8月13日
OY&OM 様

GON-001359

鳥のコロッケ

と言っても食べ物ではありません。雨上がりの夕方にコタキナバル市街に到着。その後夕飯をとる場所を探しがてら海側の舗道を歩いていました。どこからか、猫の鳴き声が聞こえてきたので辺りを見回しましたが、姿が見えません。見えたのは数種類の鳥だけでした。

相方の説では、鳥にも「コロッケ」みたいな奴がいて物まねしているんだよとのこと。なるほど、ウミネコなんてのもいるし。

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残念な景色

到着は夕方でしたので後で気づいたことですが、一泊目☆☆☆☆☆ハイアットの窓から見えたのは、遠方にシグナルヒルと駐車場&ロータリー向かいの廃墟ビル(1F2Fしか営業していない、上は倒壊放置)。

全部でここには、4泊するので中2泊(ムル)から戻ったら絶対替えてもらおうと思いました。

目覚ましは、祈り?

ボルネオ入りして二日目の朝、まだ体は日本時間のリズムなのでしょう。夜が明ける少し前に目が覚めました。

どこからか、エキゾチックな歌声が祈るように流れてきました。もしかして、これがイスラム文化の音?そういう宿泊客がいるのだろうと思いましたが、後日また KK に戻って気づきました。これは、日に5回ある祈りの時間の一つで、あたりのモスクから流されているようです。さらに、部屋の天井の隅には → (矢印)が無造作に貼られていて、祈りの方角を示しているみたいでした。

天井に矢印
天井に矢印

トラック輸送

KK を出発してムルに着くのは午後でした。小さな地方の空港で、迎えのガイドさんもすぐ分かりました。早速リゾートホテルの迎えの車に荷物とともに乗り込みました。雨が降ったらどうするの??と気になる、オープンバス。荷台を座席に改装してリゾートっぽく塗装したトラックです。道はあまりよろしくないけれども、さほど距離が長くないのでさわやかなドライブになりました。

この送迎車を幾度も利用することになるのですが、幸い雨には降られませんでした。それどころか、夕飯を国立公園内の施設で食べた後はホテルまですばらしい星空を眺めながら夜風に当たっていました。雨がよく降る地域なので星空は期待していませんでしたので思いがけないおまけになりました。

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ムルパフューム

ムルでのアクティビティの代表は、洞窟内散策。スーツケースと分かれて国立公園に入り ID の腕輪をつけてもらいました。名札よりスマートですけど、入院患者みたい。KK からの飛行機から見下ろしていた蛇行するミルクコーヒー色の川、時折高い木が突出している緑のジャングル。その中を今歩いているんだとわくわくしながら洞窟へと向かいました。

洞窟は、富士山麓の穴のように狭くなくて秋芳洞のように観光サービスの説明文もありません。ガイドさんの英語の説明が頼りでした。だんだん奥深くなっていくと、臭いがきつくなってきました。はじめは行儀の悪い観光客の仕業かなと思っていたのですが、奥に行くほどひどいので聞いてみたら、コウモリの糞のにおいだそうです。洞窟から水とともに流れ出すその養分が辺り一帯を肥沃にしているそうです。「グアノ」は確かに、園芸肥料として日本でも売られています。

そして、その臭いのことを「ムル・パヒューム」と言うのだそうです。あんな小さなコウモリの糞なんて集めるのが大変そうですが、200~300万のコウモリが1日の5gの蚊などを食べて排泄すると・・・。

もっとも、ここは国立公園なのでその採取は禁じられているそうです。とにかく意外なことに、湿っぽい草木の間を通り抜けている間もドラゴンダンスを待っている間も、虫に刺されることはありませんでした。夜も昼も昆虫を補食する生き物がいるから。

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ドラゴンダンス
ドラゴンダンス

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ダイエット習慣はないの?

日本ほどではないけれど、KK の市街地は昼間に歩いていると暑いです。飲みたくなるのは、アイスコーヒーやアイスティー、コーラです。いずれも、「無糖」が欲しかったのですが、コーラは赤ラベルばかりだし、アイスティー = black ice tea と言ってもジョッキの底にはガムシロップがたっぷり、空港以外では自販機を見なかったので缶コーヒーを小さな店で見つけて幾度も、no-sugar、not sweet non sucre など知っているだけの甘くない言葉を並べたけど、結局ゲットしたのは甘いコーヒー。

後に、コーラについては7-11で落ち着いてみたら、赤ラベルの上の方の帯が3色あって、non sugar も選べました。その後日本では、○○コーラはカラフルラベルキャンペーンとかで、もっとわかりにくくなっていました。世界中どこに行ってもコーラは同じで安心と思っていたのですが、逆ユニバーサルデザインみたいです。

限りなく☆は5に近く

ムル国立公園から再び KK に戻ってきました。この後3連泊するので、チェックインの際に現地ガイドさんも加勢してくれて「残念な景色でない」部屋を要求しました。私もかなりフロントで粘りました。翌日には、何とかなるかもしれないというので期待して上がった客室は13階。ハイアットクラブのある階なので、客室は「上等」でも、city view (結局廃墟向きだけど 廃墟の向こうまで見える)。

後半1泊目は、ウォッシュタオルがありません。2泊目は、カップやグラスが一つも取り替えられていません。3泊目は、トイレが詰まりました。・・・ってことで一流のお部屋の割に、何かしら欠けていて、お陰で従業員と+αコミュニケーションをしちゃいました。結果的には、部屋の移動はその後ありませんでした。フロントの従業員も違う人だったので、それ以上は食い下がりませんでした。

もう一つ、ムルのホテルも☆×5だったのですが、チェックアウト時に食べていない夕食代を請求されたので抗議しましたら、請求伝票を作り直してくれました。

自然・野生

今年の旅のテーマは nature & wild.となると、世界自然遺産をターゲットにボルネオ行きを選びました。実は、夜な夜な見ている海外ドラマチャンネルで、何年か前にマレーシア観光年のCMがいつも流れていたのでそのときに計画したのですが「満席です」の回答ばかりで実現しませんでした。やっと、それがかなうことになりました。

合宿です!

グヌン・ムル国立公園のレインフォレストを50分くらい歩くと、鍾乳洞。その中をまた50分くらい歩き、崖の前にある唯一の売店前のたまり場で休憩をしながら夕方になるのを待っていました。途中出会った生き物は、でっかいカタツムリ。カメレオン風変色トカゲ。普通のトカゲ。角のある白いセミ。ナナフシ。トンボ。

洞窟内では、コウモリ、ツバメ、ナマズ、ゴキブリ(ちょっと大きくて、ほとんど動かない)、クモ、ツチボタル?・・・

ドラゴンボールを7つ集めて広場に置き、「いでよ、神竜!」と唱えたわけではありませんが、崖の上の方から少し暗くなり始めた空に向けて煙が現れて、空を舞い始めました。少し間を置いて、別の集団が。渦を巻くもの、竜のスタイルのものなど集団ごとに飛行スタイルがあるのかどうか。見飽きない光景でした。
まだ続きそうですが、暗くなる前に公園を出なくては。帰り道でもいろいろな生物に遭遇しましたし、植物のことも教わりましたが、かなりの急ぎ足。シニアのカップルなんですから・・・ 

翌日も朝からキャノピーウォーク。午後から、再び洞窟。今度の洞窟は、公園のガイドが同行。ナチュラルスピード(英)で地質の古さや、熱帯植物の植生のこと、生物のことを説明するのですから、歩き回ることより言葉について行く方が疲れました。

合宿後半の5日目。KK から2時間ドライブした後テングザルと蛍のリバーツアー。ボートから川のそばにすんでいる生き物に逢いに。

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ドリアン体験

南国の屋台や道ばたの屋台で、ドリアンが売られているのを目にしたことは幾度もありました。高い物ではないと分かるけど、どんなのを選ぶのがいいのか分からなかったので今まで手を出したことはありませんでした。その話をガイドさんとしたら、途中の「専門店」を紹介してくれました。価格は、日本のスイカ並み。従量。割高とは思うけれど、満足。危ない臭いもしないし。

初体験の感想は、「上等のバニラを使ったカスタードクリームがどうして、こんな危険な実の中にあるんだろう」みんなで食べたので、分からないけれど、車の中はずっとそのにおいが漂っていたのかな?一緒にリバークルーズした人たちは迷惑だったのかな?

そんなことが気になったのは、胃袋の中にいつまでもそのドリアンの余韻が残っていて、寝酒を飲むまで続いていたからです。

屋台
屋台

ドリアン
ドリアン

ドリアン
ドリアン

マングローブには

ワニ テングザル カニクイザルなどの動物と、鳥。美しいけど、一生に一度しか食べられないという「猛毒」の goodby fruit とか。

いったん戻って、ボート乗り場でビュッフェ式の夕食。どこに行っても、一番おいしいのは、小さいバナナ。その後蛍ツリー見物。実態は2mm程度の蛍。

蛍観賞はとても期待していたのですが、数匹が火の粉のようにボートに飛んできたものの、結構遠くからの鑑賞であったため、ムルのホテルで見た方が身近できれいでした。その時は、後から降り出した雨をしのぐため木陰に集まったたくさんの淡い点滅が見えて。

リバーサファリ
リバーサファリ

ミズオオトカゲに遭遇

machine trouble により汽車の旅はキャンセル。古い古い汽車なので、週2回の運転(観光客向け)だけど、こういうこともあるんだぁと思いました。ホテルのロビーにあったパンフレットで概要を読んで終わり。

B planはサピ島。透明度は低いと言われていたので期待はしていませんでした。水着はあったので、シュノーケリングに変更。たいした距離はないのに往復のボートのスピードは、別のボートと競うように、かなりのスピード。救命胴衣が義務づけられているのは納得。

そこでは、70~80cmくらいの重たそうなオオトカゲが、人を避けて藪に入っていくのを見てきました。本当は、鶏なんか食べてしまうそうです。

サピ島
サピ島

ミズオオトカゲ
ミズオオトカゲ

多国籍の食文化

はじめの夜は、ラーメン。(日本の麺をえらべます)

イタリア料理店(結構高級)は最後の手段にしようと思っていたけど、そこには結局世話になりませんでした。ショッピングセンタの地下にもピザ屋はあったのに、行かなかったのはどれくらいの大きさかの見当がつかなかったから。ムル国立公園施設のカフェテリアでスパゲティとカレー。

ホテルの出入りの時に気になっていた道路向こうのシーフードレストラン。エビとイカはわかりやすかったので一皿ずつ頼んだら、いっぱい!!
ご飯も2人分は無理でした。ごめんなさい。他に、フライドポテトを頼んだけど運良く出てこなかったので、支払いの時に告げると、ちゃんとその分引いてくれました。出てきたら、炭水化物過剰摂取になるところでした。

ムルのシーフードレストランにて
ムルのシーフードレストランにて

旅をするとなぜか胃袋が疲れるので、小休止に入ったのは韓国風料理。結局鍋で味噌汁みたいのとご飯とを頼んでほっとしました。

最終日にチェックアウトしてから、荷物を置いてタクシーで博物館へ。そこのカフェテリアで、ナシゴレン(さきいかのような物が乗っていた)とミーゴレン(きしめんのような幅のある麺)を頼みました。

往路はビジネスクラスでしたが、噂のサテーに期待したのにそれは出て来ませんでした。ホテルのビュッフェで聞いてみたら、朝食では出さないとのこと。結局、幻のサテーとなりました。

パーパスジャパン さま

気候や距離などその土地の事情が全く分かっていないので、計画に当たってはメールでの問い合わせをたくさんしました。そのたびに誠実なご回答をいただき、ありがとうございました。

ボルネオトレイル さま

ドリアンをどこで食べるのがいいかという話から、途中寄り道をしてくださったり、ホテルの部屋についての要求を一緒に伝えてくださったこと、感謝しております。さらに、鉄道によるツアーがキャンセルになってしまった時にすばやく連絡を取っていただき代案を用意してくださいました。ありがとうございました。

ツアープランナーからのコメント

現地の状況が鮮明に伝わる詳細かつユーモア溢れるご旅行記と素敵なお写真を有難うございました。サテーと鉄道は残念でございましたが、数々の珍しい動植物や昆虫等、貴重なご体験を楽しまれたようで嬉しく存じます。ご指摘頂いた点も今後のご案内等に生かさせて頂ければと思います。この度は誠に有難うございました。

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